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秘密の箱
0.はじめに
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陣営:制限無し
推奨人数:1人
推奨スキル:注視、聞き耳などの探索スキル
時間:1時間半程度
GMボーナス:ステータス成長3pt
ダンジョン「インサイド・ハート」専用シナリオです。
探索のみのシナリオとなります。
クリア失敗は基本的にはありません。
◎制限時間はなし。
心理テスト形式のシナリオとなっています。
探索者の行動によってルートが変わるので、
GMはシナリオをよく読み込んでください。
※シナリオに書かれていない情報については、GMの裁量にお任せいたします。
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この問いに正解はありません。自由に、思うがまま、
自分のキャラの「心」と向き合いながら、
自分のキャラの「自己紹介」のつもりでプレイしてみてください。
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1.シナリオクリア条件
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クリア条件
人形を一つ持ち帰り、「秘密の箱」へしまう。
箱へ人形を入れて鍵をかけると、
ダンジョンから脱出し、シナリオクリアとなります。
エンディング
「さあ、最後だよ」
「君が最後に手にした、
その<最後の人形>は、君の"取り戻したいもの"だ」
「……おれは、心を食らう悪魔。君の心のことを知りたかったんだ。
教えてくれてありがとう。
……お礼に、おれから手渡すものがある」
「その箱に人形を入れて、君が持っているはずの鍵で、
その箱の鍵をしめてくれ。銀色の鍵だよ」
あなたの目の前には小さな箱があらわれます。
鍵をかける穴がついていますね。
あなたの手には、
ここに来るときの扉で使った鍵が握られています。
「それは、"秘密の箱"。
どうして君が<最後の人形>をのこしたかは、答えなくていい。
──君にだけ、その秘密は明け渡される」
箱に鍵をかけると、カチャリ、という音とともに、
空間に割れ目が走り、ぼろぼろと崩れていきます。
闇への中へ、落ちていく感覚。
そして再び目を覚ませば、そこはいつもの、拠点のベットの上。
不思議な夢を見た気がする。
……けれど、そこでの出来事はすべて忘れてしまった。
代わりに、<箱に入れた人形>の記憶だけ、あなたの頭には残っていた……
お疲れ様です。シナリオクリアです。
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2.用語やアイテム、人物、舞台
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「秘密の箱」
その人の「秘密」を閉じ込める、大きな空っぽの箱。
おれに教えてくれたきみにだけ、この箱の秘密を明け渡すよ。
「銀色の鍵」
秘密の箱を閉じるための、大事な銀製のかぎ。
大きさは15cmほどと大きめで、少し重い。
「心を食らう悪魔/アンリ」
心を食らう悪魔。
その満足感を満たすために、探索者の心を探り、銀色の鍵を渡す。
ダンジョン「インサイド・ハート」は、彼が作り出した空間。
探索者を導く、一つ目の青いコウモリは、彼の使い魔だ。
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3.シナリオの流れ把握(GM情報)
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このシナリオは、
探索者が自分の感情に向き合うことに重点を置いたシナリオです。
探索者に自己紹介をしてもらうつもりで
セッションを進めてください。
探索者は映画館で一人きり、一匹のライオンの映像を見ます。
何を感じるかは探索者の心次第でしょう。
映像が終わると、その中に出てきた、
3つのセットと、4つのライオン人形が現れます。
セットは
<サーカスの舞台><鉄の檻><青い草原>
人形は
<よろこび><いかり><かなしみ><たのしみ>
探索者には、この4つの人形を、どのセットに置くことによって、
その感情とどう向き合うのか、決めてもらうことになります。
この問いに答えはありません。
探索者の思うとおりに、ゆっくり考えさせてあげてください。
探索者の答えが決まったら、【暗闇の道】へ誘導します。
そこで、その答えがどういった意味をもつのか、
探索者の答えにあわせて、ひとつひとつ開示していってください。
ここでの探索者との交流は自由なので、
なにか問いかけたいことや、
