お猿鉄道
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144 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/22 18:05
怖くは無いかもしれませんが、自分は怖かったもので・・


このスレの最初の方にも登場する「猿夢」ですが、友人からあれとよく似た話を聞いた。
彼は別にオカ板住人でも、2chを知っている訳でもない。
家にはパソコンすらないのだから。
彼は小さい頃、母親を事故で亡くしている。どんな事故だったのかは聞いていないのだが、
目の前で自分の母親が死んでいくのを見てしまったらしい。
父親の方は生まれた時からいなかったので、母親が死んでからは孤児院で
生活してきたみたいだった。

さて、彼の生い立ちはこの位にして本題に入りたいと思います。
彼は、これを夢だったとは言わなかった。まるで夢のようだったといいます。
(だが、私は彼が夢を見ていたと思っています。)
彼の話はこうだ。
ある女性に出会ったらしい、綺麗な人だ。
その女性と一緒に電車が来るのをまっていると、どこからともなくアナウンスが聞こえます。
「まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ〜」
そして、しばらくすると電車がやってきます。
少し古いタイプの電車だったのだが、指定されている座席に座ると結構乗り心地がいい。
彼達の他にも何人か乗客がいるようだが、みんな無表情。
表情がないと言うべきだろうか・・。
異様な雰囲気だったが、彼は別段怖いともおもわなかったようです。
彼はその女性と席に座っていると、なぜかウーというサイレンのような音とともに「出発します。」と
アナウンスが流れ電車が動き出した。


145 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/22 18:05
しばらくすると、車両の連結部のドアから一人の男が現れた。
彼は、その男を見るなり腰を抜かしそうになった。それ程、その男は異様だったのだ。
普通の駅員の制服だったのだが、顔は目以外無いのだ。
鼻も口も、あるべきところに無いのだ。
その男は、
「 次は活けづくり〜活けづくりです。」
と、言うと次ぎの車両へと走っていった。
何の事だろうと思っていると後ろから叫び声が聞こえました。
後を振り向くと一番後ろの男の体が生きたまま、スライスされていくのが見えた。
男は、本当に活けづくりのような感じにされていた。ところどころピクピクと動いている・・。
彼は半ばパニックになり、隣の女性すぐ降りたいと言うとあっさり断られた。
「あなたは、男の中の男でしょ?
だから、大丈夫なはずよ」
彼女は微笑みながら、そう言った。
他の乗客はそんな事があったにもかかわらず、まだ無表情だ。
狂ってる・・ここの乗客達は自分以外狂ってる・・。
そうだ、これは夢だ。夢から覚めなければ・・。



146 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/22 18:06
そうこうしている内に、さっきの目だけの男がその切り刻まれた遺体をどこかへ運んでいき、
また自分の車両に戻ってきた。
「 次はえぐり出し〜えぐり出しです。」
すると後の女性の目が徐々にえぐれて、しまいには眼球が飛び出てしまいました。
後の女性は、ばたりと倒れこみました。
彼は恐怖のあまり、逃げ出そうとします。
でも、隣の綺麗な女性がそれをゆるしません。
しっかりと腕をつかまれています。
順番からして次は自分の番。
「はなしてくれ〜、これは夢だ。だから覚めなければいけないんだ〜」
すると女性は
「いいえ、これは夢じゃないわ。現実よ。
だから逃げては駄目。あなたは、私を守るって誓ったじゃない・・」
そうこうしている内に、また目だけの男が現れその遺体を処理し、彼の車両へ現れました。
いったい・・どういう死に方をするのだろう・・。
あんな死に方は嫌だったが、確認したくなった。
そして、その男の声が車両にこだまする。










「次ぎは、メーテル。惑星メーテルです」
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