「唐辛子」
唐辛子を魔よけとするのは世界各地で見られるが、ウズベキスタンには、唐辛子に関する日本の蘇民将来伝説のような話がある。
ウズベキスタン、ヒヴァの南東約400キロにあるブハラで疫病が広がったときのこと。
ハーン(王)が高僧に相談すると僧は熱いお茶に唐辛子を入れるよう勧め、その通りにすると疫病は治まった。
ハーンが感謝して、僧に望みの品を与えようとすると、僧は唐辛子に感謝するよう言ったという。
他の国では、唐辛子の辛さを悪霊が嫌い、赤色が魔よけであるとともに、めでたさが福を呼ぶとされた。
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