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秋津硝子工房「ビブリオテール」
0.はじめに
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陣営:制限なし
人数:1人
推奨スキル: 注視or幻視、天啓、アイドル
時間:8時間
GMボーナス:最大3回まで取得可能。下記何方かを選択。
@ステータス+5pt 、スキルポイント+50pt
Aステータス+5pt or スキルポイント+70pt
+
「流星のバッヂ・硝子」
ちいさな硝子製のピンバッヂ、流星の形をしている。
ダンジョン【文化館二階「秋津硝子工房『ビブリオテール』」】専用のシナリオです。
・1人用のシナリオとなります。
・武器類、攻撃スキル類の持ち込みはあまり推奨されません。
※シナリオに書かれていない情報については、GMの裁量にお任せいたします。
「事前開示テキスト」
いつもの商品棚、いつものレジスター、いつものかまど
ここは工房『ビブリオテール』
知る人ぞ知る硝子の工房ですが、今日は誰もいません。
人っ子ひとり、いません。
どこかで何かが結晶糖のような声でささやきます
たすけて、たすけて…
そこは砂糖の妖精たちの世界
そして、仄暗い魔女の世界。
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1.シナリオクリア条件
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妖精たちの頼み事を解決することがクリア条件となります。
方法は【昼】と【夜】両方の「月見屋根」にある光の入る窓を閉じ、
その部屋に太陽の光が射さないようにすること。
そうすれば不思議な時間は終わり、探索者には帰りの道が示されてエンドになります。
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2.用語やアイテム、人物、舞台
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秋津硝子工房『ビブリオテール』
今回の舞台である「秋津硝子」の加工や販売を専門としたお店。
工房とはいうものの、メイン工房は店外にありこちらは展示場兼販売所である。
場所的にはどこかの洋館の二階(高さ的には三階)にあり、
下階層は民俗文化展示場や図書館だという。
快活な趣味人のおじいさんが経営していた。シナリオ開始時点ではもう故人となる。
(ただし、紅茶棚の妖精たちはそれを知らないだろう。)
秋津硝子
加工によって光の屈折率や状態が特殊になる珍しい硝子。
普通の硝子と比べてかなり丈夫で、加工前の原料は皆どこか青みを帯びている。
この舞台近辺の地域でしか作れないのだという。
月見屋根
今回のマップにして3番目、「星の小部屋」の上階に位置する円形の部屋の通称。
この部屋の特色である秋津硝子製の天井の中心が
満月のように大きなまあるい硝子になっているため、こう呼ばれている。
今回のシナリオでは、この天井を用いて【昼】と【夜】を行き来する。
秋津硝子の作品は厚さや削りや光の種類で印象が全く変わり、
この天井は昼と夜…日光と月光で映し出す色が全く違うようだ。
「昼」は日光を通して輝く色鮮やかなステンドグラスに見え、
「夜」は月光を映して部屋をぼんやりと光らせる無色の磨り硝子に見える。
またシナリオ内に描写があるが、この屋根の上にある覗き穴から部屋の中を覗くと
この部屋がまるごと万華鏡のように煌めいて見えるような仕掛けがされてある。
紅茶棚の妖精
紅茶を淹れるために作られた家具、「紅茶棚」に住まう砂糖菓子の妖精さん。
探索者のことは皆々「お友達」「お隣さん」などと呼ぶ。
この工房にはたくさん居るようで、耳を澄ませばくすくすと囁く声が聞こえる。
【夜】には存在せず、また【夜】を見たことがない者も多い。
「紅茶棚の妖精」
わずか11cmのちいさな妖精さん。体も髪も服までもお砂糖菓子の妖精さんで、
仲間やお友達とするお茶会が大好き。
性格はさまざま。見た目もさまざま。ただ、みんな噂好きなのは一緒のようす。
結晶糖のような声で、いつもあなたに囁きかける。
なお、お茶会で使っているお茶は紅茶味のシロップ。
【昼】と【夜】
「月見屋根」から移動できる二つの時間。「月見屋根」の太陽光が双方遮断されると移動できなくなり、その時に居る時間のままEDに直行する。
