上条 美央
◆
Image◆ @成樹笹様
◆陣営 : Justice
◆名前 : 上条 美央 (かみじょう みお)
◆性別 : 女
◆年齢 : 16
◆身長 : 160cm
◆ステータス
【HP/10(-7)、攻撃/7、魔適/9(-2)、耐久/6、魔耐/8、敏捷/7(+3)】
◆装着スキル / SP : 300(-100)
◆
個人ページ
真っ直ぐに落ちる腰まで伸ばした艶やかな黄檗色の長髪に、黒曜石のように光る暗黒色の瞳。
少しだけきつめに上がる目尻も、その可愛らしい顔立ちを邪魔しはしない。
ぱっちりと開いた瞳や顔の造形全てに少女から女性へと移り変わる最中の美しさがある。
笑顔をあまり見せず、黙っていれば不機嫌そうに見える、実際楽しくはないのだろう。
目が覚めるような赤色の女性らしい洋服を好み、身に着けている事が多い。
スラリとした細身と年齢の割には胸が大きい。
我を律している為か、ただの見栄か、
強気で自信過多に、自身を大きく見せようとする。
周りの目を気にする素振りが多く、不可解な行動や恥ずかしい真似を嫌うだろう。
また、"相応の素振り"が出来ない者にも眉を潜めることが多い。
一人称 : 私、あたし
二人称 : 貴方/貴女、呼び捨て、○○さん
此処では、自分を護るものは何一つ無い。
護る理由があるものすらも居ない。
どうすればいいの、どうしたらいいの、私は一体どうしていればいいの。
彼女には、何も分からない。
ねえ、誰か、私を×××てよ。
◆返還記憶---
これから先、私も、貴方も、余り会う事は出来なくなると思うの。
貴方は、自分の役目を終えて自由になるのかもしれないけど、
私はこれからが、忙しくなるのだから。
やらなくてはいけない事も、多くなったわ。
勿論こうなった時の為に備えては居たけれども、足りないの。
私は認められた訳では無いから。
でも、今までよりもずっと、もっと、努力をするわ。生涯ね。
それで……その、余り会えないとは言ったけれど、
ひとつも会えない訳では無いでしょう?
ちょっと。
展開が読めた、じゃないのよ。
きちんと聞きなさいよ、私の口から言わせなさいよ!
もう、段取りを考えていたのに、狂っちゃったじゃない、もう…。
また、何時かの日のように、私の薔薇の庭園で。
少し、歩くだけでもいい。
二言三言、会話出来るだけでもいい。
貴方との繋がりを、縁を、切れないように、保つだけでも良い。
そんな些細な我儘に、しょうがないな、って、貴方が笑って。
しょうがなくなんてない!って、私は怒って、それで。
ただ、そんな、幸せが当たり前になりますようにという夢を、…夢を。
「……………ぁ、」
…眼が、霞む、
私にとっての嬉しいことと言えば、誰かに褒められることだった。
教育を受け、良い結果を出せた時、凄いじゃないかとお父様は褒めてくれた。
悪い結果になってしまった時、良く頑張りましたねとお母様は褒めてくれた。
可愛い絵が描けた時も、馬に怯えた時も、今思い返してみれば事ある毎に二人は声を掛けてくれていた。
…そう、だから、かしら。
他の誰が褒めてくれなくとも二人だけは褒めてくれると信じていたから、
その瞬間に胸の中に広がる嬉しい気持ちが欲しくて、私は嫌でも頑張ろうと思えていたのに。
思えて、いたのに。
其れが無くなってしまえば立つ事すら苦しみに代わることを、
……何もかもが、瞬きの瞬間に喪われる可能性があることを、
幼い私は想像出来なかったのだろう。
冬は、寒いから嫌いだわ。
花も枯れて、眠ってしまうから。
後ろと前を歩く、供の2人と白い息を吐きながら話していたのを覚えている。
もう幾つか春を迎えれば、学生の私達は大人になって、やがて離れ離れになってしまうのだろう。
漸く、話が出来るようになってきたというのに、何だか寂しい話ね。
「零は、明日忙しいの?」
「いいえ、特には。何か?」
「凛がね、素敵なカフェを見つけたって言うの。私も何も予定が無いし、良かったら、着いてきて頂けないかしら」
「おや、其れは嬉しいお誘いだ。険しい仏頂面を眺めていなくて済みますし、美央の行きたい所へなら、あたしは何処へでも」
「あら。ふふ、彼はあなたの御主人様なのではなくて?」
「おっと。いけない。オフレコで」
「うふふ、零ちゃんったら。あ、それじゃあ、わたし、席を予約しときます!」
「ええ、ありがとう、お願いね、凛」
「まっかせてください!」
気の張り詰めた日常を送っていた、私の、冬の帰り道の話。
何気ない、他愛のない会話が楽しかった事を覚えている。