悪魔の酒
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695 名前:悪魔の酒 投稿日:01/10/25 02:16
日曜日の朝5時ごろ、私はビールを買いに行きました。
私はデザイン関係の仕事をしていますが、その仕事も順調でした。
毎週土曜寝ないでインターネットをするのが楽しみであり、そして5時になったら酒を買いに行ってプレイステーションをやりながら飲む事にしていました。
平凡な普通のモテナイ男の典型的なストレス解消法です。

夏の初めの頃なので、外は結構明るくなってました。
しかし、日曜の朝は誰もいないのです、5時ならそれは時間の流れない空間にいると錯覚するほどです。
やがて、私はビールの自動販売機までたどり着き800円を入れました。そして某有名ビールのボタンを押しました。ごく普通に。
すると、取り出し口から取り出し口が壊れて私に部品があたるのではないかと思うほどの音と波動がしました。
取り出し口を見ました。
そこには、地球の物とは思えない白い、でこぼこのしかし規則性のある模様のある物体が入っています、
ちょうどその時、私は後ろに壁を感じうしろを振り向きました。
「おい、あんた飲むんだろうな?」
プロレスラーの体をしたイタリア人風で麻薬中毒者でしかもノーベル賞受賞者でしかし19歳前後のような服装は黒い帽子とタキシードでそして白い肌をした物体が立っていました。帽子で目は見えません。
とっさに自動販売機の取り出し口を見ました。
白いでこぼこした物体がごろりと音を立て半回転し、そこには”悪魔の酒”と書かれていたのです。
次に振り向いた時でした、悪魔が私の額に手をやりました。その後のことはおぼえていません。
気がついたときには、それだけの記憶を残され、自動販売機の取り出し口の中に顔を突っ込んでいました。

私はいまだにあの朝のことが頭から離れません。
毎週日曜の朝5時が近づくにつれて恐怖を感じるのです。
悪魔が私の空間と時間を犯してくるような気がするのです。
皆さんも日曜の朝には気をつけてください。
人間がいない、あの空白の時間に悪魔が棲んでいるかもしれません。
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