※捏造注意報発令中(伊東が別人になってる鴨)← A4のレポート用紙にシャープペンをひたすら走らせる。 等号や不等号、算術記号で結びつけた数式を積み重ねていけば、ひとつの定理が出来上がる。 いかなる矛盾も含まず、完璧な論理で完結した世界は美しい。 それは弁論や論述にも通じることだ。 本当に美しいものには矛盾が無い。 「お待たせ」 「…やあ」 隣に座った彼女は、レポート用紙を覗き込んで首を傾げた。 「法学部なのに、数学…?」 「はは、パズルみたいなものだよ」 そう言いながら、机の上に広がったノートやテキストなどを片付ける。 「それに弁論と数論は結構似ているんだ。両方とも論理的な道筋をきちんと立てられれば、一枚の絵みたいにとても綺麗に纏まるからね」 「伊東くんらしいわね」 私は数学、ものすごく苦手だわと肩を竦めて小さく笑う彼女に恭しく手を差し伸べた。 「僕は、音楽や美術とかが大の苦手だったよ」 彼女の瞳が愉快そうに輝いた。 おどけるような、少し気取った仕草で乗せられた華奢な手をそっと握って立ち上がる。 「コーヒーでも飲んでいこうか」 「なら、ケーキも食べたいわ」 「了解」 嬉しそうに微笑む彼女。 見る度に見惚れてしまう自分。 どうしてこんなに心を奪われてしまうのか。 彼女の笑顔を見ると、未だに言葉にできない幸福感でいっぱいになって、動けなくなってしまう。 いつもはすらすらと出てくる言葉が、まるで覚え立ての外国語のように辿々しく、口にするのが自分らしくないみたいでこそばゆい。 そして、機械仕掛けになってしまったかのような自分のぎこちなさに、舌打ちしたくなる。 それが恋愛というものだということは、とっくに理解していた。 なのに、思い通りに振る舞えない自分がもどかしい。 思考と行動が乖離していく。 彼女の笑顔は、数百年に渡って世界中の数学者を悩ませているフェルマーの最終定理よりも手強く、また自分がその笑顔にとても弱いのは公理として矛盾なく完璧に成立していた。 これが惚れた弱みというものか。 論理も数式も、あの笑顔の前では何の役にも立ってくれない。 ―――あぁ、こんな無様な様を彼女に気付かれたくないのに。 彼女はやっぱり僕の心を見透かしているように、それは綺麗に微笑んだ。 ちょっと前に読んだ、フェル/マーの最/終定理という本をふと思い出して。 鴨と数学って何か合うなーと。 でも理数系とはちょっと違うなと思って閃いた、法学部の検事の卵(笑) それにしても、何を書きたかったのか途中で見失ったっていうね。 自分をコントロールできずにぎくしゃくしてしまうことに、不条理だと嘆きつつ姉上にメロメロな鴨を書きたかったんだけど、言葉がつながらず(残念) 逆に書けば書くほど妙な理屈が増えていって、どんどん書きたいことから離れていく不思議マジックを体感した← ということで、大学生な2人IN大学の図書館。 鴨は法学部で、弁論もしくは論述の魔術師とか言われてるといい(笑) 弁護士ではなく、検事の方が彼には似合うと思いました作文。 そして何となく、山羊座のA型なイメージです。 姉上は文学部でお願いしたい。 そして鴨よりも歌や絵が上手です。 普段は普通にしゃべることが出来るのに、姉上の笑顔を見た瞬間にフリーズしていればいい。 そして姉上はそんな鴨にしっかり気付いてて、意図的にいつもよりも笑顔でいればいい。 不意打ちとかして遊んでいるともっといい(笑顔) この2人は、姉上の圧勝がデフォルトです。 ケンカなんてしたら、万が一にも鴨に勝ち目はありません。 笑顔と同じかそれ以上に、泣き顔には弱いから(妄想はノンストップ☆)← 以下、補足(モバイル辞典より) 定理:公理や定義で証明できる命題のこと 公理:数学で、証明なしに真実と認められた根本の仮定 ※公理は数学の基礎というか土台のようなものらしい(1+1=2とか) ※いくつもの公理を組み合わせたりして、ひとつの仮定(命題)を作る。 その命題を、公理やすでに証明済みの定理を駆使して矛盾なく完璧に証明できたものだけが定理として確立されているらしい(ピタゴラスの定理とか) ※矛盾を徹底的に排除しようとする数論の完璧主義的なところが、自分的鴨とシンクロした超小話でした ※管理人は数学に限らず、理数系は大の苦手です (081208) |