全ての始まり セリフとかはなくただただ文です。 サラッと流して下さって大丈夫かと。 序章 ある時、九尾の狐が里を襲った。 みな懸命に戦ったが、太刀打ちできずたくさんの者が死んでいった。 そんな中、里長である四代目火影はある決断をした。 生まれたばかりの息子に九尾を封印すること。 自分を犠牲にしてでも守らなければならない里のため。 里長の責任と、きっと息子なら力を使いこなせるだろうという確信をもって封印をほどこした。 うずまきナルトが里を救った英雄になることを願って・・・ だが里は封印した九尾をナルトごと殺してしまえと声をあげた。 たくさんの者が九尾の被害にあい死んでしまった。 その遺族達が、抑えきれない憎しみをナルトに向けたのだ。 九尾に襲われたその日に生まれたせいで、四代目の息子であるということをほとんどの人が知らなかったのである。 自分の家族や友人を奪った九尾しか見えていなかった。 波風ミナトの代わりに火影と戻った三代目は、里の者達をなだめきれなかった。 九尾の事件においての緘口令をしき、ナルトを保護した。 だが三代目は復興のためにたくさんの仕事をしながら、まだ赤子のナルトを世話するのは不可能だった。 そのため信頼していた女中を一人世話役にしたが、初日にしてその任を解くこととなった。 女は憎しみに耐えられずナルトの首を絞め、殺そうとしたのだ。 殺される前に様子を見に来た奈良シカクに助けられたが、その一件で普通の里人に任せるのは無理だという事が十分にわかった。 結果、ナルトの父である波風ミナトと親しかった者達に護衛とともに世話を頼むこととなった。 だが里は復興の真っただ中。 人不足のため、いつもナルトを見ているというのは不可能に近かった。 そしてナルトが一人になると、わざわざ屋敷に忍びこみ毒殺や暗殺を企てる者が後を絶たないのが現実。 九尾の回復力と護衛の者の助けによってなんとか生きていたのだ。 そんなナルトも何とか言葉を発し、歩けるようになった。 そうすると里の上層部はナルトの護衛を禁じた。 他の孤児達はそんな守りもなくとも懸命に生きている、というのが愚かな言い分。 波風ミナトの友人や三代目も必死に訴えたが、その命令が覆ることはなかった。 住まいは火影邸の地下にされたが、世話役は一般の里人。 ナルトは憎悪の渦の中を生きることになった。 to be continued.. 小説TOPへ TOPへ |