【番人】
今回の舞台の【昼】と【夜】を守っている番人。
いつから居たのか
また何故守っているのかは、今回は明かされない。
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3.紅茶棚の妖精を作る
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・紅茶棚の妖精を作る
探索者にはお供として紅茶棚の妖精さんがひとり付きます。
セッション開始前にGMが3体ほど作っておき、「出会い」で選ばせてあげましょう。
妖精との出会いについては「6.出会い」で保管しています。
・作り方
GM自身が要素を選ぶ、またはダイスでchoiceして
製作例を参照して定型文を埋めてください。
必須プロフィール
・名前
・性別、服装、適度な外見描写と性格描写
テンプレート例(改変可)
・(ファーストネーム(必要なら名字))(必要なら読み仮名)
・(目の色)をした飴玉の瞳を持ち、(必要ならお化粧等)をした(肌の色)の(性別)。
硝子糖で出来た(髪の色)髪を(髪型)にして(必要なら頭部分の装飾品)。
服装は(服装、ドレス等)で、
(性格がわかるような描写)。
製作例
・(姚 猫) (ヤォ-マオ)
・(翠色)をした飴玉の瞳を持ち、(目尻に朱い食紅のお化粧)をした(白砂糖肌)の(女の子)。
硝子糖で出来た(深い黒)髪を(お団子)にして(小さな瓢箪を結んだシニヨンキャップを被っている)。
服装は(フリルでスカートのふくらんだ中華風のミニドレス)で、
(彼女はいつもそのスカートが跳ね上がるくらい元気そうにテーブルの上を駆け回っている)。
以下choiceダイス
・性別 (完全に男の子な子はいませんが、性別不明はアリです)
choice[女の子,判別不可(「君」表記)]
・名前作成
ランダム名前作成HP
https://namegen.jp
(外部サイト)
→名前決め用 choice[日本,中国,イギリス,ドイツ,フランス,イタリア]
→1d26 (ファーストネームの頭文字)(日本、中国の場合はランダム)
・目の色(好きな色)
・肌の色
choice[白ざらめ肌(半透明),白砂糖肌(白肌),和三盆肌(淡黄色),三温糖肌(褐色),黒蜜肌(黒)]
・服装
choice[女装,男装,ユニセックス]
・性格
choice[元気系,素直系,クール系,可愛い系,小悪魔系](これ以外にもGMの好きに作成してよい)
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4.導入
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そよそよとカーテンが揺れている。空には蜻蛉が飛んでいる。
夏の香りも消えようという季節、まぶしいほどに自分を照らす夕暮れに、ようよう立ち上がってカーテンを握る。───あれ、蜻蛉?
疑問に思ったあなたへと向かって、一匹の蜻蛉がドカンと頭突きを食らわせた。
………
……
…
探索者がふと目を開けると、なんだか暗い。
夕焼けも過ぎ去って夜になってしまったのだろうか?そう思ってあたりを見回せば、
そこは見知らぬ、どこかの店舗の床だった。
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5.秋津硝子工房『ビブリオテール』
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秋津硝子工房『ビブリオテール』の店側。
カーテンが閉まっており、とても薄暗くなっている。
薄暗いままでもカーテンで覆われた窓やカウンター、棚や階段があるのは辛うじてわかるが、それ以上は目を凝らしても分からない。
探索者は起きた瞬間に、聞き逃してしまいそうなひそひそ声を聞く。
『だれかしら?』『あたらしいひとかしら』
『気付くかな』『気付かないわ、おひさまが射さないと』
店の両側にあるカーテンをどちらか開ければ、真昼間の陽が差し込んで店全体を明るくするだろう。
・緻密な仕上がりの製品が陳列されたカウンター代わりの展示台、ガラスペンや硝子のアクセサリーがところ狭しと展示された硝子棚、何故かある硝子製の大きなドールハウス。それら全てが太陽の光を吸って、きらきらと瞬いている。