贈りたい言葉があれば、丁寧に伝えてください。
探索者への問いかけが終わると、
最後に一つだけ残った人形の感情についての、記憶返還が行われます。
人形を「秘密の箱」に入れ、
鍵を閉めれば、シナリオクリアとなります。
シナリオ終了後、
探索者の答えを総評してみるのもいいでしょう。
その場合は、ログを参考にしてもらって構いません。
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4.導入
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あなたは拠点の自室にて、部屋の掃除をしていますね。
引き出しの中からでしょうか。見慣れない鍵を発見します。
はて、どこで手に入れたのか、何時の間にこんなところにしまったのか。
あなたは不思議に思いますね。
さて、その日の夜です。
夢の中で、見知らぬ扉を発見しますね。
その扉には鍵がかかっています。
あなたの手には昼間見つけた鍵が握られています。
その扉をくぐると、あなたは真っ暗な闇の中に落ちて行きます・・・
⇒【映画館】へ
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5.映画館
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あなたが目を覚ますと、
ふかふかの椅子に座っており、膝にはポップコーンがあります。
周囲を見渡すと、同じような椅子がずらっと並んでおり、
目の前には大きな映画のスクリーンがあります。
・・・どうやらここは、映画館のようですね。
あなたがそれを確認すると、
スクリーンの幕が上がり、映像が映し出されます。
映し出されたのは、
サーカスの舞台で活躍するライオン。
ライオンは人気者でした。
観客からの歓声を一身に浴び、彼は輝いていました。
しかし、ある日ライオンはえさを与えられず、
お腹がすいて、ひどく気が立っていました。
その日のショーで、
ライオンは人を噛んでしまい、檻に入れられてしまいます。
檻の中でぐったりしていると、支配人がやってきます。
いわく、3日後には自分は銃で殺されてしまうのだと、
ライオンは知りました。
ライオンは夢を見ます。
草原を自由に駆けている自分の夢です。
・・・そんな物語が、スクリーンには映し出されました。
あなたは、この映像を見て、どんな気持ちを抱きましたか?
ご自由にロールをお願いします。
・・・さて、ライオンの姿は、次第にあなたの姿に変わっていきます・・・
さて、画面は暗くなり、あなたの周りも真っ暗になります。
⇒【白い部屋】へ
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6.白い部屋
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気づくとあなたは、四角い白い部屋に取り残されていました。
あなたの目の前には、
ライオンのぬいぐるみが4つあります。
それぞれ、「よろこび」「いかり」
「かなしみ」「たのしみ」と札が首に下がっています。
あなたがそれを確認すると、部屋の中に声が響きます。
「その子たちを、君が正しいと思うところに置いてあげて。
君が思うまま、君の気持ちにだけ正直に答えてね。
・・・そして、きみがどうしても
自分の手に残したい気持ちだけ、持っておいで」
「ちゃんと置いてあげられたら、道を教えてあげる」
それだけ言うと声は途切れてしまいますが、
目の前に、サーカスの舞台、鉄の檻、青い草原のセットがあらわれます。
ぬいぐるみをそれぞれのセットに置くことができます。
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<サーカスの舞台>
いずれかの人形を置くと、声が響いてきます。
「君はその子が、舞台に立つことを望む?
大勢の前で指をさされたり、笑い物になってもいい?」
「君は<置いた人形>を、そこに置いていくかい?
それでよければ、その人形はそこに置いてお行き。
・・・違うのなら、ほかの人形を持っておいで」
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<鉄の檻>
「君はその子が、檻に入ることを望む?
そこから一生出てこれなくて、一人きりになってもいい?」
「君は<置いた人形>を、そこに置いていくかい?
それでよければ、その人形はそこに置いてお行き。
・・・違うのなら、ほかの人形を持っておいで」
-----------------------------------------------------
<青い草原>
「君はその子が、自由になるのを望む?
君の手を離れていってしまっても、いい?」
「君は<置いた人形>を、そこに置いていくかい?
