夏の王道(おまけ)




《おまけ》

「おー、やっぱり女が集まると華やかじゃのう」

「‥見てる分には、良い眺めだけどな(ホルダーネックか‥手堅いな志村、でもマイクロミニと合わせ技で一本)」

「よりによって、あの3人が組むなんて‥だからくじ引きにしようって言ったのに」

「あ?ビーチバレーなんてお遊びみたいなモンじゃろ?」

「九ちゃん、神楽ちゃん‥やるからには、勝ちにいくわよ」

「あぁ、もちろんさ」

「当然ネ!最後に笑うのは私達アル!!」

「こっちだって、そう簡単には負けませんぜ。本気出していきやすからねィ」

「‥そうだな。悪ィが、手加減はしねェ(ミニ‥それはミニすぎじゃねェのか志村‥!)」

「望むところよ」

「‥上等だ(やべーちょっと試合に集中できねェかも)」

「土方さん、さっきから微妙に声がうわずってますぜ。しっかりしてくだせェ、エロ方」

「誰がエロ方だ!俺があれくらいで動揺するかよ」

「何だとトシ!志村さんの水着の威力がわからんのか!!」

「沈めゴリラァァァ!!」

「グハァァァ!!」

「こっ、近藤さん!!」

「ちっ、油断したぜィ」

「さすが妙ちゃん。ひとり潰せたな」

「どんどんいくわよ」

「ちょ、待‥!!」

「ホアチャァァァァ!!!」

「銀さん、ヤバイです。姉上の目がマジです」

「言われなくても、見りゃわかるよ新八くん。ついでに神楽も柳生もマジだ」

「‥おい、あれビーチボールじゃろ?砲弾じゃないよな?」

「やったわ、勝ったー!!」

「思ったよりも簡単だったな」

「っしゃあァァァ!次はどいつアルかァァァ!!」

「ヤバい、もう順番回ってきましたよ‥!」

「ちっ、もうちょっと気張れよあいつら‥おい京次郎、ひとつアドバイスをやるよ」

「‥何じゃい」

「死ぬな」

「逃げるが勝ちです」

「マジか」


のどかな波の音に混じり、ドゴォォッと衝撃音が鈍く響く。
勝利にはしゃぐ少女たちの笑い声が弾けるのに、大した時間はかからなかった。


(ビーチボールにあんな威力があるとは知らなんだ:京次郎)
(普通のビーチボールにあんな攻撃力ねーよ:銀時)


(080818)



超小話目次





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -