白雪下のかくれんぼ
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陣営:制限なし
推奨人数:1~2人
推奨スキル:注視、嗅ぎ分け、追跡、ダウジングなど
時間:1~2時間程
GMボーナス:ステータス成長5Pt or SP成長+50(※3回)
※備考:服はあなたが所持している中で一番暖かなものになります。
また、食物系のアイテムは持ち込めません。
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ふと気づけば、あなたは白雪に埋まる林の中にぽつん、と立っていた。
其処で、冬だというのに忙しなく動き回り、
雪を掘り返しては何かを探す一匹のリスに出会う。
どうやら、秋の間に隠した"食糧"をどこに埋めたか
忘れてしまって困っているのだとか…?
一緒に探してやるのもいい、埋まっているものが食糧だけとは限らないけれど。
ダンジョン「四季の国」専用のシナリオです。
※シナリオに書かれていない情報については、GMの裁量にお任せいたします
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リスの探し物を手伝ってやる。
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晩秋から冬の間の気候を行き来する、小さな森。
小型〜大型の動物が多く住み着いている。
他の森へは洞窟づたいで道が続いている為、行き来は容易いだろう。
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………、頬を冷たく澄んだ空気が撫でていく。
あたながふと目を開けば、そこは白んだ空に、一面の雪景色。
なだらかな斜面を軽く埋めるように雪が積もり、
林のような木々はその枝に雪を着込んでいる。どこか知らない場所であった。
もちろん、自身がどうしてこんなところにいるのか、その記憶はない。
◎skill情報--------
「注視/幻視」→(周囲)
足元を見ていると、何やら小さな
動物の足跡のようなものがあちらこちらに点在している。
また、その足跡の向かう先々で、雪を掘り返したような跡も見えるだろう。
「聞き耳」→(周囲)
少し離れた木の後ろの方で、何かが雪を掘り返す音が聞こえる。
同時に「無い、無いなぁ…どこにいったんだろう」といった
独り言のような声も聞こえるだろう。
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今はまだ然程、積雪の高さも邪魔にはならないていど。
問題なく先に進めることだろう。
声が聞こえた木陰を覗いてみれば……、其処には、一生懸命に雪を掘り返し、
その下の地面を覗いている小さなリスがいるのが見えた。
「うわぁ!?」
探索者が音をたてたり声を掛ければ、
リスは小さな身体をめいっぱい飛び上がらせて、驚く。
そして、周囲をきょろっと見渡して、探索者の姿を見つけると、
大きく見上げて、言葉を発するだろう。
話を聞けば、自分が秋の間に埋めておいた"食糧"を
何処へ埋めたか分からなくなってしまったこと、
探索者が見掛けたりしなかったかと、尋ねるだろう。
「なんだい、なんだい!びっくりしたじゃないか!僕に何か用かい?」
「秋の間に埋めておいた"食糧"を探してたんだ!」
「ごらんの通り、辺り一面まっちろになっちまって、目印も何もかも全部パーさ!」
「そうだアンタ、どっから来たのかは知らないけど、
ここらでそんな感じのものを見つけたりしなかった?」
「もうお腹がすいてお腹がすいて困ってたんだ」
知らない/見つけていない、という返答を返されても、
探索者にも食糧を探すのを手伝ってくれないかと、
お願いする方向にもっていってください。
「食糧の他にも"宝物"とか埋めておいたんだ、
もしそれを見つけられたら、アンタにあげることにするよ!」
「食糧は、とてもアンタが食べれるようなものは無いだろうから、
全部僕がもらうけどさ!」
どうだい?と、かれは、てちてちと前足を叩いて提案する。
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リスの手伝いをすることが決まれば、ちょっとしたミニゲームが始まります。
探索者は"食糧"か"宝物"どちらかを対象として探すことが出来ます。
食糧を探す場合は、期待値30、宝物を探す場合は期待値10になります。
そして、最大3つまで「探索」に使用できるスキルやアイテムを併用する事が出来、
その数だけ判定の期待値に+20することができます。
(※併用にはスキルやアイテムを使用している相応のRPが必要になります)
機会は探索者ひとりつき「6回」。その内の一回でも
"食糧"を見つけ出せれば、目的は達成されたことになります。
"宝物"は全部で3つ埋まっており、
見つけた際には探索者のものとして拠点に持ち帰ることが出来ます。
目的を達成せずともクリア失敗にはなりませんので、ご安心ください。
◆発見できる"宝物"のリスト(※1から順番に発見可能です)
1.【宝石】
2.【鍵】
3.【小瓶】
無事に対象を見つける事が出来たのなら、
描写に応じて適切な発見RP文を出してあげてください。
▽"食糧"発見時の一例
積もった雪をかきわけて、その下に重ねられていた落ち葉を探って見てみると……?
