首筋に噛み付いて、私のすべてを食べてほしい。


you can easily kill me.


(寄り添って)



ずっと長い間一緒にいた気がする。それこそ生まれたときからずっと一緒にいたような。実際の所は、一年二年、三年、あるかないか。そのくらい。どんな話をしたかなんて覚えてないけど、私はたくさん彼の名前を呼んで、彼もたくさん私の名前を呼んだ。とにかく、私たちはお互いの名前を特別なものとして扱っていた。数え切れないほどキスをした。でも、手を繋いだことは一度もなかった。ただ、私は彼とするキスがとても好きだった。



(落ちていく)


彼はいなくなった。手紙というには拙すぎるメモを残して。たったの一文。かすれた黒いボールペンのインク。その言葉に込められた意味を、私は汲み取ることができない。


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