「人魚」
【詳細】
世界中で伝わる人魚は、上半身が美女で下半身が魚になっているものが多い。
しかし日本に伝わる人魚は頭部のみが人間の人面魚身のものが多い。
松浦静山(まつらせいざん)が著した江戸時代の随筆集『甲子夜話(かっしやわ)』では、玄界灘に現れた人魚についての記述がある。
その人魚は、青白い顔に薄赤色の長い髪を持っていたという。
どうみても人間のようだったので「こんなところに海女がいるだろうか」と怪しんでいると、人魚が船を見て微笑み、水に没した。
すると続いて魚身と尾ひれが現れ、人魚だとわかったという。
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