【昼】(シナリオ開始時は必ず昼に居る。時間の移り変わりについては後述)
・全体への注視
きらきらと硝子達に反射する日の光が目に眩しい。見回せば展示台のショーケース(カウンター)、作品が展示された硝子の扉の棚、硝子製のドールハウスなどが目に止まる。
またかまどのようなものや、下に降りるための階段らしきものもあるが…
・窓
探索者がカーテンを開けた窓。窓自体は元から開いていたようで、心地のいい風が入ってくる。
高さから考えるに、ここは3階らしい。
東と西で風景が違い、東には林と山、西には学校らしき建物と学生街らしき街並みが見える。
東の窓から下を見れば、工房らしき建物もある。
・展示台(ショーケース、カウンター)
大ぶりのオパールが中心に据えられた銀装飾のコンパクトや、何故かある硝子製のワンド、硝子と鉱石で作られた手持ちのランプ、硝子で出来たオカリナのような楽器など、さまざまなものが展示されている。
一番数が多いのはカレイドスコープ、万華鏡だ。
全体的になんか細かく、希少そうで、お高価そう。
カウンター内の方に鍵は付いているが、ロックは開いている。
また、展示台の裏にはもうひとつ扉がある。
→扉に入るなら、「7.星の小部屋」に移動する。
・硝子棚
展示台と比べ、比較的安いであろうものが展示されている。
ガラスペンやガラス製のホイッスル、またこちらにも万華鏡がある。
・かまど
展示品。実際に使用してはいないようだ。
・階段
この部屋から下りるための階段。ただ足を踏み入れると、透明の壁のようなものにコンコンと当たる。下りられないらしい。
・ドールハウスへ注視
→『6.出会い』へ
聞き耳
くすくす、くすくす… と、小さな囁き声が聞こえる。
少女のような愛らしい声だろう。どこからかはわからない。
【夜】(時間の移り変わりについては後述)
・全体への注視
真っ暗だ。昼間にはきらきらと煌めいていた硝子たちは夜闇の中静かに眠っている。
ひとり、カウンターに静かに佇む女性だけは明るく、影もない。
なおカーテンは閉まっている。開けば日の落ちた【昼】と変わらぬ景色がある。
紅茶棚の妖精は、一人も居ない。
聞き耳
シン… としている。何の音も、人の吐息の音すらない。
「夜の番人」
影のない女性。オフホワイトの真っ白な髪に、赤い色をした目を持っている。
【夜】のうす暗い世界で唯一体に影を映さず、
まるでその部分だけ白抜きされているような錯覚を覚える。
「満月」が屋根の上に来ているほんの少しの間だけ、【夜】の世界で過ごすのが仕事。
自分からは「【夜】の番人」と名乗り、
名前を聞けば「チャコ」と名乗る。
今回は【夜】も【昼】もずいぶん終わらず、そろそろ終わらせたがっているが、
具体的に「終わらせるためにどうすればいいか」のような直接的な事は言えないようだ。
ただこの世界がどうしてこうなってしまったか、原因だけは教えてくれる。
原因とは「ここの主人が死んだから」。
また、月見屋根には触れることができない。
『屋根の真上に満月が来るとき、ここはわたしの世界になるの。
でも最近は不思議でね、ずっとずっと終わらないんだ。』
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6.出会い
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注視か幻視で「ドールハウス」を調べれば、探索者は彼らと出会う事になる。
・注視か幻視
硝子で出来たドールハウスだ。ただ中を覗き見ることは叶わない。
しばらく調べていると、不意にその扉がキィ…と開き、
探索者は、中から出てきた小人と鉢合わせる事になる。
『出会い』
探索者とぱっちりと目を合わせたのは、全長11cmほどの小さな女の子だ。
その少女は探索者をまあるい瞳でじっと見つめると、
ニコッと笑ってドレスの裾を摘みお辞儀をする。
『ごきげんよう、おおきなお友達(ディアフレンド)。
よければ私たちとお茶をしてくれません?』
ドールハウスをよく見ればひょこり、ひょこりと窓やハウスの後ろから、
彼女と同じような小人がこちらを覗いている。
彼女たちは探索者をお茶(※紅茶味と色の甘いシロップ)に誘えば自己紹介をして、
この「秋津硝子工房ビブリオテール」の事を教えてくれる。
ここは「ビブリオテール」という硝子の工房なのだという事。
そして硝子で作った製品を展示、販売している場所であるという事。
でも「今だけ」は人間は一人もいないのだという事。
