窓の男
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827 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/22 03:01
うあ、最初のが書き込まれてない・・。
>>825の前編

この話は、私が実際に体験した話ではないですが、 私のいる周りで起きた話です。
今から、どれくらい前になるでしょうか・・・ 6,7年前の私がまだ高校2年の時の話です。

修学旅行で、長野県のある旅館に宿泊することになったのです。
季節は冬、修学旅行の内容はスキーでした。

修学旅行に行く前、私はT先生から、気になる話を聞いていたのです。
その話の内容とは、「前の学年も同じ場所に修学旅行に行ったのだが、
その旅館で霊現象が起こった」というものでした。
どういう霊現象なのか問いつめてみると、部屋の角、
テレビのおいてある場所の後ろから
バチッ!! バチッ!  バチバチバチッ!! とゆう音がしたそうです。
最初、テレビの調子が悪いか、壊れてしまったか、考えてたそうです。 すると・・。
今度は、違う角から、同じ音がするのです。 
バチッ!  バチバチッ!!
そこには、テレビも音の発生するようなものは無い。  
するとまた、違う角から、 バチッ!最終的には、その部屋全体が、バチバチうるさいほどのラップ音が、
鳴り響いていたらしいです。

T先生は、「お前達が泊まる旅館は、前の学年とは違う
向かい側の旅館だから、たぶん大丈夫だろう」と、言っていました。
大丈夫なら、こんな文章作っていません。
修学旅行何日目だったでしょうか・・・・
ある部屋の生徒がT先生に相談があると話かけてきました。
T先生は、生徒同士のささいな問題だと最初は思っていたのですが・・・
生徒「先生・・・ちょっと部屋変えてほしいんやけど・・・・」
T先生「どうしたんや・・・?」
生徒「実は・・・信じてもらわれへんかもしれんけど、
夜、寝てる時に、帽子をかぶった中年位の男の人が、
窓にへばりついて、部屋を覗いてんねん・・・・他の奴は気づいてないらしいねんけど・・・
俺・・・怖くて寝られへん・・・」

スキーの出来る季節の冬の夜中に、いくら悪趣味とはいえ、
男子生徒の部屋をのぞく!?
その生徒の部屋は4階にあるにもかかわらず・・・・。
人間業ではない!!
T先生は、生徒達の混乱を防ぐ為、その生徒に他の生徒には他言してはいけないと、伝えたそうです。
しばらくして、一時間も経っていない時に、違う生徒がまた、
T先生に相談があると言ってきたのです。
その内容を聞いて、T先生は驚いたそうです。

「夜、帽子をかぶった男が、窓にぴったり、
へばりついて部屋を覗いている。気持ち悪くて寝れないから、
部屋を変えてほしい・・・」という、内容でした。
前の生徒に聞いてみても、他の生徒には、言っていないという・・・。

T先生は、ふと、気づきました。
最初に部屋を変えて欲しいと言ってきた生徒の部屋と、
次に部屋を変えて欲しいと言った生徒の部屋。
階は違うが、最初に部屋を変えて欲しいと言ってきた
生徒の真下の部屋が、次に部屋を変えて欲しい
と言ってきた生徒の部屋だったのです。
これはちょっとやばいかも・・・T先生はそう思ったそうです。

つづく・・・・。


825 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/22 02:53
続き

人間というものは、「決して言ってはならない」と言われると、
言ってしまいたくなる生き物なのだろうか・・・。
二人の生徒と、T先生しか知らないあの、「窓の男」・・・。いつのまにか、
他のクラスの生徒にまで、知られてしまっていた。

興味本位や、あそび心で来る生徒がほとんどである。
やれ、どのへんで見たの?とか、どんな奴だったとか・・・。
部屋の生徒たちは、野次馬達に、うんざりしていただろう。
そのうちの、何人目かの女子のグループの中のSさんに、異変が起きた。

その「窓の男」の出る部屋に行ってから、頭痛が止まらないという。
しまいには、高熱をだしてしまった。
医者に見てもらっても、原因がわからないという・・・。
しばらくの間、安静にしておくことの対処しか、医者にもできなかった。

しばらくした後、Sさんの友達がT先生のところに来た。 もう、夜中である。
Sさんが、なにやらおかしいので、みてほしいとのことだった。
Sさんのいる部屋を開ける・・・。
Sさんが、なにやら、ぼそぼそつぶやいている。 
T先生はSさんを見た瞬間に、霊に憑依されているのが、
一目で分かったという・・。

後で聞いた話なのだが、T先生の母親は、霊媒関係の仕事をしており、
T先生も、人より霊感が強かったのである。
T先生は、Sさんを助けるため、したこともない除霊を試みた。

T先生「お願いです、なんの恨みがあるのかわかりませんが、
この子(Sさん)には何の罪も、ありません。 どうか、この子から離れ、
成仏して下さい」
Sさんの手を握りしめ、懸命に祈った・・・。 
すると・・・。
Sさん「お前には、無理だ!」
T先生と周りの友達は、驚愕した。 
そのSさんの声は紛れもなく、男の声だったからである。

T先生は、それでも、一生懸命祈り、除霊をした。
ようやく、霊も去ったのか、Sさんはもとにもどった。
楽しい?修学旅行も終わり、帰りのバスの中での事・・・・。

T先生が、生徒達に色々説明している。 「トイレは早めに行っておけ」だとか、
「あまり騒がしくするな」とか・・・。
でも、なにかいつものT先生とは、違う・・・。
一人の生徒がそれに気づいた。  
T先生は、全くとして右側を見ないで、生徒に説明をしていたのである。
右側・・・何があるのだろう・・・ふと、その生徒は右側後ろを振り返った。
なんと、あの窓にへばりつく男が、バスの窓にしがみついているではないか!!!
そう、・・・最悪の事態である。   ついて来ているのだ・・・。
このあと、この生徒達は、身を寄せ合いながら、無事に帰路についた。

ある日の学校・・・・
Sさんは、こともなげに、こう言った・・・
「今でも、あの男の人(窓の男)家にあそびにくるねん・・・
女の人と子供連れて・・・」

おしまい
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