藍崎 迅
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◆陣営 : Evil
◆名前 : 藍崎 迅(あいざき じん)
◆性別 : 男性
◆年齢 : 26〜7歳
◆身長 : 172cm
◆体重 : 50s代後半
◆ステータス
【HP/9(+1)、攻撃/3、魔適/8、耐久/6(+4)、魔耐/4(+3)、敏捷/9】
◆装着スキル / SP : 300
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個人ページ
「僕は藍崎迅。困った事に自分の事がうまく思い出せないみたいなんだよね。
君、僕のこと知らない?」
くすんだ色の金髪は長く肩まで伸ばし、毛先だけを青く染め。
それは無造作に流されているだけなのに、不思議と様になっている。
髪色だけではなく、目鼻立ちもはっきりしており、所謂西洋的な派手な顔立ちをしている。
左目の眼尻にはホクロは派手さに拍車をかけ、
強気な印象を与える吊り気味な目は長い睫毛がその強さを際立たせる。
彼はそれを自身の興味の赴くままに視線を走らせて、
煌めくピーコックブルーの瞳で見通して、愉悦の元を探しているのだ。
表情は常に笑顔を湛えている。
しかし彼自身の軽い言動や、人並外れた見目も相まってか、
それはどうにも胡散臭く映ることが多いらしい。
掴みどころがない、底が知れない。
彼を表する言葉としてはこれらが適切ではないだろうか。
彼自身がそうした形容をされることに対して、
気にしている様子がなく、余計にそう思わせるのに十分だろう。
何かを決めるときに、コインを投げて決めることがある。
一見適当に決めているようでもあるが、それが彼の流儀らしい。
記憶がないことに対しても、特に気に留めている様子はなく。
ふらりふらり、気の向くままに過ごしているようだ。
今日は何をしようか、軽い気持ちで今日も彼はコインを投げる。
◆返還記憶---
何となく、そんな気分だった。
立ち入り禁止のその場所に足を踏み入れたのも。
フェンスを越えたその先の景色見たくなったのも。
気分だけ、深い意味なんて何もない。
フェンス越しの階下を見下ろし、乗り越えようと身を乗り出した時だった。
慌てたような大声と共に、背中に衝撃を受けた。
何事かと思い、そちらを見やれば泣きそうな顔の少年と目が合った。
少年、と言ったけれどここにいる子供なんて、大概自分と年は変わらないハズである。
その前提を承知していながらも、そう思ってしまうほどに。
彼の第一印象はあどけなく、無防備だと感じた。
けれどその印象とは裏腹に、彼からは"大人の香り"がした。
特有の苦く、煙たいような臭いに、彼がここで何をしていたのかを察した。
屋上の片隅に隠れて非行に走っていた少年は、
僕が身投げすると勘違いして、泡を食って止めたのだ。
状況が、彼の顔が、あまりにも間抜けでちぐはぐで。
おかしくてつい声をあげて笑ってしまった。
「この事は、誰にも言わないで」懇願するように彼が言うので。
僕は彼の胸ポケットから箱をとり、中から一本"それ"をくすねて笑ってやった。
「これで、おあいこにしてあげるよ」
彼が同じクラスの生徒であると知ったのは、翌日登校した時だった。