そして
『屋根の真上に太陽が来るとき、ここはわたしたちの部屋になるの。
でもね、今日はふしぎ、ずっとずっと終わらないのだわ。』
彼女たちはそう言って、探索者にひとつのお願いをします。
そのお願い事とは
「終わらない時間の謎を解明してほしい。
そして、出来れば解決してほしい。」
『わたしたち、とってもとっても困っているの。お友達。
このままじゃお店にだれも入って来れないし、だれも外に出ていけないわ。』
そう言って探索者の反応を見ているでしょう。
探索者が承諾すれば、
『役に立つかもしれないから、わたしたちの誰かを連れて行って。』と、
ひとり紅茶棚の妖精のお付きをつけてくれます。
ここで選ぶ妖精はシナリオ報酬となりますので、PLにはその旨を伝えてあげてください。
また妖精はこのシナリオのみ「支援」「妨害」を取得しています。
PCのお助けキャラとして、天啓代わりのヒントや手助けを出してあげてもいいでしょう。
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7.星の小部屋
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小さな扉をくぐった先には店舗ほどではないが広い空間がある。
細かな作業部屋として使われているようで、古びた木製の作業台がひとつと
また古びた木製の大きな紅茶棚がある。
この部屋にも大きめの窓があり、店側の西窓と同じ風景が見える。
(【夜】でも薄暗いだけであまり変わりはない。ただ紅茶棚だけが無い。
紅茶棚の妖精も、一人も居ない。)
・注視
再度ぐるりと全体を見ると、部屋のすみに何やら擦れたような跡を見付ける。
そこから天井を見上げると、手動開閉のハッチがある。
・開ける
開けると梯子が降りてくる。上にも部屋があるようで、どこからか風が肌を撫ぜる。
→星の小部屋【月見屋根】
・紅茶棚に注視
大きな紅茶棚だ。お湯用のポットに茶漉しなどの道具、それから菓子用の食器。
ガラス戸の中にはたくさんの種類の茶葉と、何故かたくさんの砂糖も入っている。
お茶を淹れる用であろう台の部分には、ティーカップが二対置かれたままになっている。
→「6.出会い」でのイベントを起こしていれば、
探索者は紅茶棚に妖精たちが住んでいるのがわかるだろう。
カップで寝ている者、角砂糖を食べている者、お茶会をしている者、みんなそれぞれだ。
作業台
【昼】は、特に何もない。加工に使うような道具が少しあるだけだ。
【夜】ではひとつ、日記を見つけることが出来る。
日記
硬い筆跡の日記だ。
中には「自分はそろそろ死ぬだろう。」から始まる日記が記入されている。
全体的に悲壮さも陰鬱さも無く、ただただ人生の終わりを見据えた、老齢とした日記だろう。
最後は「明日には、もう屋根を閉めるつもりだ」という言葉で締められている。
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8.月見屋根
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天井が硝子で出来た、万華鏡のような部屋だ。天井以外は木製になっている。
【昼】と【夜】の時間帯で描写が違うので注意。
西と東に1づつ窓があり、西には街並み、東には森が見える。
硝子の天井は低く、背の高い探索者は頭が擦れてしまうかもしれない。
また、何故か楽譜台がひとつ置いてある。
上の楽譜の中身は……
「きらきら星」 だね。
(この楽譜はさまざまなスコアが記入された楽譜だ。
大抵のメロディー楽器に対応しているだろう。)
・【昼】時の描写 (探索者がはじめてこの部屋に入る時は必ず昼)
ハッチを開けて梯子を登ると、色のついた光が顔を照らす。
見上げれば、天井一面に張られたステンドグラスが日光を透して床と自分を照らしていた。
色とりどりの硝子の中心、特に目立つ大きい円の硝子は、
光を受けてキラキラと満月のように輝いている。
万華鏡のような部屋だ。と、あなたは思うかもしれない。
・【夜】時の描写
目を開けると、ふわりと優しい光に迎えられる。天井を見上げれば、
ステンドグラスのように細く仕切られた磨り硝子が中心を除いて上を覆っていた。
中心に嵌め込まれた大きなまあるい硝子には磨りが入っておらず、
この柔らかな光はそこから差しているようだ。
円の真下に立つ。まあるくて、
