下忍時代 繰り返せばそれは日常 下忍として動くこととなる日の前日。 互いに報告しあおうと帰り道に約束した。 「シカマルーっ!」 「おー、お疲れさん。」 約束といってもアカデミー時代、よく一緒に帰るための道として使っていた通りで合流して帰る、という簡単な約束。 時間が合わなかったら仕方ないと言っていた。 だが少し早めに終わったシカマルはナルトが終わるのを待っていのだ。 おそらくナルトが早くても待っていてくれただろうから。 シカマルを見つけてから走り寄ってきたナルトは一言ゴメンな、と言う。 そこからは二人で、他愛もない会話をしながら自然な足取りで歩いていった。 「もー、ほんとに大変だったんだってば!」 「ははっ!そりゃ災難だな。」 人通りの少ない道を話しながら歩く。 親しんだ空気がお互いに心地よくて、自然と歩みはゆっくりとなる。 「俺はいつもと変わらないメンバーだからな、別に・・めんどくせーだけだな。」 「でもチョウジと一緒なのは羨ましいってばよ!」 俺なんてサスケだし、と嫌そうにナルトは顔をゆがめる。 そして歩みを止めたかと思うと、 「シカマルと一緒が良かったってば・・・」 「・・・・・・俺もだよ。」 ポツリと小さく言った一言。返した声も小さい。 でも少し、心に温かさがともったのは、お互い間違いじゃない。 「あ、じゃぁ、ここでな!」 「おー。」 いつもの分かれ道にさしかかる。 内心別れるの惜しく思いながら、いつものように別れる。 「「またな」」 別に具体的な約束はしなかった。 もうアカデミーではないから。 「あ!シカマルー!」 「おーナルト。」 次の日も同じくらいの時刻に二人は出会った。 そして同じ道を同じように歩く。 「ちょー馬鹿。そりゃお前が馬鹿だ。」 「バカバカ言うな!このバカマル!」 雑談もまじえながら、その日あったことをのんびり話す。 そして惜しさを隠しながら別れる。 次の日も、次の日も。 会えないことも勿論あるが、いつもどちらかが早い時は少し待つ。 遅くなれば少し急ぎ足で帰る。 その繰り返し。 約束はしてない "また明日"なんて言ったことはない 只、自然に 当たり前のことのように 隣を歩くのが当然だというように 学校が一緒だからとか 班が一緒だからなんて"理由"はない 只、二人で歩くのは 隣にいるのは 日常。 約束はない 約束なんていらない 只、繰り返していたら それが毎日になったら 繰り返せばそれは日常 二人で歩くのなんて 只の日常 「「またな。」」 それが例え願ってつくった日々でも。 end. 一人で語るのって恥ずかしい・・・。 でも何故か・・書いてて二人があんまり喋ってくれなかったんですよ! 彼らの言葉だけじゃ足りなすぎて(泣) 私の文才が足りなすぎてorz 小説TOPへ TOPへ |