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五月雨の様に胸が軋み、
白昼の最中、君を想って
息をしております。抜け
出せず朝と夜の狭間ただ
君を愛し、息を

一片の絶望すら知らず育
まれゆく色彩の目映さに
眩ん

不安に泣く胸を静めるこ
とすら厭わしい日盛りの
無垢さよ



海中に閉じ込めた愁いを
素知らぬ顔で撫でつける
白雪の指が未だ愛しいと

嗚呼、白露の無知を、柔
らかい嘘を、縫い合わせ
た明日は綻びて沈みゆく
愚かさを憂う

懺悔を許さない信仰は暮
れる日を儚んで朧気な記
憶の美しさを呪う



蝶々の標本のやうに冷た
い孤独が透けた青の向こ
うで嗤う



- ナノ -