黄色い…パンケーキのような満月が、ガラス越しにこちらを見下ろしている。
この部屋はまるで月の目のようだ。と、あなたは思うかもしれない。
注視
【昼】時
部屋の真ん中に頭が三つの犬「ケルベロス」が居る。
お砂糖が大好きで妖精たちをぺろぺろ舐めてしまうため、
妖精の彼らは滅多なことでは近付かない。
ただし「紅茶棚の妖精」に出会っていない、また幻視をする前の場合はまだ出現しない。
(※以下未開示情報)
「昼の番人」
三つ首の番犬ケルベロス。人懐っこいが、なにものも【夜】に行かせないことが仕事。
説得等をされても絶対に動かないが、
澄んだ音色には弱く、硝子の楽器の音を聴かせられると一晩寝てしまう。
店舗から硝子の楽器を持って来て、技術_アイドルに成功すれば寝かせることができる。
甘いものにも弱いが、食べ物で吊られてもどうしても動くことができない。
また基本的に死亡、気絶を含む状態異常にはかからないが、睡眠薬のたぐいは効く。
月見屋根には触れることができない。
→どうして動かないのかは次の項で
【昼】【夜】問わず
窓から身を乗り出したまま外側の壁を見るか、【夜】にて「夜の番人」とイベントを起こした後であれば注視で屋根の上に続く梯子を発見できる。
【夜】時
天井のステンドグラス以外はなにも気になるところは無い。
また、紅茶棚の妖精は一人も居ない。
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9.【昼】と【夜】
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昼と夜を移動する際に必ず出会う「昼の番人」は、
月見屋根の真ん中に陣取っている三つ首の黒犬である。
まあるい硝子のある天井の下から動かず、じっと探索者を見つめている。
注視などで観察すれば、彼(?)の脚の下になにか書いてあるのが見えるだろう。
この番人を前項詳細によって退かすことで、
【昼】と【夜】を行き来する事が出来るようになる。
『*** **** * ***』
番人を退かし体の下にあった文字を読むと、
言葉に出さずに読んでいた探索者も、何故か自然と声に出してしまっている。
意味は解らず、発音も認識できず、されど声に出すことはできるその言葉を唱えれば、
ぐるり と、世界は反転する。
→【夜】へ。
夜へ移動できます。移動先は同じ「月見屋根」なので、
ここからは各項の【夜】の情報に沿って進めてください。
なお【夜】に居る「夜の番人」は、
店舗側のショーケースの裏に店主のように座っている影のない女性である。
記述は5.秋津硝子工房ビブリオテールの【夜】にある。
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10.屋根
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「夜の番人」とのイベントを起こし、昼夜問わず月見屋根に戻って
窓の外の壁にあるハシゴを見つけると屋根に登ることができる。
・窓の外から屋根に登ればそこには当然木の屋根がある。
一等上にはまん丸く開けた、部屋に光を集中させるための硝子窓があるだろう。
点検用の木扉から、月見屋根のガラス天井と外側の木天井の間を覗くこともできる。
注視をすれば、小さな箱が一つ見つかる。
中には瓶にドライフラワーの入った万華鏡「晶晶あさつゆ」(または「晶晶よつゆ」)と、
「光窓閉め」と書かれた回転式の取手が入っている。
それをくぼみに差し込み、キュラキュラと回せば
部屋の日光を途切れさせることが出来るだろう。
(ここで取得する万華鏡は【昼】が「晶晶あさつゆ」で【夜】が「晶晶よつゆ」。
どちらか一つを取得すればもう片方は取得しない。)
【昼】と【夜】で「月見屋根」の光窓を閉めれば、エンドに移行する。
【昼】描写
屋根の光窓から部屋を覗けば、静かに寝ている番人の周りに妖精たちが集まっているのが見える。
…光窓の隣には小さな覗き穴のような穴があり、先には丸い硝子が嵌っている。
覗けば、ぼんやりとした視界の中で
「月見屋根」の色や妖精たちの髪が光を反射してきらきらと光り、
まるで万華鏡を覗いているような、そんな気分になれるだろう。
この「月見屋根」の部屋は太陽と月を見るためだけの部屋ではなく、
大きな万華鏡でもあったのだ。
と、感じる(どちらか一方を見た後であれば、片方とは全く違った景色が見える事に気が付く)
【夜】描写
