『盲目的に繋がりたい』の続き。



泣いてしまったせいで目が赤いハヤトくん。私の上に覆い被さって、何度も何度も唇だけではなく顔中にキスを降らせていた。ついばむようなキスから、だんだん深いものに変わっていって、そして彼の唇が触れるところから次第に熱を帯びていく。
その優しく、でも熱いキスに翻弄されながらぼんやり受け止めていると、ハヤトくんは私の襟口を少し開いて今度は首や鎖骨にキスをしてきた。


「っ、んぅ、ん…っ」


流石に反応せずにはいられない。吸い付いてくるその刺激に、思わず甘い声が漏れてしまう。


「名前ちゃん、感じちゃう?」
「な、」


挑発するような言葉だったけれど、でもどこか自信のなさそうな彼の表情が先程のことを思い出させる。あまりにもキスに集中しすぎてうっかり忘れてしまいそうだったが、そういえばハヤトくんはさっきまで悲しみのどん底にいたのだ。


「ねえ、名前ちゃん……んっ、ちゅ」
「は、やとく、ん、っあ、ちょっ、だめっ」
「だめ…?」


まるで捨てられた子犬のような瞳をしていた。垂れた耳まで見えてくるようだ。


「だ…めじゃない」
「ほんと?」


だからついうっかりこう言ってしまったのだ。ハヤトくんのこの顔に私が弱いことなんて、もう最初から分かり切っていたこと。ハヤトくんもそれが自分でもわかっているかのように、いつもなにかあればこの必殺技を使ってくる。
本当に悲しんでいるのか、それともコトに運びたいと思っていてなのか気が知れない。


「いい?」
「い……いくない!ちょっとまって、ハヤトくん明日朝から仕事じゃ、」
「いいようそんなの…それより名前ちゃんが欲しいの…」


私の胸に顔を押しつけて、ぎゅっと抱きついてきた。明日の朝のことは気がかりだけれど、こんなに元気と余裕がないハヤトくんも珍しくて、私の思考回路は上手く機能してくれない。そうこう考えていると、ハヤトくんが顔をこちらに向けて、うるうるした眼で私を見つめてきた。


「も、もう…っ、明日どうなっても知らないんだからね…!」
「名前ちゃん…!ん、んっ、んっんぅ」
「んぁっ、はやとく、ん、ちょ、まだまっ、ん」


OKサインを出してしまったらもうハヤトくんは止まらない。
直ぐさま私の唇に彼の唇が合わさって、そして余裕のないキスが私を攻めてくる。歯列をなぞり、舌を絡め、私の息が乱れたとしても落ち着かせてくれる暇すら与えてくれない。 2人の唾液が混ざり合うほどに口の中を犯され、私が抵抗する余裕も攻め返す気力すらも見失ってしまった。私の唇から垂れた唾液をぺろりと舐め取る動作すら、今は私の熱を上げる作用しか持たない。


「優しく、できないかも」
「大丈夫だよ…ハヤトくんはいつも優しいから」


ぷちぷち、私のブラウスのボタンを外していく。可愛い顔でいつもにこにこしているのに、やっぱり情事のときには男の人なんだなって思ってしまう。手つきが私のことを欲しているのを悟っていた。
ブラウスの前を開けられ、そのままキャミソールとブラジャーをたくし上げられる。


「あっ、ハヤトくん、まっ、まって、あ、明るい」
「明るくて名前ちゃんの体がよく見えるよ」
「恥ずかしいから消してよ…!」
「恥ずかしがってる名前ちゃんも可愛いね、んっ」


まったく、さっきまで子犬みたいだったのに!いつの間に狼になってしまったんだか!
ハヤトくんは私のお願いなんて聞き入れてくれず、そのまま煌々と明るい部屋の中で私の露わになった胸に唇を付けた。


「あ…、っ、ん、」


右の胸の突起は舌で転がすように、そして左の胸の突起はぐりぐりと指で刺激される。たまに指で摘まれて、その痛くも気持ち良い感覚に腰がゆるゆる動いてしまった。


「気持ちいい?」
「ん…、いい…あっ!」


ちゅううううっ。
思い切り突起を吸われて快感が走り、思わずハヤトくんの頭を掴んで髪の毛に指を絡めた。すっかりスイッチが入ってしまったハヤトくんは、面白そうに何度も私の反応を見ながら胸への愛撫を続けてくる。


「や、あっ…」
「やなの…?」
「や…じゃない、けど…っあ、あん、だめ、そんなにそこばっかり、っ」
「おっぱいだけじゃだめってこと?」
「もっ、もぉ…っ、いじめないでよ…」
「ふふ、ごめん」


