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ほのぼの書きたくなったのでSSカテゴリーを作ってみました。

聖×圭助。美代子も美波もフラれてるので圭助も聖に告白させてみました。圭助の部屋です。




「……結婚してください」
 圭助は盛大に眉を潜めてぼそりと呟いた。聖はにやにやと笑いながら窓枠に頬杖をつく。
「それが人にものを頼む態度か?」
「テメェ、」
 嫌々やっているのをわかってるくせに、状況を面白がってやがる。
「ニホンじゃ頼むときどうやるんだ?」
 腕を引かれ、ベッドに上がらされた。圭助は唖然として聖を見た。まさかこんなことで頭を下げろというのか。動かないでいると、目の前で長い指が振られた。
「なんつーんだったか。なんか濁点が多いあれ」
 頭をひねる男の前で、勝手に動き出した身体が膝をつき、腰を折る。額をシーツに擦り付けたまま、圭助は屈辱のあまり唇を震わせた。
「思い出した、ドゲザだ。しかし何が良いんだかわからねーな。顔も見えねェじゃねーか」
 顎を掴まれ、顔を上げさせられた。殺意を隠さず睨みつけると、聖が首を傾げた。ニホン人はこういうのが好きなのかと誤解を招くようなことを言っている。
「で? 何を頼みたいんだ?」
 だらしなく垂れた両鬢を引っこ抜いてやりたい。しかし言わなければ終わらない。圭助は地を這うような声で再度告白した。
 聖は真顔で答えた。
「断る」
「だろうな!」
 じゃあなんでやらせたんだよと怒鳴る。なんでこっちが振られた風になっているのだ。
 布団を引きちぎる勢いで苛立ちを露にしていると、聖がくしゃりと髪をかき混ぜてきた。
「結婚にゃあ離婚があんだろ。お前はどう足掻いても俺のモンなんだから今更そんな弱い繋がりはいらねェんだよ」
 髪を乱す腕を払いながら、圭助はなんとも言えない顔をした。
「いやまず野郎同士ってとこに突っ込めよ……」




落ちなし!
たいして本編と変わりませんでした。目指したほのぼのにすらなってないです。無自覚ホモ大好物ですが若干違いますね……。

2015/01/04

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