砂上の城
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陣営:制限無し
推奨人数:2〜4人
推奨スキル:注視、制作_料理、工作、絵、技術_操縦、釣り
その他、海辺で遊ぶためのスキルやアイテム
時間:8〜10時間程度
GMボーナス:ステータス成長5pt or SP50
ダンジョン「追憶の浜辺」専用シナリオです。
常夏の海で遊ぶことを目的とした、
ロールプレイと探索がメインのシナリオです。
クリア失敗は基本的にはありませんが、
シナリオ内時間制限を超過したうえでクリア条件を満たさなかった場合、
特殊な処置があります。詳細は【シナリオの流れ把握(GM情報)】を参照のこと。
ダイスを使用したミニゲームがあります。
GMを希望される方はシナリオをよく読み込んでください。
◎制限時間はシナリオ内で三日間。
※シナリオに書かれていない情報については、GMの裁量にお任せいたします。
以下フレーバー文となります。
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"僕らは 青の浜辺を 月の影に沿って"
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砂の城にある珊瑚のオブジェに蝋燭の火をともし、光の橋を渡る。
オブジェに最後の火をともす。
夜空の下、ゆらめくそれを見ていると、なんだか懐かしいような気持ちが胸を揺らす。
そして、白いアーチの向こう。そこにはきらきらと瞬く、
小さな淡い光たちが集まってできた、白い橋が夜空に伸びていた。
その橋をわたっていくと、追憶の浜辺を一望することができた。
月の光に青く染まる砂浜、優しいさざ波を寄せる夜の海。
夜空に浮かぶ夏の星座たちは、その輝きをいっそう強くする。
幻想的な景色のなか、橋の中ほどにつけば、
海の方で、イルカが高く跳ねるのを見るだろう。
イルカのキューっという鳴き声が、満天の星空に響く。
君たちはそれらに見送られながら、橋の向こうの大きな光へと歩んでいく……
目を覚ませば、拠点のベットの上。
身体に残る遊び疲れたような疲労感が、不思議と心地よかった。
君の枕もとに残っていた、砂色に褪せた写真を見れば、
海辺で過ごした楽しい思い出が、胸の内によみがえる。
耳の奥に残る音を聞けば、……それはさざ波の音。
ひいては寄せる、そのかすかな音は、少しの名残惜しさをともに、
君を心穏やかな気持ちにさせるだろう。
──焦がれるような眩しさが、いつか波に攫われてしまっても。
以上でシナリオクリアとなります。お疲れさまでした。
青く美しい海も、白く光る砂浜も。
全てがいとおしく、全てが離れがたい。
そして、……すべてが、もう、遅い。
……遠い、遠い記憶へ。
焦がれる心はすでに、さざ波に攫われてしまった。
暗い闇へ、落ちていく感覚。
このまま眠りにつくことができれば、なんて心地よいのだろう。
視界はひとすじの光すら、失っていく。
……邪魔をするものは、もうなにもない。
このまま、瞼を閉じてしまおう。そして、きっと、………
"おかえりなさい"
途切れる意識のさなか、その声だけを聞いて。
★入手アイテム/「還る海」
セッション中、1度だけ。
「自身が望む結果を得られなかった」とき、発動する。
その最たる原因と自身が判断した対象に、
「自身が想像するかぎりでの絶望的な状況や出来事」を与え、
自身はシナリオから離脱する。
シナリオはクリア失敗となり、報酬を得ることはできず、
もう一度そのシナリオをプレイすることも不可能となる。
また、自身はこのアイテムの使用後1d2+1週間、深い眠りにつき行動不能となる。
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無色透明な卵の殻のなかに、翠色の海が揺らいでいる。
その卵が孵るとき、海は闇色に染まり、希望を飲み干す。
持ち主が還る場所は、ひとつ。……還る、海へ。
シナリオクリア失敗となります。"おかえりなさい"。
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現世の人々の心を癒すためにある、夢のはずれにある浜辺。
人々が過去を懐かしむ心や、ときに目を閉じて耽る
彼らの思い出からできた場所であるため、「追憶の浜辺」と呼ばれる。
滞在できるのは三日間。それは現世での一晩の眠りのあいだ。
それ以上長居をしてしまうと、あなたは目を覚ますことなく、
いつかはさざ波に攫われてしまうだろう。
現世の人々の"心のわだかまり"が流れ着く桟橋。
追憶の浜辺は、人々の心を癒す場所でもあり、
人々の行き場のない思いを、受け止める場所でもある。
もし、あなたにもそんな思いがあるのなら、
この桟橋から、その思いを海へ流してみるのもいいかもしれない。
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拠点で眠りについていた探索者は、
その夢に誘われるように、追憶の浜辺へと迎えられます。
曰く、ここは現世の人々の心を癒すためにある場所で、
滞在できるのは"三日間"、現世の探索者の"一晩の眠り"のあいだ。
