花表 はやて
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◆陣営:evil
◆名前:花表 はやて (とりい‐)
◆性別:男
◆年齢:18
◆身長:186cm
◆体重:78kg
◆血液型:不明
◆ステータス
【*HP/3(+50)、攻撃/3、魔適/4(+1)(呪い*-3)、耐久/9(+21)、魔耐/1(+29)、敏捷/9】
◆装着スキル / SP : 300(+510)
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個人ページ
◆容姿
どこかまろやかな心地の白肌に、ミルクティブラウンの髪。
ナイルブルーの瞳は翠玉のように煌いているだろう。
曰く、日本人とのことだが、
美しく整った顔立ちは日本人離れしている。
北欧系のクウォーターらしく、スラッとしたモデル体型である。
◆性格
基本的に笑顔を絶やさない好青年。
物事に対して協力的な姿勢であり、
助けを求めればよっぽどでない限りは快く受けてくれる。
ただし、極度の飽き性である。
興味が向かないことへの集中力は5分と持たない。
退屈こそ自分を殺す唯一の毒だとか何とか。
どこか気まぐれで人を食ったような態度も目立つだろう。
◆備考
一人称は「ぼく」、二人称は基本的に「〜さん」。
まれに一人称が「俺」になることもある。
極度の絶望中毒。あわせてタナトフィリアの気がある。
「死」や「絶望」が絡むと思考回路がぶっ飛ぶ人格破綻者。
◆記憶について
戻ってきた記憶のせいか子供っぽさが抜け始めている気配。
年齢相応にゲームをしたりなんやりして遊んでいる様子。
◆返還記憶-----
*(Idler Tailor:「嬉しかった」記憶を代償に差し出した)
双子の姉がいたことを思い出しました。
姉さんに会うのは何年ぶりだろうか。
5年ぶりだっただろうか。
……ああきっと、それくらいだった気がする。
こんなにも長い間、彼女はどうしていたんだろう。
新しい学校の生活は楽しめていたのだろうか。
喜びも怒りも悲しみも、全てが等しく彼女に注がれていたのだろうか。
……ずるいなぁ。俺にも分けて欲しかった。
同じ時に、同じ場所で、同じ分だけ分け合いたかった。
でも過ぎ去った時間は取り戻せないのだからしょうがない。
今度会ったら、全部教えてもらわなくちゃ。
俺はそのために、ここまでやってきたのだから。
姉さんは元気にしてるかな。
……俺を見て驚いてくれるかな。
そうだといいな。驚いてほしいな。
「……ああ、楽しみだなぁ」
なんの変哲もない田舎だったようだ。
自分はその土地でも比較的裕福な家庭に生まれ育ったことを思い出すでしょう。
私生活や学校生活中に対話したのであろう相手の姿が断片的に浮かんでくる。
ただ、浮かぶのはどの人も怒っていたり、
泣いていたり、呆然としていたりとろくな感情を顕にしていないようだ。
談笑などとは程遠い情景が浮かんでは、消えて、
その情景を思い出すたび、体が熱く蕩けていくような感覚を覚えるだろう。
“花表さなえ”に関する記憶を思い出します。
彼女と何があったのか、どんな風に過ごしたのか。
なぜこんなにも彼女に焦がれるのか、理解しました。
女性に跨がれるのも、首を絞めあげられる感覚も、ああ、どこか懐かしい。
苦しいと、痛いと声を振り絞っても……その手に込められた力が緩むことはなかった。
苦痛とは、甘美な毒である。
それに体中の神経を犯されていく感覚は、どの媚薬よりも熱く体を蝕む。
あぁ、……ねぇ、もっとオレを憎んでみて、姉さん
使命とは、与えられた重大な務め。
責任をもって果たさなければならない任務。
任務とは、責任をもって果たすべきつとめ。
そんなもの、課せられるだけで憂鬱だ。ああ、めんどくさい。
特に思い出せるエピソードはありません。
「使命」や「任務」などなかったことが思い出せました。
いつだったか。
そうあれは、オレが中学生になったころだ。
オレは学生服をきっちりと着込んでいた。
姉さんは、見慣れないブレザーを着ていたっけかな。
久しぶりに見た姉さんは、オレに一瞥もくれることなく
棺桶の中で眠る父さんに泣きついた。
……オレはといえば。
ああ、ひとは死んだら、あんなにも冷たくなるのだなぁ、
なんて暢気なことを考えていた。
生まれて初めての「お葬式」というものは存外あっけなく。
身寄りのなくなったオレは、程なくして
父の知り合いだったという大学教授の養子になった。
夢とは、将来実現させたいと思っていること。願望。願い。
希望とは、ある事象・事物が実現する事を待ち望むこと。またはその望み。
それは、自分の手からは程遠いところにあるものだ。
手を伸ばそうとすら思わない。
特に思い出せるエピソードはありません。
「夢」や「希望」などなかったことが思い出せました。
家の冷凍庫にコーラ放置してたことを思い出しました。
厳しいようでどこか抜けた所のある母親と、大らかで優しい父親がいた。
あぁ、確かにオレは、あの人たちに愛されていたのだ。
そうだ、無かったことにしよう。
分からなかったことにしよう。
見なかったことにしよう。
聞かなかったことにしよう。
解らなかったことにしよう。
こんなの知らない。
知らない
要らない
必要ない
だから、無かったことにしよう。
なんのはなしをしていたかな
なんの話を、……していたんだったかな。
………………
…………
……はて?
