目を閉じて考える呼吸の仕方
消える魚の青い背
優しさは時々でいい
(貴方はとても嘘つきだから)
彼ではないその人を彼の名で呼ぶ
神様は箱庭に光をくれない
真実に牙を剥くエデンへの憧憬
打算的幸福論
澱む楽園の宵
溺れる藍
浴槽と虚ろな眼
刹那、純白は孤独になる
天使を独り占めした動物の末路
私の居ない春を愛して
虚実輪廻
次に雨が降ったら
サヨナラをしようね
溺れる様に貴方を愛した
酷く弱虫な置き去りの冬
君の声が夜を喚んで僕を
孤独にしたのなら、永遠に
独り、さ迷うことすら恐く
はないと思えたんだ
稚児の瞳、海底の色、
それからほんの少しの悪意
夜が来たら、ふたり、
暫く息を潜めて
何番目だって構わないから、
私を最期の女にしてね