勇者様の災難
2011/01/30


アホパラレルです
ドラ○エやった事ないので設定めちゃくちゃですエヘ^p^





オレ達はヘトヘトだった。体力も魔力も限りなくゼロに近い。情けなくて涙が溢れてくる。だが仲間を助けてもらうためには村まで歩かなくてはならない。しっかりしろとオレは自分自身を叱咤する。もう少し、もう少しだ。


装備を買う金が足りなくて効率よく金を稼ぐ方法を探していたところ、村人からある魔物の討伐依頼を持ち掛けられた。だが聞けばなかな手強いらしくオレは面倒で帰ってくれと足蹴にする。だが、もちろん討伐してくれりゃあ金は弾むから頼むよアンタ達しかいないんだ!その言葉と高額な報酬にオレ達は渋々承諾した。
水系の攻撃を仕掛けてくるその魔物は鬼鮫と言ってその名の通り鬼のように強かった。戦闘経験が一番少ないオレはうろたえる。恐怖で震える手を踊り子のイタチが優しく取り、お前なら大丈夫だ行こうと声を掛けて来た。オレはひとつ息を吐いて鎌を強く握り直す。

回復アイテムを全て使い果たしたところで鬼鮫は咆哮をあげながらその場に倒れる。正直本当に倒せるとは思っていなかったのでオレは呆然と立ち尽くしていた。
大丈夫かと仲間に声を掛け、一応なと言葉を返す魔法使いのデイダラちゃんも魔物使いのサソリも珍しく息が上がり、イタチに至っては棺桶の中で眠ってしまった。勇者のオレは仲間を守れなかった悔しさに唇を噛み締める。
そう、オレ達のパーティーには僧侶がいない。仲間の死を回避する術がなかったのだ。


随分歩いたところで、やっと村へと続く門が見えた。橋がゆっくりと降りてきてオレは安堵する。
不安そうに待っていた依頼主と村人達が帰ってきたオレ達に気付き魔物はどうしたのか聞く。オレは少し間を置いてから鬼鮫の巨大な牙を見せニヤリと笑ってやった。
それを受け取った唖然とする依頼主に村人達は良かったなと声を掛ける。娘さんも今頃アンタ達に感謝しているだろうよ。聞いたオレは首を傾げる。仇を討ちたかったがオレでは無理だったんだと依頼主は泣きながら語った。ありがとう勇者様本当にありがとう。
オレ達もいるのによ、とサソリが毒づく。まぁまぁと抑えるデイダラちゃんがしかしオイラ達って最強だな!と笑って言った。成り行きで始めた勇者だったが思ったより悪いものではないみたいだ。
8000G!貰った報酬にデイダラちゃん達はあの武器が欲しかっただのいやオレは毒槍がだのはしゃいでいたが、まずはイタチを回復させるのが先だろう。
オレは教会へと急いだ。


「9122Gだ」
「………ハァ?」
神父は大きく溜め息をついて何度も言わせるなと声を荒らげた。
「仲間を生き返らせるのに5000G、体力回復に4122G、合わせて9122Gだ」
「なっ、何でそんな高ェんだよ!一桁多いだろうが!他の村の教会はもっと安かったぞ!」
「妥当な値段だ」
「何が妥当だ、オレの足下を見たただのぼったくりじゃねーか!」
「そうか。これが高いと思うのなら次の村へ行け。まぁそこまでお前達の体力が持てばの話だが」
マスクをした神父の表情はよくわからなかったが、オレはぐっと言葉を詰まらせる。イタチを回復させたいのは山々だったがいかんせん金が足りない。所持金と報酬金を合わせても無理な話だった。
「……分かった、もういい。アンタには頼まない」
棺桶の中で静かに眠るイタチに謝る。頼りない勇者でごめんな、でももう少しだけ待っててくれ。話を聞いていたサソリもデイダラも仕方ないとは言ってくれたが、仲間を守る為にオレはもっともっと強くならなければならない。
夜が明けたら出発しなくては。宿でも取ろうかと教会を出ようとしたら神父に呼び止められた。
「…ひとつだけ、提案がある。お前がそれに乗れば生き返りも回復もタダにしてやってもいい」
「本当か!」
怪しすぎると制止するサソリを振り切って、オレは神父の話もよく聞かずに何度も首を縦に振った。



