ロン毛の事情/3Z




「伊東くんと結野くんてなんか似てるわね」
「何を言ってるんだい、志村さん。全然違うじゃないか」
「伊東はメガネに人見知りな一重だが、わしは美しい二重じゃ。よう見ぃ」
「何気に失礼だな君は。ほら志村さん、彼には鬱陶しい長い毛があるんだよ」
「鬱陶しいとはなんじゃ、ぬしも結構失礼だな」
「あら本当。結野くんの髪の毛、随分長いのね」
「あぁ、これは式神や化生を調伏するのに必要でな」
「オカルトや超常現象は自宅の中だけでやりたまえ」
「ハハハこやつめ、呪うぞ」
「ほら見ろ、ヅラァ。結野はちゃんと校則守ってるだろーが。お前も早くヅラ取ってこい」
「いい加減訴えますよ、先生。あとヅラじゃないです。それと結野‥貴様、俺とキャラが被っているではないか。バリカンでそのロン毛を刈られたくなかったら、明日までに髪を切ってくるがいい」
「安心せい、桂。おぬしとキャラ被りできる濃い奴は、そらってぃワールド内に存在せん」



33巻派生小話というか小ネタ。
妹萌は書いてみると意外と楽しかった件(笑)
ツッコミ系だからかな^^^^

(100427)



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