屋根の光窓から部屋を覗けば、万華鏡のようにきらきらしている部屋が見える。
どうやら下から見た時と上から見た時でガラスの光り方が違うようだ。
光窓の隣には小さな覗き穴のような穴があり、先には丸い硝子が嵌っている。
覗けば、ぼんやりとした視界の中で
「月見屋根」が通した光に照らされた部屋の床がきらきらと光り、
まるで万華鏡を覗いているような、そんな気分になれるだろう。
この「月見屋根」の部屋は太陽と月を見るためだけの部屋ではなく、
大きな万華鏡でもあったのだ。
と、感じる(どちらか一方を見た後であれば、片方とは全く違った景色が見える事に気が付く)
☆月見屋根を両方閉じると、その時点で時間の移動はできなくなります。
月見屋根を閉じ、暗くなった部屋に戻ればもうどちらの「番人」も居なくなっている。
それどころか、妖精たちすらも姿を見せない。
そして、あなたと共にいた妖精が「あ。」と呟く
探索者が聞けば、うっかり「置いていかれてしまった」と困ったような顔をするだろう。
・エンド
帰る時は必ず最後に屋根を閉じたほうの店舗側の階段からになる。
昼時は夕焼け、夜時は朝焼けに見送られる事になるだろう。
一緒に連れていた妖精が、お願い事を叶えてくれたあなたに対して
他の妖精の代わりに「ありがとう。」と、感謝を伝えてくる。
『ここも元に戻ったのね。みんなに代わって、ありがとう。』
『でも、わたしはうっかり置いていかれちゃった。うふふ』
『ひとりだとお茶会もできないわ。ねえ、あなたさえ良ければわたしも連れていって?』
探索者はこの妖精を置いて帰ってもいいし、共に連れて行ってもいい。
連れ帰るならシナリオ報酬となる。
そうして探索者が階段を下りて店を後にすれば、
いつのまにか拠点に戻っていてシナリオクリアとなります。
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11.クリア後
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・クリア報酬
ステータス+5 or SP70
+アイテムダイス1d6 (下記「アイテムダイス」より)
・取得可能アイテム
「紅茶棚の妖精」(連れ帰れば取得できる)
わずか11cmのちいさな妖精さん。
体も髪も服までもお砂糖菓子の妖精さんで、
仲間やあなたとするお茶会が大好き。
性格はさまざま。見た目もさまざま。ただ、みんな噂好きなのは一緒のようす。
結晶糖のような声で、いつもあなたに囁きかける。
(※連れ帰った妖精の名前とプロフィールを記載)
「ゆうやけ秋津の紅茶棚」(紅茶棚の妖精を連れ帰った場合、必ず付いてくる)
わずか20cmほどの小さな紅茶棚。茶葉や食器は備え付け。
紅茶を淹れるスペースや食器を仕舞うスペースがあり、お茶会をする時にとても便利。
一番装飾の凝った扉には必ず二対のティーカップが仕舞われている。
念じれば器具や砂糖が大きくなったりもする、器用な茶棚である。
「晶晶あさつゆ」
短いフラスコのような丸い瓶にドライフラワーを詰めて、万華鏡にしたもの。
朝の装いらしき淡青を写す花の涼しさと、
太陽に照らされる紅と緑の若々しさが『あさ』を作り出している
フラスコのような口の先から中を覗けば、その先にきらきらと陽を当てる。
手元のみ〜街ひとつ 程度の範囲を【朝】または【昼】にする効果がある。
「晶晶よつゆ」
短いフラスコのような丸い瓶にドライフラワーを詰めて、万華鏡にしたもの。
夜の帳が下りたあとのような暗い花が、
蛍色に照らされてオイルに紫を滲ませるさまが幻想的。
フラスコのような口の先から中を覗けば、その先にゆったりと夜闇のレースを掛ける。
手元のみ〜街ひとつ 程度の範囲を【夜】または【夕暮れ】にする効果がある。
・アイテムダイス1d6
1、「ゆき達磨」
スノードームのような丸い頭に、華やかな春の硝子が詰まったオイルチェンバースコープ。
持ち手の体も硝子で丸く出来ており、さながら春の雪だるまのようである。
「スコール」を魔適無視、詠唱-1で自動取得できるが、
そのスコールは必ず choice[大雪(水濡れ),猛桜吹雪(花塗れ)] のどちらかとなる。
花塗れの効果は水濡れと同様。
この場合、沼地状態にはならず「積雪」「積桜」のフィールド変化となる。
従って沼地歩行等の対沼地技能は無効。その他の効果は「スコール」に準ずる。
また、フレーバーで効果を緩くして使用することも可能。
