「胞衣(えな)」

胞衣とは、女性が分娩後、後産といわれて排出する、胎盤や胎児を包んだ膜などを指す。

長野県富士見町から出土した縄文時代の土器には、踏ん張った女性の股間の開いた楕円形の口から粘液状のものが落ちている様が描かれていている。

これまでにも胞衣を壷に入れて建物の入口や土間に埋められている例が数多く出土している。

インドネシア・バリ島のキンタマーニでは、胞衣を産室の入口階段前にある石の両側に埋める風習があり、中国の少数民族も入口の階段下や入口の土間に埋める風習がある。

京都府では便所の踏み石の下に、大阪府では馬小屋に埋める場合があったという。

これらは多くの人に踏まれることで踏んだものの精気をもらい新生児の将来の長寿富貴を願う呪いである。

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