バッドエンド
2011/05/10


自分を抑えるのも色々考えるのも面倒になってきたので、酒を浴びるように飲んでヘロヘロになった相棒に好きだと告げてみた。この調子だ、明日にはきっと忘れていることだろう。
阿呆面をさらしていた飛段は更にだらしなく目尻を下げ、オレも角都のこと好きだぜ、と言ったきり動かなくなった。まさかそんな答えが返ってくるとは思いもよらず、オレは肺にたっぷりと空気を入れ心臓を落ち着かせる。
取りあえず呑気にぐおぉ、と鼾をかく相棒を引き摺り布団に寝かせてやる。と、甘えるようにオレの腕に縋りついてきた。無下にそれを払い退けられずにいると、何とも言い難い気持ちが迫り上がってくる。いやしかしオレを好きだと言っていたのだから接吻の一つや二つ、文句はあるまい。


「クソ、ケツの穴いてー…」
「…………………」
まあ…、一つや二つで済めば良かったのだが、オレも自覚がないほど酔っていたという事を虚しくもこの頭痛が証明していた。
そしてこの愚かな相棒がオレの戯れ言を覚えていたことも、まるで計算外だったのである。




こんな関係になるはずじゃ…って意味のバッドエンド(笑)




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