特筆して、思い出せるようなことも、なかった。
いつだって興味をそそられるのは、
楽しそうにおどる声よりも、悲しみに濡れた声で、
嬉しそうに跳ねる声よりも、いかりに震える声だった。
なぜ、どうして、君の声はそんなにも、あぁ、!
聞かせて、オレに教えてよ。
君がどうして、そんな顔をしてるのか。
家の書斎、本棚の一角にあった分厚い小説。
有名な著者の……なんだったかな、そう、あれは確か
京極夏彦の『邪魅の雫』、という本。
そういえば読んだことがないなと思って手に取ったけれど、
あんまり分厚すぎたもので途中でやめたんだったっけ。
どんな終わりを迎えたんだろうね、あの本は。
アリの巣に、水を注いで。
巣の中がぐちゃぐちゃになって、
中で生きていたアリがもがくように
あふれてくる様を、死んでいく様を、
ただ笑いながら、見つめていた
あれは、小学校に上がったばかりのころ、だったかな。
たのしかった、なぁ。
晴れた空を見るのは好きだった。
それでも、見るごとに色が違うから面白くて。
曇った空も好きだった。
ほら、日差しを隠してくれるから、暑くないでしょう。
雨の降る日は、読書をするのが好きだった。
雨の音の心地よさは、本を読むのに丁度良いから。
「空」は、見ていて飽きないから好きだ。
いつみても、同じときがないから。
「翠玉のペンダント」について、それがかつて、
ある人に貰った物だということを思い出しました。
誰なのか、までは思い出せませんでしたが。
……けれど、自分の記憶の中のそれと
今手の中にあるこれは、少し違う。……。
ああそうか、これは、部品が足りないのか。
これは、壊れてしまっている。
参ったなぁ、これがないと、オレはーーー。
…………まぁ、いいか。
そういえば、あの家に引き取られたあと、最初の数日間だけ
変なことがあったな
よく、背中を押された。
“誰か”に、トン、と押されて、
オレは、線路に、道路に、屋上から10階分下のコンクリートに。
……まぁ、生きてるってことは、落ちずにすんだのだろうけど。
確かにあの数日間、オレはよく、背中を押された。
「いい加減にしなさい!」
怒っている。叫んでいる。
ああまた、そうやって、いつものように喚いているんだね。
「……っ、嫌いだよ」
綺麗な顔を歪ませて。すごい剣幕で、一体どうしたというの?
「大嫌いだよ、はやて、お前なんて。……消えてしまえ。
……あぁ、お前なんて、私の前から消えてしまえばいい!!」
……あはっ、酷いなぁ、……姉さん、
あの日、おれは
ひどく泣きじゃくった姉さんを見ていた
怒ったような ひどく傷ついたような
涙でボロボロの姉さんを見ていた
よくわからなかった
なぜ泣いているのか 怒っているのか
傷つくようなことなら
最初からしなければよかったのに
なぜ泣いているんだろう
なぜ怒っているんだろう
なぜ傷ついているんだろう
姉さん 姉さん 教えてよ姉さん、なぜ?
おれにも『それ』、教えてよ
ふたごでしょう
かたわれでしょう
おとうとでしょう
いつもふたりで分けていたでしょう
ずるいな
おれにも、『それ』を、分けてよ、ねぇ
分けてくれないなんて、
独り占めするなんてずるいじゃないか
「ねえさんは、本当にダメなひとだなぁ」
ボロボロの姉さんに そう言ったらいっそう
姉さんは『それ』を表情ににじませて
「あなたなんてはやてじゃない」、とおれを罵った
ああ、ひどいじゃないか
ふたごなのに
かたわれなのに
おとうとなのに
目の奥がじわりとあつく、なったような
心臓のあたりがあつく、なったような
どこかで、何かが割れた、ような
あ これが、