「メロが悪い！」
「お前が悪い」
「私はなにも悪くないよ！約束破ったのはメロじゃない！楽しみにしてたのに…」
「だから、保証はないって言っただろ。予定が入るかもしれないって。勝手に期待すんな」
「でも！多分大丈夫だって言ったじゃない！」
「………（はぁ）」
「あ、今ため息ついたでしょ！ひどいよ！私がどれほど悲しんでるかメロにはわからないんだ！」
「わかってるって」
「わかるはずないよ！メロには人並みの感情なんかないんだから！いつもキラ、キラ、Ｌ、Ｌ、って！」
「だから、それは仕事だから仕方なく、」
「だれがメロにそんな仕事やれって言ったのよ！」
「………（はぁ）」
「（また！）…もお！メロのバカ！知らないんだから！」
＊＊＊＊＊
「…んで？どうしたの名前は」
「…………（むすっ）」
「はいはい、そんなムスっとしないの、俺の所にそんな顔で来たってことは、メロとケンカでもした？」
「……そうですーっ、ふんっ」
「ちょ、俺にそんな怒っても…また下らないことでケンカしたんだろ」
「下らなくなんかないよ！メロってば私との予定すっぽかしたんだよ！」
「そりゃあ仕方ないさ、あいつにだって仕事があるし」
「マットからもなんか言ってよ！親友でしょ！」
「親友だと思われてるのかどうか…」
「んもーっ！とにかく一度、ゆっくりメロに話してね！」
「はいはい、でもそんなに毎回毎回イライラして俺んとこくるんだったら、俺の女にでもなっちゃえば？」
「バカ」
「な……俺の告白にバカで返した女はお前だけだぜ…さすがメロの女」
「褒めてないよそれ！」
「まあそうだな…というかそこまでして、なんでお前はメロとつきあってるわけ？嫌にならないわけ？」
「なるわけないよ…結局私はメロがいないとなにもできないし……この間一週間家をあけたときも、ろくにご飯も食べれなくて…３キロぐらい痩せちゃったし…」
「…お前それ以上痩せたらだめだわ。もっと肉あってもいいと思うし」
「ヘンタイ！」
「はいはい、それは承知です。じゃあ早く仲直りでもしてくればいいじゃんか」
「メロが悪いんだからメロが謝るべきでしょ！」
「あー、また振り出しに戻った…」
＊＊＊＊＊
「チッ…」
「……虫の居所が悪いみたいだなメロ」
「………」
「ちょ、俺に向かってガンつけんのやめてくんない？」
「………」
「（困ったな）……どうせ原因は名前だろ？」
「あ゛？」
「（ヒッ…）…だ、だから、名前とケンカでもした？」
「……ああ」
「そうか…名前も飽きないね、こんなケンカ多いのに（まぁ別れない理由はさっき本人から聞いたけど）」
「アイツが何考えてるかなんて知らねえよ！」
「ちょ、ここで暴れんなよ！…ってか、そんなんなら別れたりとか考えないわけ？」
「それはない」
「（即答！）…その理由は？」
「お前には死んでも教えてやらねえよ」
「（…つまり、それぐらいを愛しちゃってるってことか）」
「おい、マット、このデータ上げろ。３０分以内にだ」
「えっ、ちょっと、これ３０分はム、」
「………（イラッ）」
「…わかりましたメロ様」
Story of their noisy love.
（っていうか、そうやってラブラブさを見せつけるのやめてほしいよほんと！）