どうかあなた、わたしのところへ落ちてきてください

此処へ着て、わたしだと確かめて

わたしがわたしである理由が必要だと誰が決めたのだろう

愛はルールも打算もない清らかなものだと思っていたあの頃のわたしは、幼い少女だった

kore de owari ni shiyou





きらきら眩しくて温かくて、それでいて少しだけ切ないような感覚だけがぽつりと小さく胸に沁み、ゆっくりと広がっていく。
わたしはそれを身体の外へ逃がさないように吸い込んだ息を止めて、じわりと呑み込んだ。
するとその瞬間、それはわたしだけのものになった気がした。
しかし同時にひどい孤独感が身体中を駆け巡り視界を歪ませていく。
次第に視界だけでは堪えきれなくなり、ひどく醜い老廃物は頬を伝って溢れていった。
そうしてわたしは醜い蛹から、滑稽でうつくしい蝶へと孵った。



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