二世
◆陣営 : Justice
◆名前 : 二世 (にせい)
◆性別 : 女
◆年齢 : 21歳
◆身長 : 164cm
◆ステータス
【HP/8(+18)、攻撃/4、魔適/5、耐久/7、魔耐/9、敏捷/4(+5)】
◆装着スキル / SP : 300(+130)
◆
個人ページ
真っ直ぐに腰程まで伸びた鮮やかな珊瑚色の髪を持つ。
耳の上辺りに、三つ編みにしたおさげを輪状に括って垂らしていたりもするだろう。
それ以上に目につくのは、顔にぴったりと嵌められた"白狐"の面なわけだが。
身に纏うのは解れも乱れも汚れも一切見当たらない、クラシカルなメイド服だ。
其の佇まいは美しいもの……だが、やはり面に目が行ってしまう事だろう。それ何?
基本的には外見に適したような言動を行い、丁寧でいて効率的/直球な物言いを好む。
ただ、声音が常に一定であり余り起伏が見られない、
感情的な言葉を述べていても、表情が見えない事もあり何処か無機質な印象が拭えない。
だからといって機械的な性格というわけでもなく、
少し気を抜けば、年頃の女性のような振る舞いを見せる事も多いだろう。
記憶が無い事に関しては、現状を恐る恐る手探りで把握しようとしている。
感情の起伏を表に出しにくい事に対しては酷く困惑気味で、首を捻っている様子だ。
そういった"弱る"様子は、そう多くは人前で出さないようにしているけれど。
◆返還記憶-----
「待って、あなた」
私の右手とあなたの左手。しっかりと繋いでいても、其れでも押し流されそうになってしまうような人混みだった。思わずといった風に小さく零した言葉にも、あなたは耳に入れてくれる。あ、ごめん、と眉を下げて立ち止まり。手を引いて、自分の直ぐ傍へと私を引き寄せた。ありがとう、とお礼を言えば、嬉しそうに眼を細めて笑ってくれる。他の人は分かりにくいって言うらしいけれど、近くで良く見てみれば、あなたの感情の起伏はこんなにも分かりやすいのに。ぽつぽつと、白雪が降る。辿り着いた先は美しくライトアップされた、クリスマスツリーだった。其の眩さに感嘆の息を吐けば、あなたとタイミングがぴったりで、何だか其れが可笑しくも楽しくて、くすくすと二人で笑う。
「子供が生まれたら、こんな風に気安く出掛ける事は出来なくなっちゃうかもしれないから」
だから、其れ迄の間でも、二人の時間を楽しみたいのだと、彼は言う。
「此の子が生まれたら、三人の時間を楽しめるようになるわ」
「うん。俺も、其の時が来るのを本当に楽しみにしてる」
「でも、今も今で、楽しみたいって。そう言うのね?」
「うん。そう」
互いの顔を視ずとも、あなたが今どんな顔をしているか、目に浮かぶよう。穏やかに笑って、一日一時を噛み締めている。ほんの少しだけ膨らんだ自分のお腹を撫でて、此の先も続く長い生涯を、私達夫婦は心から楽しみにしていたの。
私には、夢があった。願いがあった。
叶えようと本気で願えば、そう難しいものではない筈だった。
一生を連れ添う旦那と、小さくても暖かな家と、
…かわいい、かわいい……私の子供。
傍にいる。それだけで、私、十分だったの。
他には、何も要らなかった。
愛する家族がいて、何事もない平和な日常が、死ぬまで続くことを。
私は、そんな"普通"の幸せをずっとずっと、望んでいた。
……欲がないとか、つまらないとか、言われることかもしれないけれど…。
…それが、私の求めていたもの。
心から、私が求めた、唯一の……願いだった。