きみの体温に包まれて消えてゆく

死刑台の上には瞑れた僕がいた

薄れゆく意識の片隅できみは手を振っていた

一日を在るべきところへ戻して

aquarium

どうして忘れたの

僕らは幼い故の過ちさえも書いて並べて選んだ

melancholy fish

足掻いた僕らが残した痕

笑っていた

きみの心の在処

僕らだけの青いサナトリウム

頬に触れたきみの手は震えていた

泣いて笑って騙して傷付けあった僕らの回顧録




 
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