私を挑発するように、赤い舌で乳首を舐めているのを見せつけてくる。やだもう、本当に彼は確信犯だ。味わうように左右の胸の中心を舐めた後、私の頬にリップ音をさせてキスをした。
私の背中に手を回し、ブラウスと下着を剥ぎ取って次にスカートに手を伸ばしてくる。ファスナーを下げる音すら恥ずかしくなる要因にしかならなくて、いつもこの脱がされる時間は羞恥心が大きくなってしまう。どんなに彼とセックスしたとしても、この瞬間だけは慣れない。


「ハヤトくん、は、早く…」
「そんなにしたいの?えっちだなあ」
「ち、ちがう!」


早くこの恥ずかしい時間を終わりにしたいのに!
ハヤトくんは恥ずかしがる私を楽しむかのように、その行為を長引かせる。だから私はいつまでたってもこの時間に慣れることができないんじゃないのか…!
ようやくスカートが取り払われ、次にストッキングを脱がされる。彼は私のなにも纏っていない素足に指を這わせ、膝からそのまま太ももへ上がりそしてショーツへ手をかけた。


「腰、浮かして」


ハヤトくんの言う通りに腰を浮かせると、彼はするりとショーツを無駄のない手つきで私の足から取り除いていった。
私だけが裸になるのも不公平なので、ハヤトくんの襟を掴んで引き寄せTシャツをぐいっと上げる。彼は私の言いたいことがわかったのか服を脱いでいった。さすがはアイドルというか…、ほどよく引き締まった体だ。筋肉も少なすぎず付きすぎず、ちょうどよく保たれている。


「名前ちゃん、見過ぎ」


ハヤトくんだって見てくるくせに、と言い返そうとした瞬間に彼の手が私の秘部に触れてきた。ぴくりと体が反応してしまって、ハヤトくんの口元がにやりと笑う。


「っ、はぁ、あ」


ゆるゆると秘部の割れ目を中指でなぞられる。その焦らされる感覚がどうしようもなく歯がゆい。目に涙がじわじわ溜まっていくのと同じくして、おまんこからトロリと愛液が流れてくるのが自分でもわかった。


「名前ちゃん、濡れてきたね」
「い、言わないで…っはぁ、あ」
「気持ちいいでしょ?」
「アッ、あン、」


割れ目から愛液を汲み取り、その指で私のクリトリスに触れてくる。そのまま感じやすいそこに爪を立てて、小刻みに擦られればたまったもんじゃない。


「や、だ、だめ、ああっ、あ、そこはァッ、ん!」
「だめじゃないでしょ、すごく気持ちよさそうだもん」
「そ、そんな、ことっ…!」


執拗に攻めてくる快感に、足がガクガク震えてしまった。そのとてつもない気持ちよさにどうすることもできなくて、ハヤトくんの余していた手をぎゅっと握る。腰の辺りがびりびりして、爪先まで電気を流されたような感覚。やばい、イきそう…と思ったとき、ハヤトくんが手の動きを止めた。


「は、ハヤトくん…?」
「…名前ちゃんごめん…もう入れたい」
「えっ、あ、わっ、ぁあッ」


ハヤトくんが既に勃起しきったペニスを、私の十分に濡れてぬるぬるになったおまんこに擦り付けてきた。入り口への緩い刺激とペニスの熱が、少しずつ私を攻め立てる。亀頭や竿を何度も擦り付けて、私の愛液を絡めようとしているのだ。浅い快感が襲ってくるけど、もう私の体はそんなものじゃ満足できないようで、おまんこが早くと急かさんばかりにきゅんきゅんしている。


「入ていい…?」
「う、んっ、あ、ああっ、ひゃ、ああんっ!」
「く…っ、名前ちゃ、…ッ」


膣内にゆっくりペニスが入ってくる。少し痛くて、でもすごく熱くて、圧迫する重圧に自然と腰が浮いて背中を反らせてしまう。私の肩口に片手を付いているハヤトくんの両肩に手を置いて、ぐっと耐えるように握るのが精一杯。ハヤトくんも、顔をしかめてその快楽と苦しさの狭間に耐えているようだった。
なんというか…やっぱりいつもそんな顔なんて見せない彼だから、すごくドキドキしてしまう。だってハヤトくんのエロい顔なんてもちろんテレビじゃ拝めるものじゃない!挿入という行為よりハヤトくんのこの顔の方が、私の興奮を煽っているような気がする。


