光支えるは闇 | ナノ




スレ小説のお試しみたいな感覚で。
こんな感じで書いていきます。
…多分。












光支えるは闇

















朝、集合時間に合わせ家を出発。
担当上忍の遅刻のため時間は遅れたが、下忍任務を遂行。
任務中は騒がしく、落ちこぼれのまま成長はみられない。
任務終了後、一楽にてラーメンを食べ帰宅。
その後特に目立った動きはなく就寝。

以上、うずまきナルト監視報告





少々手狭だが、整理され居心地の良い部屋。
暗部待機室の近くに設けられたその部屋に、二人の青年が一枚の報告書を見ていた。
内容は短くまとめられ、前々から提出されているものと内容はほぼ変わらない。
その報告書を見ていた一人が顔を上げ、小さくと笑った。
赤い長髪を下の方で結び、赤い瞳をもつ整った顔立ちの青年。
顔の上にあげられた面は白く、狐を模したもの。
衣服は黒づくめで、いわゆる暗部と呼ばれる者達の服装である。

「目立った動きもなく就寝・・・ね。」

呆れをふくむような声が心地よく響いた。
もう一人の青年は眉間に皺を寄せ、軽蔑するように報告書を見ている。

「毎回毎回、内容のうすい報告書を・・・こいつらクビにしましょうか。」

苛立ちを隠さぬ声の主は、黒の長髪を高く結び、瞳は赤い。
左手に持たれた面は白く、狼を模したもの。
衣服は赤い髪の青年と全く一緒だった。

「まぁ、監視役は基本的に使えない奴を行かせてるからな。この報告書だって実際は意味ないんだからいいよ。」
「蒼波様がおっしゃるなら・・・ですがとりあえず躾はやり直させましょう。」
「狩黒に任せる。」

御意、と狩黒と呼ばれた黒髪の青年は頭を下げた。

「部署が違うのにすまないな。」
「蒼波様のためですから。」

蒼波と呼ばれた赤い髪の青年は微笑んでいた顔を引きしめた。
するとすぐ部屋のドアがノックされた。

「失礼いたします。綱手様が暗部総隊長、蒼波様をお呼びです。」
「・・・わかった。」

ドアの向こうからかけられた言葉に蒼波はため息をついた。

「今日は仕事がないはずなんだが・・・あのバァさんめ。」
「愛されてるがゆえだとも思いますよ。」

人事だと思って、と怨みがましい視線をなげかける。

「・・・そんな顔すんなよ、ナルト。」
「シカマルが意地悪言うからだろ。」

先ほどまで敬語を使い、恭しい態度をとっていた狩黒はくだけた口調になり、シカマルと呼ばれた。
突然の変わりように驚きもせず、机に伏してしまった蒼波は、ナルトと呼ばれた。

狩黒、蒼波の正体は奈良シカマルとうずまきナルト。

里では下忍として認知されているはずの二人だ。
実際は人よりも優れた力と辛い運命を背負った少年。
暗部総隊長として暗部全体を統括する、木の葉最強の力をもつナルト。
解部、策略部の隊長を兼任し、ナルトの右腕として働くシカマル。
正体を知っているのは火影や旧家の当主など極少数しかいない。
普段は自らを偽り、周りに落ちこぼれだと思わせている。
報告書にあるような姿は影分身にやらせている演技なのだ。
全ては身の内にひそむ闇を隠すために・・・。








「はぁ、そろそろ行ってやるか。」

そう言うとナルトは椅子から立ち上がった。

「・・・バァさんが仕事ためてるのは確かに怠惰なだけだがよ。」
「うん。」
「ナルトに手伝ってもらうのが嬉しいからってのも確かだぜ。」
「・・・うん。」

ナルトは無表情だがシカマルには微妙な雰囲気の変わりようがよく解った。
元々感情の乏しかったナルトだが少しずつ変わってきている。
それを知っているシカマルは少しの変化でも見てとれるようになっていた。
そしてその変化を嬉しく思い自然と表情が緩む。

「じゃぁ行ってくる。」
「行ってらっしゃいませ、蒼波様。」
「・・・お前ももうすぐ迎えが来るぞ。」

お疲れ、と悪戯っ子のような顔をしたナルトはそう言い残して消えていた。
ナルトが消えてからこの部屋に向かってくる気配に気づき、シカマルはため息をついた。
大きな音を立ててドアに駆け込む隊員数名。

「隊長!大変ですぅぅ!火影様から大量の暗号がぁぁぁぁぁぁぁ!」
「狩黒様ぁ!明日の任務の依頼書が今更きましたぁぁ!お願いですぅぅぅ!」

火影の反動はこっちにも来るんだった・・・と頭を抱えながらシカマルは気だるげに部屋を去って行った。










決して常人の目にふれることなくとも

光ある場所を守るために

光を支える闇がいる









end.



説明くさいです。
半分はわざとですが
もう半分は。
最初のスレ小説なんで・・・あは←死ね
本当すみません。


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