守りたかった、
だってオレには愛する神と
お前しかいなかったから

2011/05/10


慣れってのは恐ろしい。
暗闇を痛みを空腹をこうも長い間体験すると何がどんな感覚だったか分からなくなってくるが、オレは一度として祈りを怠ることはしなかった。

それでも時折ふと思い出す。
飛段、と呼ぶ声を。
オレも角都の名前を呼びたかったのだが、これがなかなかうまくいかない。そうだな、声を出すのなんてどれくらい振りだろうか。涙が止まらなかった。



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