それでよければ、その人形はそこに置いてお行き。
・・・違うのなら、ほかの人形を持っておいで」
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全ての人形を置き終わると、扉があらわれます。
「君はサーカスの舞台に<>を、
鉄の檻に<>を、青い草原に<>を置いたね。
・・・この答えに迷いはないかい?
あるいは、迷いを持ったまま進むのもいいだろう。
準備ができたら、そこをくぐっておいで」
台詞の<>内には
それぞれ、探索者がおいた人形を記載してください。
さて、<探索者>さん。
置いた人形についてなにか思いがあれば、ここでロールをお願いします。
なければ、そのまま扉をくぐってください。
⇒【暗闇の道】へ
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7.暗闇の道
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さて、扉をくぐると、暗闇が続いています。
一つ目をぎょろりとさせたコウモリが、
道の先を案内するように飛んで行きます。
コウモリを追いかけていくと、
暗闇の中にぼんやりと、サーカスの舞台に立つあなたが見えてきます。
「きみがあそこに置いたのは、ほかの人にもっと
"見てほしい" "知ってほしい"と思っている気持ちだよ。
君は<置いた人形>をそこに置いたね」
「サーカスの舞台」回答
「よろこび」を置いた場合:
「舞台に立っている君は、
<よろこび>に満ちていて、涙さえ落としているね。
うれしさでむねがいっぱい、飛び上るほどしあわせな気持ち。
君はその喜びをみんなに知ってほしくて、舞台に立っているようだね。
観客の人たちも、君のその姿を見て、
喜びを感じ、それを祝福していたかもしれないね」
「いかり」 を置いた場合:
「舞台に立っている君は、
<いかり>をあらわにして、観客を睨みつけているね。
はらだたしい、にくましい、おさえきれない怒りの気持ち。
君はどうしてもこの気持ちを、見ている人に知ってほしいみたいだ。
観客の人たちは、君のその姿を見て、
君の怒りを知り、君を恐れた人もいただろうね」
「かなしみ」を置いた場合:
「舞台に立っている君は、<かなしみ>に溢れて、涙を流しているね。
かなしい、むねがつらい、なみだがとまらない。
君はこの気持ちをずっと知ってほしかったみたいだ。
観客の人たちは、涙を流して悲しむ君を見て、
同情し、同じように涙を零したかもしれないね」
「たのしみ」を置いた場合
「舞台に立っている君は、
<たのしみ>でいっぱいで、笑顔を振りまいているね。
たのしさで心が弾んで、つい笑顔になってしまう。
君はこの気持ちをみんなに知ってほしくて、うきうきしてるみたいだ。
観客の人たちも、
君のその楽しそうな姿を見て、心が躍ったことだろうね」
▼共通
「・・・教えてほしいな、
君はどんな時に<置いた人形>を感じるかな?」
「……そう。君は○○な子みたいだ。
僕も、君のことを知って、君の<置いた人形>を感じた」
*こちらの受け答えは自由なので、探索者へ贈りたい言葉をどうぞ。
(ログを参考にしてもらってもかまいません)
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続いて、檻の中にはいっているあなたの姿が見えてきます。
「きみがあそこに置いたのは、
"隠しておきたい"、あるいは"感じることに罪悪感のある気持ち"だよ。
君は<置いた人形>をそこに置いたね」
「鉄の檻」回答
「よろこび」を置いた場合:
「檻に入れられた君は<よろこび>を抱えている。
たとえ一人きりでも、自由を奪われていても、
君にとってはここが最上の居場所なのだろう。
ああ、よかった。この喜びは誰にも知られることはない。
君はそれが嬉しいんだ。
周りの人もそれを察していて、
哀れに思っても、みな近寄ろうとしなかった。
君の<よろこび>はそうやって隠されているみたいだね」
「いかり」 を置いた場合:
「檻にいれられた君は<いかり>に震えている。
閉じ込められている理由を知っていても、
それを理解していても、この憎しみが消えることはない。
しかし、君は安堵している。
ああ、この<いかり>を、誰も知ることはないだろう。
周りの人たちは君の姿に怯え、みな近寄ろうとはしなかった。
