理由は何だ
2011/01/10


「畜生」
飛段は呟いた。前を歩く背は距離が開いてひどく小さく見える。
「オイ飛段、何をしているさっさと歩け」
そう言いながら角都は立ち止まっている。多分気付いていないのだろう、その理由に。
飛段はもう一度畜生、と呟く。
顔を覆う黒い布を取り去り縫い目に指を差し入れその唇を貪る事が出来たらいいのに、なんて。
どうかしている。



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