優位
2011/02/22


※お下品です


飛段がタラタラと長ったらしくジャシン教の素晴らしさについて語っている間に賞金首が逃げた。
当然キレた角都は文字通り飛段をボコボコにしたが、反省した様子が全く見られない態度に角都の怒りは収まるどころか更に激しいものになる。
暴力が駄目なら、とそれは衝動的なものだった。飛段は味にも匂いにもやたらうるさく、特に苦いものが苦手と見ていた角都は仕置きのつもりでフェラチオをさせてやろうと自らの股間にそのからっぽの頭を導いた。止めろと暴れる腕を縛り硬化した手で容赦なく頬を叩く。やがて大人しくなった飛段の口の中は温かく、決して上手いとは言えないものだったがそれでも角都を満足させたのだった。
それが、確か三週間ほど前。


「なぁ角都ゥーアレやらせろよアレー」
「……」
眉間の皺を更に深くした角都を無視して飛段は前を寛げ始めた。ふにゃりと頼りない感触を少し楽しんだあと、飛段はその先端を躊躇なくパクリと銜え込む。
「んー…」
初めに手酷く扱ったにも拘わらず飛段はそれをいたく気に入ってその後も何度か求めてきた。馬鹿と付き合うとロクな事がないのだとつくづく思い知らされ、角都は長い溜め息を吐く。
「…もっと奥まで銜えろ」
「ん…ぁんだよ、角都ちゃん。良くなってきたかァ?」
「黙ってやれ、下手くそめ」
「とか言ってちゃんと感じてるクセに。濡れてんぜェ、ココ…」
根元から雁首をねっとりといやらしく舐められて角都は思わずゾクリと背筋を震わせた。大して上手くないくせに煽る事だけは全く一人前の男だ。
「ゲハ、ピクピクしてら」
「……ッ、」
「あ、出る?もう出るか?」
「喋るな馬鹿が…」
「出すならちゃんと口になァ」
ちゅう、とそれを吸い出すように唇を押し付けられて角都は気付かれないようにそっと息を吐く。
全てを飲まれてしまう前に、その生意気な顔に掛けてやろうと角都は決心し、行為に集中すべくゆっくりと目を閉じた。



この時だけは立場逆転出来るから飛段はフ○ラ好きそうだなーと思って(笑)



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