初夢
狩屋「初夢って、元旦から2日にかけた夜に見る夢のことだそうですよ」
霧野「狩屋の初夢は何だったんだ?」
狩屋「富士山の上で飛鷹大将と茄子ラーメンを食べる夢です」
霧野「…縁起が良いな」
狩屋「霧野先輩は?」
霧野「うーん、どうだろなー?」
狩屋「もったいぶらずに教えてくださいよ!」
霧野「いやぁ、恥ずかしいからさ」
狩屋「いいじゃないですか」
霧野「俺自身でも引いてるから、絶対引かれるよ」
狩屋「聞かせてください!」
霧野「そんなに言うなら…… あのな…どこかの受付に俺が座っていて、次々と来る人に案内してるんだ。たぶん、稲妻JAPANの祝賀会だな。雷門が会場になってるんだよ。それで、いっぱいの列のなかに、神童がいて…」
狩屋「神童先輩が…」
霧野「それで、俺は他の人と同じように神童の受付の対応をして、何事もなく済んで列が進むんだけど…」
狩屋「何事もなく?」
霧野「会場に入る直前に、神童が俺の目を正面から覗いて、『帰って来たよ』って言ったんだ……」
狩屋「……ふぅん」
霧野「な、な、なんだよ!なんか言えよ!引いたんだろ!」
狩屋「面白いじゃないですか。あはは!」
霧野「そ、そ、そうか?」
狩屋「元恋人が帰って来る夢?霧野先輩は本当に痛々しい人ですね!笑わずにはいられませんよ!」
霧野「うるさい!ってか元カレってなんだよ!俺と神童はそんなんじゃない!」
狩屋「ふぅん。まぁ、別に何でもいいですけど。興味無いんで」
霧野「あーあ!やっぱり狩屋に話すんじゃなかった!」
狩屋「……霧野先輩。」
霧野「あ?何だよ?」
狩屋「やっぱり霧野先輩の一番の相方は神童先輩なんですね」
霧野「まぁな」
狩屋「……ふぅん」
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