「思考実験」
ある状況で理論から導かれるはずの現象を実験器具などを使わず思考のみによって演繹すること。
以下の推論方法を用い思考する。
【帰納法】
特殊的な事例から一般的、普遍的な規則制、法則制を見出そうとする推論方法。経験から得られる経験論である。対義語は演繹法。
例として
「人であるソクラテスは死んだ。人であるプラトンは死んだ。人であるアリストテレスは死んだ。したがって人は全て死ぬ。」
これが帰納法の使い方である。
しかしもうひとつの例として
「担任の先生は朝9時からのホームルームに遅刻せずに毎日来る。よって明日も遅刻せずに来る。」
これは先生が事故や寝坊などの不確定要素に合うことをを考慮できていない。帰納法の欠点は例外も考慮しなければならないところである。
【演繹法】
一般化、普遍化したものを前提として、特殊的な結論を得る推論方法。対義語は帰納法。
「人は必ず死ぬ」という大前提、「ソクラテスは人である」という小前提から「ソクラテスは必ず死ぬ」という結論を導き出す。2つの前提から結論を導き出す演繹を三段論法という。
アルキメデスはてこの原理を使用し各種発明をしていて、「私に支点を与えよ。そうすれば地球を動かしてみせよう」と言った。これは支点となるものと、長い丈夫な棒さえ用意できさえすれば地球であろうと動かせるとしたもので、演繹的な考え方である。
演繹は前提が正しければ結論も正しいのである。
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