「はぁ、っ、あ…っ」
「はいっ、た…」
「あん、あ、っう」


私が肩から首に腕を回したのが合図だったかのように、ハヤトくんはゆっくり腰を動かし始めた。ずちゅ、ぐちゅぐちゅ。まだ少し痛みが残るけれど、膣に擦り付けられて徐々に気持ちよさに変わっていく。


「ん、はあ、アッ、」
「名前ちゃ…かわいい」


ちゅ、と額にキスが落ちてくる。ハヤトくんの余裕のなくて気持ちよさそうな顔が可愛くて、私もお返しというように彼の唇にキスをしてあげた。でもその間もハヤトくんは腰のストロークをやめてくれない。律動とキスで息が上手く吸えなくて唇を離すと、ハヤトくんの方から唇を掬うように口を塞がれてしまった。


「んっ…んぅ…は、あんっ」
「っあ、はぁっ、名前ちゃんの中…すごく気持ちいいよ…っ」
「わた、しも…っ、んっ、きもちい、よぉ…」
「名前、ちゃ、っ…!ボクもう、我慢できない…」
「え、あっ!だ、めそんなっ、いきなりっ…ああッ!」


突然ハヤトくんの動きが速くなって、私の子宮口をガンガン攻めてくる。私の顔の真上にあるハヤトくんの顔は、すごく余裕のない表情をしていた。彼が時折漏らす甘い声に無意識にナカを締め付けてしまうようで、その度にまたハヤトくんの切なくて甘い吐息が聞こえる。
パンパンパンとお互いの肌と肌が打ち付けられる音と、ぐちゅぐちゅという結合部からの水音すら既に耳に届かないぐらいに、ハヤトくんから与えられる気持ち良さしか感じることで精一杯だ。


「はげし、はやと、くっ、あっ…あん!」
「だっ、て、名前ちゃんが、可愛い、からっ!」
「あっあ…っん、あ、やっ、そんなっ、おくッ」
「おくが、いいの?」
「ひゃあっ!」


グッと腰を引いてペニスがおまんこの入り口まで引いたかと思えば、すぐに子宮口にズン、と響くぐらい勢いよく挿入される。そんなことされたらおかしくなっちゃう…っ!


「きもち、いいでしょ?すごく名前ちゃんのココ、しまってるよ」
「あん、っう、ハヤトくん、もっと…っ」
「わかってる、よ、」


今度は小刻みな揺れだが、確実に子宮口をついてくる。気持ち良すぎてに耐えられなくて、私はハヤトくんの腰に自分の足をぎゅっと絡めてしまった。ハヤトくんはそんな私を見て口元に笑みを浮かべてる。そしてまた奥のイイところを何度も何度も犯されてしまう。


「も、もう、わたしっ、んっ!」
「ボクも、ダメ、かも…っ、」
「ああっ、あ、やぁ、あ!っあ、んッ!」


最奥にペニスが当たったと思えば、そこで動きを止めたハヤトくんがナカに射精したのがわかった。その瞬間に、私も思い切り締め付けて果ててしまう。ナカが熱くて、溶けてしまいそう。ハヤトくんは私の肩口に顔を伏せて快楽に耐えるようにしている。精液を出し切ってズルリとペニスを引き抜くと、トロリ、彼の精液が出てくるの。


「わ、名前ちゃん…えろ…」
「っはあ、はぁ、ハヤトくんが、出すから、でしょっ…!中出しするなんて、聞いてないんだけど…っ」
「だって、ピル飲んでるでしょ?」


ちょっと疲れた顔をしながら、意地悪く笑いかけてくる。まだ彼も呼吸が落ち着いていない。


「そりゃ、だってハヤトくんが中に出すから」
「ボクって愛されてるにゃあ」
「いい方に解釈しすぎだよ…」
「…愛してないの…?」
「ばか…愛してなきゃセックスなんてしないよ、大好き」


ぎゅう、起き上がってハヤトくんの頭を思い切り掻き抱いてやれば、彼は嬉しそうに私を抱きしめ返してきた。汗に濡れたお互いの素肌がくっついて、体温がじわじわ伝わってくる。


「ずっとハヤトくんだけだよ」
「名前ちゃん…!」


ばふっ、先程のようにベッドに押し倒される。え、まさか、これは、


「1回だけじゃ終わらないよね?」


うそでしょ、なんて言ったって彼には聞く耳なんてないのだ。こうなったら受け入れるしかない。例えハヤトくんの明日の、いやもう今日になってしまうけど、朝が辛くたって私の責任じゃない。


ラブアフェア



私たちの夜は長い。





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