■奥村誕のお祝いコメント!
もう一つのお話の方でコメントをさせていただいたのですが、もう一度!
雪男も燐も生まれてきてくれてありがとう!!
二人でこの先もずっと一緒に幸せに生きていってね!!


Baturoom side


「うう……さみー…」

タイルの冷たさにぶるりと震えた燐は真っ先に洗い場へと向かう。危ないよ、と雪男が注意するが燐は一刻も早く湯船に入りたいようで。かけ湯を浴びた燐は一番風呂だ!と嬉しそうに湯船に飛び込んだ。

「危ないだろ!」
「へーきだって!雪男も早く来いよ!」

いつもより少し早い時間の入浴はなんだか変な感じで。気持ち良さそうに目を細める燐にそれ以上小言を言う気が失せた雪男は、自分も湯を浴びて燐の隣に腰を下ろす。ちゃぷんと小さな波が立って二人は同時に息を吐く。雪遊びで冷え切った体に熱い湯がしみこんできて身体中の筋肉が緩んだ気がした。

「…何でそんなに距離をおくわけ?」
「……なんとなく」
「ふーん…?」

雪男はそわそわと湯の中で泳ぐ燐の尻尾を指に絡めるようにしてゆっくりと扱いた。燐は反射的にびくりと肩を揺らして小さく声を漏らす。

「ひっ…!ぁ……ちょっ、やめ…!っ、なにすんだ!」
「尻尾を洗ってあげようと思って。兄さんいつも適当に洗ってるでしょ、毛がぱさぱさで気になってたんだよね」
「ぁ、洗うって…んんっ!手つきじゃ、…ぁッ、ねぇ、よ…っ!」
「心外だな、しっかり洗おうと思いながら触ってただけなのに」
「…いい、から…とりあえず手を……ふ、っぅ…はな、せ!」
「なに、もしかして感じてる?」

雪男は燐の緩く勃ち上がったモノを見てくすりと笑う。メガネを外していてもわかるぐらいの距離まで顔を近づけてみれば、燐は恥辱をやり過ごすためかできゅっと固く目を瞑っていた。

「っ…!!…んな、わけ…や、ぁあっ…!」
「やっぱり一緒にお風呂に入っちゃうと我慢が、ね」
「ぎゃあっ!?いいい、いきなりそんな…ぎゅって…っ!」
「だらしないぐらい口が開きっぱなしだけど、そんなにイイの?これ」
「あ、ぁああ…!」

今度は緩急と強弱をつけて扱いてやれば、燐は快楽と苦痛が入り混じったような表情を浮かべて前のめりになった。縋り付くものがほしかったのだろうが、どうせなら湯船ではなく自分に縋ってくれればよかったのに。いやだいやだと首を振っているわりに、燐の腰は徐々に上がってゆく。

(眼鏡をかけていればよかった…!!)

かけたところで湯気のせいで曇ってしまって何も見えないのだけれども。いっそのこと今だけでもいいから視力が回復してくれたらいいのに。少しでも燐の顔が見たくて覗き込むと燐は雪男がキスをするのかと思ったのか、自ら唇を近づけて舌を絡めてきた。雪男は驚きつつも燐からのキスに応えるべくより深く唇を交わす。

「ん…ちゅっ、もしかしてノリ気だったりする?」
「ちゅっ……ん、くっ、…そんなわけ…ちゅっ」
「ふふ…でも、ちゅっ…キスに余裕がないよ?」

尻尾とキスの同時攻めで燐はくらくらと視界が回るのを感じた。ずっと湯に浸かったままキスをしていたのだから無理もないだろう。燐の苦しそうな様子に気が付いた雪男は尻尾から手を離し、燐を浴槽の淵に腰掛けさせた。

「兄さん大丈夫?」
「…あー…うん、ちょっとぼーっとするぐらい」
「じゃあ続きシてもいいよね」
「は……?うおおぉおお!?」
「もうちょっと色気のある声出してほしいんだけどなぁ」
「色気なんてはなっからねーよッ!!」

燐の膝裏と首に手をまわしてひょいと抱き上げればじたばたと燐が暴れだす。燐も雪男には劣るが鍛えている身だ。気を抜いていたとはいえ、こんなにも軽々と持ち上げられてしまえば燐もショックを隠せない。
ざばざばと浴槽の中を進み壁際まで来ると燐を壁に手をつかせる形で立たせた。

「い、いれるのは嫌だからな!?」
「流石に僕もお風呂でシようとは思わないよ」
「ウソつけ!お前ならやりかねない…!」
「夜は長いんだから、焦ることないでしょ」
「おまっ…!」
「兄さんもつらいだろうけどこれで我慢してね」
「ひゃ、ぁっ…!な、なんだ!?」

雪男は燐の薄桃色に染まった太腿をぎゅっと閉じさせ、そこに自身の欲望を挟み込んだ。ずるり、とゆっくり抜き差しをすれば燐の太腿が面白いぐらいびくびくと跳ねる。雪男の亀頭部分が燐の裏筋を上手い具合に掠め、燐はその初めての感触にたまらず声をあげた。

「や…っぁ、ああッ…な、に…これ、ぇ…っ!」
「素股、だよ……っ、兄さんもっと足に力入れて」
「ぁあッ!あ、むり、ぃ…ッ」


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