「っ、」
オレは思わず身震いをした。簡易な作りのベッドがギシリと鳴る。神父に向けて大きく足を開きその奥を弄られる妙な感覚にオレはじっと耐えていた。男とこういう行為をするどころか女とさえ一度もない。仲間には秘密にしていたがオレはジャシン教の信者で(勇者が信教していることはこの世界ではあまりいい事ではない)今までずっと純潔を守ってきたのだ。
「初めてなのか?」
三本目の指をゆっくりと入れながら神父が聞いてきたが、オレは答えなかった。いや、正確には答えたくても答えられなかった。出し入れしている神父の太い指がたまに変なところに触れる。オレは我慢出来なくて声を上げた。
神父がふっと笑った。先ほどはマスクで隠れていたがその両頬には傷を縫ったような痕があり、それは身体中に張り巡らされてる。
じっとそれを見ていたオレを神父はどう思ったのか、怖いか、と言った。それが何というかひどく悲しいような顔をしていたのでオレはそうじゃないと首を振った。
「まぁ、そのクソでけーチンコは怖えーけど…」
赤と深い緑の目が見開く。褒めるな、壊すぞ。そう言って神父はオレの中に入ってきた。

痛いってもんじゃない。本当に死ぬと思った。多分オレの中は相当キツイんだろう、神父は先の一番太い部分を入れるのに苦戦していた。いくら慣らされたとはいえ、指とは比べ物にならない質量なのだから当たり前だ。
「ッオイ、息をしろ」
「ひっ、いて、痛ぇーよ!」
痛い痛いと訴えるオレの口を神父はあやすように舐めて塞いだ。舌で歯列を撫でられ一瞬そっちに気を取られていたら、神父が体重を掛けて無理やり入ってくる。あまりの衝撃に声を出すことも出来ずオレはただ神父を見つめた。
いつの間にか流れていた涙を吸われて耳を舌で犯される。ぴちゃりという生々しい音にゾッとしてやめろと言ったら乳首を弄られた。何となく気まずくて、女じゃねーんだぞ、オレの言葉に神父は眉間にシワを寄せる。オレは男の抱き方を知らんから我慢しろ、そう言ってオレの背を掻き抱いた。

どれくらい時間が経ったか分からない。この部屋には時計がなくもしかしたら何時間も過ぎているのではないかと焦った。だが、集中しろという声が聞こえてオレは神父の不思議な目を覗き込む。
こいつの声はまるで呪文のようだと思った。
腰の動きが一段と早くなり神父の宣言通りオレは本当に壊されそうだった。痛みは既になく、与えられた快感だけを必死に追う。神父が時々深く息を吐くのでオレが気持ち良くしてやっているんだと思ったらたまらなくなった。
「お前、名前は」
「あっあ、はぁ、ひっ…」
「おい」
ペチペチと軽く頬を叩かれてオレは我に返る。汗と涙と鼻水でぐしゃぐしゃだったオレの顔をシーツで拭うその浅黒い手を取った。
「あ、ひ、飛段だ…」
「…飛段か」
神父に名前を呼ばれて入っているソコを思わず締めてしまった。
「…っ何だ、名前を呼ばれて感じているのか飛段」
「あっ、ち、違ぇよバカ!んな訳ねーだろ!」
否定したのはいいが、ソコはオレの意思とは反対に喜ぶようにそれをキツくくわえ込んだ。神父は声を押し殺して笑い、それが死ぬほど恥ずかしくてお前は、お前の名前は何だとオレは叫んだ。
神父はまだ笑っている。
「…角都だ」
「か、かくず」
「ああ」
自分の名を名乗るのは本当に久しぶりだ、そう言って角都は腰の動きを再開する。奥の方とイイ所を角都のそれでめちゃくちゃに突かれてオレはもう何が何だか分からなくなる。助けを求めるようにひたすら角都の名前を呼んだ。