君の<いかり>はそうやって隠されているみたいだね」
「かなしみ」を置いた場合:
「檻に入れられた君は<かなしみ>に震えている。
閉じ込められている理由はわかっているし、理解もしている。
けれど、この悲しみは消えることはない。
君の涙はもうとっくに枯れてしまったね。
周りの人も君に同情はしているが、
なすすべがないのだろう、みな近寄ろうとしなかった。
君の<かなしみ>はそうやって隠されているみたいだね」
「たのしみ」を置いた場合
「檻に入れられた君は<たのしみ>に満ちている。
君にとってここは<たのしみ>の場所。
たとえ孤独でも、自由がなくても、
ここは君だけの遊び場なんだ。
この楽しみは、誰にも分かち合えるものではない。
周りの人は君を哀れに思っているが、
かける言葉が見つからないのだろう、みな近寄ろうとしなかった。
君の<たのしみ>はそうやって隠されているみたいだね」
▼共通
「・・・教えてほしいな、
君はどんな時に<置いた人形>を感じるかな?」
「……そう。それはもしかしたら、
君が感じ始めた<置いた人形>の姿かもしれないね」
*こちらの受け答えは自由なので、探索者へ贈りたい言葉をどうぞ。
(ログを参考にしてもらってもかまいません)
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続いて見えてくるのは、青い草原を駆けるあなたの姿。
「きみがあそこに置いたのは、
"君にとって叶わない願い"だ。
君は<置いた人形>をそこに置いたね」
「青い草原」回答
「よろこび」を置いた場合:
「青い草原の君は、走り、飛びまわり、
<よろこび>を体いっぱいに表している。
君は、そんな自分の姿に、あこがれ、胸を焦がしているんだ。
同時に、この気持ちを、心のどこかで
叶わない願いだと感じているようだね。
このよろこびを感じることができたら。
それを知ることができたら。
君はその<よろこび>を、
いつか手にできることを夢に見ているんだよ」
「いかり」 を置いた場合:
「青い草原の君は、
唸り、猛り狂い、<いかり>を体いっぱいに表している。
君は、そんな自分の姿に、
あこがれ、胸を焦がしているんだ。
同時に、この気持ちを、
心のどこかで叶わない願いだと感じているようだね。
この怒りをどこかへぶつけられたら。
その怒りを知ることができたら。
君はその<怒り>を、
いつか手にできることを夢に見ているんだよ」
「かなしみ」を置いた場合:
「青い草原の君は、
よろめき、うなだれて、<かなしみ>を体いっぱいに表している。
君は、そんな自分の姿に、
あこがれ、胸を焦がしているんだ。
同時に、この気持ちを、
心のどこかで叶わない願いだと感じているようだね。
このかなしみを、感じることができたら。
涙の意味を知ることができたら。
君はその<かなしみ>を、
いつか手にできることを夢に見ているんだよ」
「たのしみ」を置いた場合
「青い草原の君は、
歌って、足を弾ませ、<たのしみ>を体いっぱいに表している。
君は、そんな自分の姿に、
あこがれ、胸を焦がしているんだ。
同時に、この気持ちを、
心のどこかで叶わない願いだと感じているようだね。
この楽しさを自分の心で感じることができたら。
笑顔でそれを受け入れられたら。
君はその<たのしみ>を、
いつか手にできることを夢に見ているんだよ」
▼共通
「・・・教えてほしいな、
君はどんな時に<置いた人形>を感じるかな?」
「……そう。それは君にとって
手に届かないものかもしれないけれど、
いつか出会えることを祈っているよ」
*こちらの受け答えは自由なので、探索者へ贈りたい言葉をどうぞ。
(ログを参考にしてもらってもかまいません)
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探索者の答えを聞いたあと、【エンディング】へ
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8.クリア後
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▽クリア報酬
スキルポイント50pt
自身の「喜び/怒り/悲しみ/楽しみ」に関する記憶のうちいずれかひとつ
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