シュクチョク
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234 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/10 23:53
以前勤めていた小学校での話です。
着任早々、同僚から宿直室に関する不気味な噂を聞かされましたが、根っからの現実派であった私は
そのような話は気にもとめませんでした。
そして、私が宿直当番になった夜のことです。午前1時を過ぎ、そろそろ眠ろうか、と思ったとき、どこからか
奇妙な声が聞こえてきたのです。最初鳩の鳴き声かとおもったそれは、次第にこちらに近づいてくるようです。
その時私は、以前聞いたあの噂を思い出し、全身総毛立ちました。
「宿直の夜、ある食べ合わせをすると、『それ』が現れ、一晩中、共に踊り狂う羽目になる」
改めてデスクの上を見ました。そこには小腹が空いたときの為にと買っておいた二つのパンと、湯呑みに
なみなみと注がれた茶がありました。『それ』の条件は偶然、整ってしまったのです・・・
機械的なファンク・ビートが聞こえ始めた時、私は絶望と恐怖に震えながら、ゆっくりと振り返りました。

部屋の中央には、全身レザー・ファッションで固めた、妙に色白で彫りの深い、ロングヘアの男が立っていました。
それは下腹部を強調しつつ、音楽に合わせこちらに向かって後ずさりしながら、甲高い奇声を発したのです。

「ポゥ。」
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