幽霊屋敷で
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828 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/08 16:36

自分が厨房の頃の話です。
通っていた塾の近くに地元では有名な幽霊屋敷がありました。
そこは実際に人が何人か無くなっていて「出る」というもっぱらの噂でした。
かなり大きめの”お屋敷”っていうのがお似合いの古い作り
しかし、3階建ての若干お城っぽい作りの建物でした。
そしてここ数年(十数年か?)誰も住んでいないとの事でした。

ある日、自分を含め悪友ども5名でその屋敷に「侵入」を計画しました。
塀を乗り越え一階の勝手口のドアを破壊し中へ。
広いリビングになんと噴水まで備え付けられてました。
「う〜ん、とりあえずあんまり怖くないなぁ」なんて友達とじゃれながら
各階すべてを探索、たいしたことないな〜なんて言いながら3階にいき
持っていったカップ麺(ガスも来てたし、水も使えました)を食べたり
タバコをすったりと、すっかりとくつろいでいました。

ちょうどその時でしょうか。人の話し声?のようなものが聞こえてきました。

続く


829 名前:828 投稿日:03/01/08 16:41
続き

「ザワザワ ザワザワ」
それは聞こえてきました。悪友共も聞こえていました
「な、なんだろうな?」「しっしらねぇよ」「おいおい」
なんて言ってたら、どんどん人の声が増えてきました。
「?」「なんかヤバくねーかココ、、、」「たしかにヤベーな。。。」
耳をすますとその声は家の外から聞こえてくるものでした。
「なんだ、外の声だよ大丈夫だよ、アハハハ」
なにげに自分は窓に近づき窓の下を覗き込みました。
「!!!!!!」自分は声がでませんでした。
「おい、どーしたん?」と友人が来て窓の下を覗き込みました。
「。。。。。。おい、これマジでやべぇ」
全員が窓際に集結しました、そしてそこでみんなが目にしたものは
生まれて初めての恐怖でした。

続く


830 名前:828 投稿日:03/01/08 16:43
続き

自分たちが見たのは20台〜30台の黒塗りの車、30人〜40人は
居ると思われる、どう見てもカタギでは無い方々。
特攻服に木刀をもつ若い衆、携帯を片手に談笑するスーツ姿の方々。
家の周りをぐるりと取り囲まれてました。
どうやら、ここはヤクザの持ち物でこの建物の向かい側が持ち主の
家だったらしく、懐中電灯の明かりなどで侵入が発覚したモヨリ。

はっきり言って自分たち、「死」を覚悟しました。
出るに出られない状況でもう全員半泣き状態。
そして、どれくらいの時間が経過したのかわからなくなった頃
一階のドアが開く音、そして数人の足音。
「俺たち、終わったな、どどどどうする?」などと話してました
当然泣きながら。
足音はどんどん近づいてきました、そして俺たちの居る部屋の
前までやってきました。
「ガチャ」ドアが開き懐中電灯を浴びせられました。
「ゴルァァァァ!!お前ら何してるんだぁぁぁ!!!」
(恥ずかしい話ですけど、自分はこの時ちょっぴり漏らしました。)

そこには5名のお巡りさんが立っていました。
そして自分たちは補導され、無事に?親を呼ばれ、帰宅しました。
本当に、本当に怖かったです。

長文スマソ。
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