「手長・足長」

山形県と秋田県にまたがる鳥海山に住んでいたと呼ばれる鬼。

その名の通り、手または足が非常に長いとされる妖怪である。

里に降りてきては悪さをしたとされ、これを見かねた大物忌神(おおものいみのかみ)は三本足の霊鳥を遣わせる。

霊鳥は、手長・足長が山頂にいるときは「無耶(むや)」、里に降りようとしているときは「有耶(うや)」と鳴いて人々に知らせたという。
この鳥のいたあたりは、有耶無耶の関と呼ばれ今も地名が残る。

ある日、このあたりを通りかかった慈覚大師により封じられたといわれる。

福島県の会津磐梯山に伝わる伝説では、手長・足長は夫婦であるといわれる。
また、長野県の諏訪地方では手長・足長は夫婦神として伝えられ、それぞれ別の神社に祀られている。

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