ハチ
◆陣営 : Evil
◆名前 : ハチ
◆性別 : 女
◆年齢 : 20歳(外見)
◆身長 :155 cm
◆体重 : 50kg
◆血液型 :不明
◆ステータス
【HP/3(+6)、攻撃/9(+13)、魔適/4(+8)、耐久/8(+8)、魔耐/5(+3)、敏捷/8(+2)】
◆装着スキル/SP:300(+330)
◆
個人ページ
真珠のような肌、焔の如く真赤な唇、長いまつげ、蜂蜜色の長い髪と瞳。
左耳には赤いアスタリスクのピアス
白いシャツの胸元に赤いリボンを結び、赤い靴で踵を鳴らしロングスカートをひるがえす。
まるで西洋人形のように端麗で、八重歯が特徴的な女。
基本穏やかだが好奇心が強い。しかし興味が無い事にはとことん興味が無い。
面白そうな事には悪ノリするタイプ。
淑女のような外見と立ち居振る舞いに反し、言葉遣いはあまりよろしくない。
護身術を身に着けており、そこらの暴漢には負けないとのこと。
ヒールやブーツをはいていてもわりと足が速い。
読み聞かせや歌、踊りが上手い。
高すぎず低すぎず、落ち着いた声をしている。
「ふむ、ロングスカートもなかなか走りやすいかもしれないな」
「そら、踊れ踊れ!」
「まったく困ったものだ、私は一人しかいないというのに」
記憶が無くなる前はとある城でメイドとして働いていた。
無くなった後は自分のことを"人間"だと思っているが、彼女は"人間"ではない
無くなった記憶についてはいろいろつっかえてるのでつっかえをとる為に取り戻したい。
「娼婦」と聞くとなにかひっかかるものがあるらしい。
◆返還記憶-----
私自身は信仰していなかったが
人間の宗教と言えば“女神教”が世界の八割を占めていたらしい。
こたつから離れない白い天使が、口汚く罵っていたのを思い出した。
「××××女神様は今日もだらしない顔して、××に勤しんでるんじゃない?
あれはそういうやつだよ」
…一部からはえらく嫌われているらしいな。
「やあ、調子はどうだ?」
海と空が手が届きそうなほどすぐそばにある崖端。
目の前の墓石に花を手向け、あいつの口癖を呟く。
ああ、潮の香り、波の音。風が気持ちいいな。
家族も、故郷も、人間の体すらも無くして尚自身を見失うことなく、
散って逝った軍人に向け手を組んで祈りをささげた。
どうか安らかに。
もう逝ってしまった。初恋の人。
自身の前職が娼婦であったこと。
娼館の主をしていて、娼婦たちを守っていたことを思い出した。
「×××、貴女は私たちの希望よ」
「ああ、全員まとめて守ってやるさ」
お前たちが望むなら、私はいくらだってお前たちの希望に成ろう。
いくらだって、この身を血で、煤で、悪意で穢そう。
お前たちは全員、私が愛してやまない宝であり夢なのだから。
黒を基調としたエプロンドレスを身にまとい
髪に赤いリボンを結ぶ。
空模様はすっかり晴れて、陽は暖かい。気持ちのいい朝だ。
部下に指示をだし、
接客を行い、
茶を淹れ、
仕事をしない上司の尻を蹴り上げ・・・
たしかに私は、城に仕えていたメイドだった。
私のことを反逆者だと、誰かがいった。
帝国の思想に従わないことは、反逆だと。
帝国の犬どもの都合のいいはけ口になるくらいなら、
私は都合の悪い反逆者であり続ける。
彼女の言葉を信じて、ここで革命を待とう。いつまでも。
ショットガンを手に、鉛と血の舞う中を踊る。踊る。踊る。
とうさまも、かあさまも、メイドのエリーゼも死んだ。
わたしの右手ににぎられたのはたったの銃ひとつ
あんなに怖い顔をしていた人たちも、頭をうてば死んだ。
なんだ。人っていがいとあっけないな。
あ、そうか。わたしは ひとりになってしまったのか。
あるひ、エリーゼはわたしに、きれいなドレスをきせてくれました。
ふりふりの、ヴェールのかかったまっしろなドレス。
きくところによると、これはウエディングドレス、
という"とくべつな日"に着るものだそうです。
エリーゼは、わたしはきれいになるだろうから、
わたしが大人になって、これを着る日がたのしみだといいました。
わたしも、エリーゼやおかあさま、
おとうさまがわらってくれると思うと、待ち遠しいです。
はやく大人になりたいな
「ああ、姫よ!!貴女は今まで会ってきたどの女性よりもお美しい!
忌々しい魔王のもとになど―――」
蹴った。
蹴り落とした。
15メートルほどもあろう高所の窓から、目の前の人間を
思い込みの激しい鬱陶しい男を蹴り落とした
勇者?知るかそんなの
私はただのメイド。それはとてもとても役に立つ有能な魔王城のメイドだ。
人の話もろくに聞かずに"悲劇のヒロイン気取りの姫様"なんかに仕立てあげてくれるな。
勝手にくたばってろ
「ほ〜んと、美しさって罪だぜ〜〜!」
げたげたと、見ていた小さい雑用が腹を抱え笑う。
鋭い歯を見せ、子供のように、悪戯が成功したかのように
何が美しさは罪だ。その美しさとやらのおかげで最悪の気分だ
「お望みならお前も蹴り落としてやろうか」
「あっごめん謝るから怒らないで」
さあ、民を奪え
土地を奪え
心を折れ
圧倒的な力の差を見せ付けてやれ
私達は侵略者で、略奪者で、圧倒的な暴力なのだから。
「それもこれも、彼の人の平穏のため、か」
彼の人は日々を平穏に生きるために地方丸々を魔王も国王も皆殺して奪うと言った。
日々を生きるために傭兵殺しを繰り返していた私では、考えも付かないような発想だ。
魔族とは末恐ろしや
ああ、でも、それを見たいと思ってしまうのは、今じゃ私も同じ魔族だからかな。
―――「暴虐の国王よ。
我等が王のため其の薄汚い面提げた首を頂きにわざわざ来てやったぞ。拒否権は無い」
「おまえは歩く時、足元の蟻を気にして歩くのかな?
大抵は気にしない。気が付いたら避けることもあるかもしれないけれど、
気が付かなければそのままさ。…そのまま、知らぬまま踏み潰すんだろうね」
前髪のすきから、極彩色の瞳が私を見る。
「おなじことさ。人も神も、たいして変わらない」
「おいハチ!おまえもしかして滅びた国の姫さんなんじゃないかーって、ニンゲンたちの間で噂されてるみたいだぞ!」
「なんだその根も無ければ葉も無い嫌な噂は」