拝啓 ジェイド・カーティス様
お元気でしょうか。
体調は優れていらっしゃるでしょうか。
無理はしていませんか。
貴方はよく無理をするので心配でなりません。
なーんて、言うとでも思いましたかこの私が!
ジェイド、私は元気にやってます。
軍では無いところは凄く居心地がいいです。
かたっくるしくなくて!
ケテルブルクは今日も寒いです。
ネフリーと一緒にさっき雪かきをしたばっかりです。
雪の重さを久々に味わいました。
そういえばネフリーが言ってたよ、そのうち兄さんも来ないのかしらって。
可愛い妹の為に偶にはケテルブルクにも行ってあげなよ兄さん!
そうそう、陛下は元気?
私がいないから陛下のお守り大変だよね、でも頑張ってね。
私はその分羽根を伸ばせてラッキー!
あ、今帰ってきたら扱き使ってやろうとか思ったでしょ、駄目だよ〜私は有休を使って故郷に帰ってゆっくりとくつろいでるんだからね。
ああ、それから面白い物を見たよ。
ネフリーが見せてくれたんだ、ジェイドのアルバム!
小さい頃はこんなに可愛かったんだねえ、いや、小さい頃を知ってるけれど今見るとすんごい可愛く見えるのよ、これが。
けれど何しろ一番の驚きは私の写真も多かったという事です。
一緒に映ってるのも私単独のもあって結構愛されてるなあと思う反面ちょっとストーカーちっくで怖いです。
まあこれ以上は殺されそうだから言わないでおくよ。
ケテルブルクとは当分のお別れだけれど、帰ってこれない訳ではないので名残惜しいですがさよならします。
じゃあ、そろそろ愛しいジェイドに会いに行きます!
「ジェイド!会いに来たよ!」
ドアがもの凄い音を立てて開いた。
見えたのは、私がずっと待っていた名前だった。
会いに行くよ