落ち葉の下に、山盛りにして摘んである【どんぐり】を発見した!
きっと、リスが隠したものに違いない。
色つやも良く、腐った様子もない。これなら、十分食糧としても使えそうだ。
▽"宝物"発見時の一例
雪の下の隙間を流れる水の音でも聞こえたのだろうか?
積もった雪をかきわけて、樹の根本の穴を覗いてみると…?
そこには、陽の光の下できらきらと青く光る小さな【宝石】が隠されていた!
きっと、リスが隠したものに違いない。これが"宝物"と呼んでいたものなのだろう。
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ある程度周囲を探し終えれば、
別の場所で何も収穫が無かったリスがてちてちと駆けて探索者に合流してくる。
「こっちの方はぜーーーんぜんダメだ!他の奴らの食べかすしか残ってなかったよ…」
「そっちはどうだった?何か見つかったかい?」
見つけた事を伝えれば嬉しそうに飛び上がるでしょうし、
見つからなかった事を伝えれば残念そうにしょぼくれる事でしょう。
どちらの結果になったとしても、リスは手伝ってくれた探索者へ感謝を伝え、
探索者の帰り道になりそうな場所へと送っていってくれます。
「そういえば、アンタら、何処から来たんだい?
此の森に住んでるやつじゃないだろう?」
「他の森への道なら知ってるから、それを教えてあげるよ!」
林の合間を抜け、リスに着いていくと…。
ある大きな崖、其処にぽっかりと空いている大きな洞窟の前で立ち止まった。
「この先にいけば、別の森へ出られるんだ!」
「世話になったな、また春にでもなったら遊びに来てくれよ!」
洞窟の中は冬の外気と比べれば、
奥へ行くほど少しずつ暖かくなっていくように感じる。
ところどころに発光する植物が灯りのように生えているため、
完全な暗闇ではない其の道を慎重に、先へ先へと進んでいく……。
・・・
・・
・
…幾分歩いただろうか、道の先に陽の光が見える。
洞窟を抜けた先は、どうやらあなたが見慣れた拠点の森の近くのようだ。
遠くに見えるのは、あなたが現在住んでいる其の場所。
……、はて、自分は今、どこで何をして此処にたどり着いたのだったか。
後ろを振り返ってみても、其処にはただ森の木々が続いているだけ。
少しだけ冷えた身体の温度だけが、冬の景色を覚えていた。
chapter「白雪下のかくれんぼ」セッション終了になります。
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▽クリア報酬
・ステータス上昇3pt or スキルポイント30pt
▼追加報酬:食糧を1つ以上見つけてくれたPCへ
・自身の「冬」または「必要」に関する記憶の一部分(要選択)
・アイテム入手「
冬の差し色」
▽条件を満たせば追加入手
・宝物「宝石」…「
雪下の蒼宝」
・宝物「鍵」…「
氷象る宝鍵」
・宝物「小瓶」…「
閉ざし水下瓶」
▽特殊入手
【春/「花見る兎」「春衣屋の仕立て屋見習い」】
【夏/「願いを叶える星の子の話」「夏蛍に灯り道」】
【秋/「注文の多いお客様」「秋色森の図書館より」】
【冬/「ゆきと道連れ」「白雪下のかくれんぼ」】
上記シナリオの「春」「夏」「秋」「冬」の内、
其々の季節のシナリオを1つずつクリアした探索者に限り、
アイテム「
四季の彩り」を入手出来ます。
既に入手した探索者であれば、下記リストからひとつ入手して構いません。
(※今回「四季の彩り」を初めて入手する探索者でも、入手後に選択可)
・
星の呼び笛
・
青空流星ロケット
・
生まれた縁を大切に
・
渡り辿りし玉手箱
・
叡智の宝珠
・
開闢の宝珠
・
景色の衣替え
・
魂心の終着点
・
仮宿のすゝめ
・
私の記憶とあなたの夢
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