2、「きらきらと光るはねとはねのかれいど」
すべての回復魔法に固定値6
また魔法を使う際、硝子の薄翅が割れるようなエフェクトが出る。
蜻蛉の形の取っ手がついた杖型のカレイドスコープ、「蜻蛉窟」。
取っ手の部分を後ろから覗けば、
蜻蛉の羽を模した網目模様が色とりどりのガラスの粒たちと光を吸って、
あなたの目に万華鏡の煌めきを散らす。
取っ手になっている蜻蛉は羽がステンドグラスのようになっていて、
その金の網目模様には細かく何かの文字列が彫り入れられている。
杖の幹は光沢のある黒で出来ており、
石突には泡が立ち上るようなアクリルガラスを使用している。
杖の中部には高光量のライトが内蔵されており、
カキン と折るようにして取り出せば一瞬だけ強い光であたりを包む。
不意打ち判定で、個人1人につき一度のみ目を眩ませることが出来るだろう。
ただし効果を受けていなくても、
一度ライトを取り出すところを見ている相手には下記の効果は効かない。
使用者が1d100<=70に成功した場合、
戦闘時非戦闘時を問わず自身と味方の1行動を他者より優先させる。
(戦闘時は使用した時から1ターン、エネミーに状態異常として行動不能(スタン)を付与する)
3、「妖精騙し」
チェンバーに金平糖や角砂糖をたくさん内蔵しているカレイドスコープ。
もちろん本物ではなく硝子で出来た偽物である。
ただ一見砂糖瓶のように見えるためか、チェンバー部分を捻ってしまう者も多い。
何故か小さな手形がちょこちょこと付いている。
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使用した対象を「相手にとって好ましいものだ」と騙る事ができるアイテム。
自身や交渉に使用した場合は対話系技能にボーナスを与え、特に「信用」「説得」、
そして「変装」に大きめのボーナスを得られる。
当然、普通に万華鏡として中を覗いても綺麗。
4、「白樺」
硝子で出来たインペリアル・イースター・エッグ風のオルゴール。
外側は銀装飾が施されたのみのつるりとした硝子の卵だが、
内側ではまるでアゲートのように色と光が波打っている。
底部分に内蔵されたオルゴールを鳴らせば、
外側と内側のすきまに反響する音が耳に心地よいだろう。
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自身の思い出をひとつ、大事にしておくためのメモリーズ・エッグ。
1セッションにひとつだけ好きな「思い出」を石にして持ち帰る事ができる。
オルゴールにはめ込めばその思い出らしい旋律を
キラキラと光る硝子に響かせ、思い出させてくれるだろう。
セッション前に聞いておけば、好きな判定を一度だけ自動成功させる事ができる。
5、「がらす涙の案山子」
柄は海と海月のがらす、束は荒地の枝のそれ。スケアクロウと名の付くものだが、
一見は完全な箒である。
掃き掃除をするための枝束の中には、
シャラシャラと鳴るティアドロップ型の硝子や
小さなオーナメントが吊り下げられていて掃除道具としては使えそうにない。
海月のようなあぶくのはいった柄を掲げ、
きらきらとお日さまを通して海中のようにゆらめく影にあたり
ふわりと浮きだす箒の尾っぽの案山子の涙を指ではじいて
シャラン と鳴くそれに腰掛ければ、
───あなたは昼と夜の主人である
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あなたの体はそれに乗れば、常にふわりと1、2mほど浮くだろう。
別に、高いところから降りるときだけは ふわり、ふわりとゆっくり地上まで降りていける。
またフィールドが「昼」または「夜」の場合に魔法を使うと
、1効果のたびに味方全体の1ステータス(戦闘はじめに指定する。
戦闘中の変更は不可)が+1づつ加算される。HP指定はイコール回復となる。
ついでに、魔法を使うとティアドロップ型の硝子が破れるようなエフェクトが出る。
6、「さくらメメント」
硝子で作られた透明なワンド。1フィートほどあり、手持ちの部分からなだらかな円錐状に収束している。
それ以外には特に言い表しようのない棒。
特になんの効果もないが、ふと嗅ぐと甘い。…硝子ではなく砂糖で出来ていたようだ。
持ち手には薄っすら「館形人盆三和猫山」と彫り込まれている。
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