キラ事件が終わった。と言っても、私はほとんどなにもしてないも同然だったけれど。

だって、ニアといえば私がなにかしようとしたら、ことごとくとりあげるんだもの。ハルさんがくすくす笑って、ニアは私をあまり危険に巻き込みたくないということを教えてくれた。そうか、あのニアでも人並みの優しさは持っているんだね。




「ジェバンニ、書類を持ってきてください」




さっき全てが終わったばかりなのに。ニアは一息つく暇もないまま、事後処理で慌ただしい。いや、本人は座っているだけで、ジェバンニさんとかレスターさんが走り回っていた。

ニアって容赦ないよね。でも私はそういった頼まれごととかされないから、愛されてるんだなあって感じちゃう。(都合がいいことに)




「ニア、休んだ方がいいんじゃないの?」




だって、ジェバンニさんがそうだったように、ニアだって寝てないもの。そんなんじゃ身体壊しちゃうよ。(せっかく事件が終わったのに!)




「いえ、これが終わるまでは休めません」
「な、なんでそんな、ゆっくりやればいいじゃん」
「そういうわけにはいかないんです。SPKは特殊に組まれた組織ですので、レスターたちは早々に本来のFBIの仕事に戻らなければならないんです。すぐに報告書を作らなければ。それに、私も次の事件がたまっていますので、片付けなければならないんです」




そっか、ニアもちゃんと考えているんだね。(さすが!)難しいことはよくわかんないけど、とにかくみんな大変そうで、私もなにかできればいいんだけど。あ、でも、もう危険なことなんてないから大丈夫だよね?




「ニア、私にもなにかできるこ、」
「いいえ、名前はいいです」
「…(な、なんだと!?)」
「睡眠をとってください」
「え?」
「あなたが眠っていなかったのは知っています」
「………」
「私のことを気にかけて、寝ていなかったのでしょう」




ニアにはなんでもお見通しってことかな。確かに私も昨日は寝てなかった。だって、大事な日の前だから眠れなかったし、それにニアが心配でそれどころじゃなかったもの。




「でも、ニアだって…」
「私なら大丈夫です、日付が変わる前にはちゃんと寝ます。先に寝ていてください、あなたに体調を崩されては元も子もありません」
「…わかりました」




ニアって、意外と言い出すと聞かないんだよね。いつまでもワガママなおこちゃまみたいに。だから私が折れてあげなきゃだめなの。立ち上がって、ベッドルームに向かうことにした。




「名前」
「なに?」
「明日は少しは楽になるので、たくさん構ってあげますよ」
「…うん」




とか言って、構って欲しいのはニアのくせに。でもそんなこと言ったら拗ねちゃうから、ニアには内緒ね。





Futuristic view


きっと明日からは楽しい毎日!




(2010/0128・キラ事件解決おめでとう!)





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