沖本 拓也
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◆陣営:justice
◆名前:沖本 拓也 (おきもと たくや)
◆性別 : 男
◆年齢 : 17
◆身長 : 176cm
◆体重 : 69kg
◆血液型 : A
◆ステータス
【HP/9(+7)、攻撃8(+25)、魔適/6(+7)、耐久/10(+10)、魔耐/2(+13)、敏捷/1(+22)】
◆装着スキル / SP : 300(+360)
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個人ページ
黒髪黒眼の警官服を着た少年。
右サイドの髪先のみ金髪に染めている。
チャラい雰囲気や身なりとは裏腹に慎重で内心臆病な性格。
所謂御人好しな部類、割と他人に気を使う。
それは一人を嫌い、誰かと共にいる時間を好む所為かもしれない。
負けず嫌いで、可能性が1でも残っているのなら何事も諦めたくはない。
女性を見ると何故か嫌悪感を抱くことがあり、自分でも戸惑っている。
本人の感情的には可愛い女性は大好き。
例え可愛くなくても基本的に女性には優しい、だが殴る時は殴る。
記憶を無くしている事に対しては、言い様がない不安を抱いている。
どこに帰りたいのかも分からないけれど、帰りたい。
安心していられる居場所を常に欲しがっている。
◆返還記憶-----
友人がいた。片手で数えられる中の貴重な一人だ。
何見てもはしゃぐような奴だった、一緒にいてすげえ楽しかった。
でも、アイツより大切なやつがいたんだ。
…俺には、二人は無理だ、抱えきれない。
一人だけでも、どうしても、幸せにしてやりたくて。
結局、自分はその友人を裏切った。
そのせいで、…ああ、忘れられない、あの目。俺のせいだ。
………糞!こんなことってあるかよ、
なんで、絶対幸せにしてやりたかったそいつの顔すら出てこないんだ。
かけがえのない『友人』を裏切った、自分の記憶を思い出します。
だが、『友人』の顔も『大切にしたかったやつ』の顔も思い出せない。
…ただただ、最悪な気分だ。
記憶の一部返還(自身の任務もしくは使命に関する記憶)
自身が「アルキリエ」という国の軍人だった事を思い出す。
敵を殺し、民を護る、生まれついての強きモノ。
少しずつ、人じゃあなくなろうとするモノ。
自分の意思で選んだ使命では決して無かった。
…俺が本当に護りたいやつなんて、一人だけだったのにな。
配給食にチョコレートが出た時、
幼い彼女は「好きでしたよね」と決まって笑い俺の口にソレを放り込む。
口の中で甘くとろけて、脳にじんと染み入るような幸福感
思い描く、彼女もチョコレートが好きな事を俺は知っているんだ。
あんまりにも楽しそうに笑っているから、
いつ迄も子供扱いすんなよな、と幼い俺も笑って返した。
何時からか楽しみに待ち望むようになったチョコレートの日。
嗚呼、また、あの味にもう一度出会えたら。
今度はどんな角度で応えようか。
俺が知っている"母"は書類一枚の数文字でしかなかった。
アルキリエの軍人は産まれた時から軍人であり、
他所からの干渉を防ぐ為に隔離されながら教育を受ける。
俺達には親代わりのような教官がいるだけだ。
そんな場所でも、俺は一人母親に憧れていた、焦がれていた。
「お前の母親は自らの子を幾人も取られ、頭が狂ってしまった」
「軍部に乗り込んできて暴れまわり、殺し、壊し、その末に、処刑されたんだよ」
…母親に、焦がれていた。
一目だけでも、あいしたかった。
13歳、精通が始まったある日。
報告したその日の内に、俺は教官から「番いシステム」の事を教育された。
俺達軍人が産まれるシステム。一から、十まで教わった。
一人の優秀な男性に幾人も、の、女性、を、俺は、何、人、も、
抱いて、吐いて、吐いて、柔らかくて、吐いて、
…………此処にこのまま居れば、いずれ、" "も…?
…そんな、いやだ、それだけは、…それだけは、こんな、いずれ来る本当の事なんて、
俺は、彼奴を連れて、何処に逃げて行けばいいんだ。
何処にも、行けない。
固く閉じられた扉の前で足をとめ、視線をやった。
此処から先は、違う世界、地上で、俺たちは未だ行けない。
何時になったら外に行ける?何時になったら外に出れる?
大人になったら?強くなったら?
…楽しみっていうわけじゃあ、ないんだ。
怖いんだ。
知らない場所が、知らない世界が。
どうして、出ていかなければいけないんだ。
どうして、強くならなきゃあいけないんだ。
どうして、この道を選ばないといけないんだ。
疑問は尽きない。
出来るのなら、何処にも行けないでいたい。
笑い合える時間、安らかな時間が楽しい。
其処に並んでいるのは彼奴と、俺だけで。
…このまま、時間が永遠に止まれば、それ以上は望めない。
未だ幼い蛹の頃から。
その願いは今も、孵らずに抱いたまま。
初めは。母のような、姉のような存在だったと思う。
まだ力など無い幼い頃、彼女は身近な存在の中で誰よりも強く、優しく、凛々しく前を向いていた。
同い年の癖に何度も俺を気にかけてくれて、弱い俺はそれに甘えていた。
カッコイイ彼女の背中が何時か見えなくなるのではないかと、ただ怯えていた。
何時しか、俺の背がうんと伸びて。
庇う大きな背中であった彼女の頭は、俺の視線より少しばかり下になるようになった。
目線が変われば見えるものも変わるのか、少し間の抜けた天然な行動が目に付くようになった。
強い、けれど、危なっかしい。
彼女は真面目で努力家で、相応の無茶もしていた。
それを自覚してからは置いて行かれるのが怖くて、負けじと無茶をした。
互いの無茶を叱り合って、自分より下にある頭をぐしゃぐしゃに撫でる時。
彼女は俺の幼馴染であり、共に成長したい友人であり、妹のような存在になったのだと思う。
少しずつ、少しずつ変わっていく。
ある日、彼女は突然「女の子」になった。
何が変わったという訳ではなく、特別な切っ掛けがあった訳でもない。
俺がその”意識”に気付いたというだけ。
「女の子」である事を知っただけの事。
靡く短い髪も、柔らかく変わった身体も、
綺麗な横顔も、強気に笑う表情も。
可愛くて、その、…欲しいと思って。
ぶっちゃけ滅茶苦茶落ち込んだ。
いきなりそんな事を彼女に思うようになった自分についていけなくてショックを受けた。
好きだった。もっと、好きになった。
「女の子」である彼女に今更恋をした。
今までのように、彼女の隣に居たいと思った。
けれど、今までの関係で満足出来る訳が無い事も良く理解してしまっていた。
母でも無く、姉でも無く、
幼馴染でもなく、友人でも無く、妹でも無い。
もう、そんな関係では居られない。
俺は、彼女の「恋人」になりたくなったんだ。
彼女…「白野綾音」の唯一無二になりたくなった。
彼女が欲しい。それだけが、こんなにも難しい、
誰よりも、近くに居て。
誰よりも、……君が好きなんですよ。綾音。