■奥村誕のお祝いコメント!
おめでとうございます!((パチパチ*2人の誕生日をお祝いします!また一つ歳を重ねて、たくましくなる2人を見守り隊!


ハッピーバースデー!


旧男子寮から、シャカシャカという音とともに、誰かの鼻歌が聞こえてきた。

音の元は燐だった。
彼は、ケーキを作っていた。
なぜ、ケーキか?それは、今日の日付にあった。

12月27日…

燐、雪男の誕生日である。
今日、早くに帰れると言っていた雪男と一緒に、燐は自分達の誕生日を祝うことにしたのだ。そのため、燐はまずはケーキだ!と意気揚々とケーキを作っていた。

「ふんふーん。」

楽しそうに、思わず鼻歌がまざる。尻尾を楽しそうに揺らしながら、黄金色に出来上がったスポンジケーキへ、デコレーションをはじめる。
スポンジを半分に切り、半分は違う皿へ載せておく。そして、片方のスポンジへ、予め作っていたホイップクリームを塗る。その上に、スライスした苺を沢山のせた。もう一度ホイップクリームを塗って、違う皿へと載せていた、スポンジをその上にのせ、周りをクリームでコーティングしていく。できたら、大きな苺とクリームで少しデコレート。

「よし!出来た!」

燐の前には、綺麗なデコレーションケーキが出来上がっていた。

午後7時。
雪男と燐の前には、燐が作ったケーキと、様々な料理が食卓机を彩っていた。
二人は、ろうそくたてる?と目でアイコンタクトをとって、ろうそくを年の数分─とは言っても十の位と五の位は一本ずつだ─並べた。燐の青い焔で火を付ける。

「僕たち、また一つ歳を重ねたね。」
「そうだな〜。こんなことしてたら、どんどん年とっていくな。」
「それは、僕だけだけどね。兄さんは悪魔だから、そのままの外見から変わらないよ。」
「そうだけどよ。年齢は重ねていくだろ?」
「まぁね。って、早く消さないと!蝋燭溶ける!」
「お、おう!行くぜ!せーのっ!ってちょっとまて、先に…」

「誕生日、おめでとう。雪男」
「おめでとう、兄さん。」
「じゃあ、気を取り直して、せーのっ!」
『ふーっ』

二人は一気に蝋燭を吹き消した。燐が切っていた電気をつける。そして気付いた。

「あ、誕生日の歌、歌ってない」
「あ」と雪男も言った。
「どうする?いまから歌う?」

雪男が問う。

「いいや、どうせ明日しえみとかに歌われるだろ。」
「そうだね。じゃあ、たべよっか。」

2人はいただきますといって、机に並んだ料理達を食べはじめた。


──次の日、祓魔塾─
定番の誕生日の歌が、ある教室から聞こえる。
歌の中心にいるのは、双子。昨日が誕生日だった彼らは、少し嬉しそうだった。

おめでとうという、言葉にありがとうと返しながら微笑んだ。

「はい!これ誕生日プレゼント!」

そういってしえみから渡されたのは、マフラーだった。雪男は碧色、燐は蒼色だ。どうやら、彼らの瞳の色に見せて作ったらしい。よく似合っていた。
「ありがとうございます。」
「ありがとな、しえみ!あったけー!」
二人はしえみにお礼をいい、燐は巻いていた。その姿にしえみは微笑みながら、こういった。

『雪ちゃん、燐、お誕生日おめでとう!生まれてきてくれてありがとう!』


ハッピーバースデー!奥村兄弟!


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ほのぼのだったはずが、よくわからない話になってしまった。すみません。
とても素敵な企画に参加させていただきました。ありがとうございました。
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HP→青と黒猫/餅のり様

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