朝、目を覚ますと部屋には誰もいなかった。
えっまさかヤリ逃げ、慌てて飛び起きるが昨夜さんざん酷使されたケツ穴に激痛が走る。あまりの痛さにベッドに蹲っていたら大丈夫かとオレを労る声がした。
「あ、ヤリ逃げじゃなかった」
「失礼な奴だな…今イタチを生き返らせてきたところだ。ついでに湯を張ってきたから入っていけ」
水の入ったコップを渡されたので礼を言った。変な声を出しすぎて喉がカラカラだったので有難い。
「イタチ…大丈夫だったか?」
「ああ、怪我自体は大したこと無い。それよりお前のことを心配していたぞ、他の奴らもな」
「…そっか」
やっぱりイタチは相変わらず優しい、デイダラちゃんもサソリも。オレは本当にいい仲間恵まれたんだなぁと思わず涙ぐむ。隣に腰掛けた角都が気まずそうにオレの目を覗き込んだ。
「良かったのか?」
「…ハァア!?」
オレは多分耳まで真っ赤になっていたと思う。だ、だって普通聞くのかそんなセックスの感想とか!何も言えなくて口をパクパクさせていたら、角都がそういう意味じゃないと言った。
「いくら仲間を助ける為とはいえ身売りのような真似を」
「…て、てめーが言ったんだろ!オレがヤラせてやればみんなを助けてやるって!」
「確かにそうだが…まさか本当に乗るとは思わなくてな」
オレは全身の血が頭に昇ったのではないかと思うほど興奮した。別に、あれは仲間の為にした行為であってそれ以上もそれ以下もないはずだ。現に金は取られず治療してもらえたのに、どうしてオレは傷付いているのだろうか。
「じゃあ…何でてめーはオレにあんな条件出したんだよ」
隣を見ればやたら真剣な顔をした角都がいて、オレは思わず目を逸らす。うなじに掛かる髪をそっとかき上げられ耳朶を強く吸われて息を飲んだ。
「一目惚れだったんだ」


角都と一緒に教会を出たらイタチ達が心配そうに駆け寄ってきた。
「すまない飛段、オレのせいでお前を辛い目に…」
「いや、元々はオレが弱いせいでイタチを死なせちまったんだし…本当ごめんな」
「飛段…」
「…何だ、お前ら出来てるのか」
しばらく見つめあっていたオレ達に苛立ちを含んだ声で角都がおかしなことを言ってきた。
「んな訳ねーだろ」
「フン…ならいい。それより、お前達のパーティーには僧侶がいないみたいだが…これからどうするつもりなんだ」
そう、それが今一番の問題だ。回復アイテムだけではやはり限度がある。取りあえずここでは見付けられなかったから次の村で何とか探し出さなくては。
「困っているのなら着いて行ってやらなくもないぞ」
「えっ、角都僧侶なのか!?」
「いや賢者だ」
「けっ…」
オレ達は全員固まった。賢者といえばかなりの上級職種である。そんなやつが何故こんな村に。
「そうか、角都って名前どこかで聞いた事があると思ったが…30年前に勇者ペインと伝説の魔物を倒した男だな」
角都は餓鬼のくせに物知りなんだなと感心したようにサソリを見たが、実はサソリがオレ達の中で一番年上なのだった。
「だが、死んだと聞いた」
「隠居しただけだ。有名になり手際よく金を稼げたのは良いが色々面倒になったのでな」
で、どうする?と角都がオレに問いかける。正直、迷っていた。職種にはもちろん文句はないが、こんな成り行きで寝た男とこれからずっと生活していかなくてはならないのだ、否応なしに。
「嫌なら断ればいいだろう」
痺れを切らした角都は真っ直ぐオレを見据える。
「べ、別に嫌な訳じゃ…」
「じゃあ決まりだな、うん!」
「これからの冒険がだいぶ楽になるじゃねーか」
「頼もしいです」
もごもごしている間に話はどんどん進んでいって焦った。え、いやそのあの、まだ良いとは言ってねーんだけど。溜め息を吐いたオレの隣に角都が立つ。
「…決まりのようだな」
クソ、嫌な笑い方しやがって。
「チッ分かったよ、仕方ねーから仲間にしてやる!」
出された角都の手を乱暴に取る。が、握り返されたそれはなかなか振りほどけない。何しやがると文句を言おうとした矢先、腕を引かれたオレはえっと思う間もなく角都に抱き締められキスをされた。いやいやいや!てめーここをドコだと思ってやがる!さすが上級職種の奴は違うななんて笑ってねーでお前ら助けろコラァ!




何か…すみません(笑)



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