幸福
2011/01/10


死ねない事は不幸なのだと誰かがいっていた。終わりのないものはないのだと誰かがいっていた。

不老不死は存在するのか。
男達がそんな下らない事を題目に言い争っている。馬鹿みてーだなと笑ったら角都がもう寝ろと言った。けっガキじゃあるめーし、だが急に眠気に襲われたオレは素直にペラペラの布団に潜り込む。奴らが不死身の何を知ってそんな事を言うのかオレには理解出来なかった。
「なあ、角都」
「何だ」
「なんでもねー」
「殺すぞ」
角都はあれだ。焦らしプレイってやつが相当上手いと思う。オレは一体いつ殺されるんだろうか。もう消すぞと角都はテレビのリモコンを手に取る。そうだな、殺されんならあの手がいい。長くて太い指に首をぎゅうと絞められていけたら最高にきもちイイんだろう。小さい画面の中の男達の話はまだ終わらない。最後の男が永遠は素晴らしいものだといって画面が黒くなった。ああ、それはあながち間違いじゃないかもしれない。
「角都、おやすみ」
「ああ」
なんてな。



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