最初に目覚めるコテージには、常夏の海を目一杯楽しむための準備が整っています。
何処へ行っても、探索者以外の人影は見当たりません。
心置きなく、つかの間の夏休みを楽しませてあげてください。
ミニゲームの順番や、制限回数などは決められていません。
探索者たちが望むまま、好きなことをして遊べるようにしてください。
シナリオに書かれていない道具や場所などでも、
GMが提案できる範囲で自由に提供してください。
時間経過の目安としては、ミニゲームをふたつみっつすれば、夕暮れが来ます。
日が暮れた後も、沈む陽を眺めたり、夜の花火を楽しんだり、できることはあるでしょう。
一通りミニゲームを終え、探索者のしたいこともやりつくした頃合いに、
カモメから小包を届けてください。
その中のメモに、クリア条件を満たすための誘導の記述があります。
砂のカメラで撮った写真は、アイテムとして持ち帰ることができ、
その写真を所持していれば、この浜辺で過ごした記憶を覚えておくことができます。
もし、探索者が海の生き物や、探索者同士で危害をくわえることがあれば、
そのPCの強制帰還を視野に入れて構いません。その場合、該当PCへの報酬はありません。
単なるじゃれ合いであれば、この限りではありません。
シナリオ内の制限時間である三日間を過ぎても、
クリア条件を満たさなかった場合、特殊処置として別のエンドの用意があります。
(シナリオクリア条件/Ending.2「還る海」の項目を参照)
このエンドに至った場合は、通常のクリア報酬は無く、代わりにアイテムを得られますが、
もう一度そのPCでこのシナリオをプレイすることはできなくなります。
また、そのエンドを迎えてから1d3週間の間、
深い眠りについてしまい、行動不能となります。
探索者たちが、この浜辺で楽しい思い出を残せるよう、GMは尽力しましょう。
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うとうと、うつら、うつら。
夢とうつつのあいだのあいだ、心地よい日の光を体に浴びながら。
瞬きをすれば、さざ波の音。
ちらちらとまぶたの裏でひいてはよせる、青い海。
その景色に惹かれて、誘われるように君は眠りにつく。
……このままどこかへ、行ってしまえるような気がしながら。
⇒【思い出のコテージ】へ
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……潮の香りのする海風が、柔らかく頬を撫でる感触。
開け放たれた大きな窓からそよぐそれに、誘われるように。
君たちは、籐で編まれたラグの上で目を覚ます。
身を起こして辺りを見回せば、ここは広いコテージの中だとわかる。
大きなクローゼットに、いろいろなものが詰め込まれた籠、
トイレとシャワールームに続く扉、更衣室を見つける。
壁にはカラフルなサーフボードが、いくつか立てかけてある。
また、部屋の角には二階に続く階段と、裏の倉庫への通路が見つかるだろう。
◎skill情報--------
「注視」⇒(クローゼット)
クローゼットの中には、様々なデザインの水着やTシャツと短パン、
薄手のワンピースやビーチサンダルなど、夏の装いがそろっている。
不思議と、サイズは探索者たちにぴったりのものだ。
下の引き出しには、ふわふわのタオルなども収納されている。
(PCが希望する自由なデザインの夏の装いを入手できます)
「注視」⇒(物のつまった籠)
籠の中をのぞけば、浮き輪やビーチボール、空気入れ、
ビーチフラッグにスイカ割りの棒、
花火とそれに必要なバケツと蝋燭とチャッカマンなどなど、
海での遊び道具がたくさんと、工作用の用具が入った道具箱がある。
日焼け止めやオイルなども、揃っているようだ。
「注視」⇒(窓の外)
大きな窓から外を眺めてみると、
太陽の光に照らされる白い砂浜、透明度の高いきれいな海が見える。
その向こうには、大きな砂の城のようなものが見える。
浜辺で砂を集めて作るような、それと似たものだ。
「聞き耳」⇒(周囲)
今すぐにでも飛び出したくなるような、爽やかなさざ波の音が聞こえる。
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二階に上がると、広い部屋に人数分のハンモックがあり、
その上にタオルケットが畳んで置いてある。
大きな本棚には、海で遊ぶためのノウハウが書かれた
各種のガイドブックや、海の生き物や星座の図鑑が揃っている。
隅には小さな棚があり、その上には絵日記が広げてある。
また、その棚に小さな引き出しが付いているのを見つける。
◎skill情報--------
「注視」⇒(日記帳)
カラフルな色鉛筆の絵日記だ。
楽しい夏の思い出がつづられている。
<うみといえば すいかわり!>
<おなかがすいたら うみのいえ>
<うみにはいれば いるかとおよげる>
<なみにのれば きぶんそうかい!>
<ビーチフラッグで はやあしきょうそう!>
<ビーチバレーで はしゃいでみよう>
<めざせおおもの さかなつり!>
<うみのせかいへもぐる ダイビング>
<よるには はなびをしよう>
<たからものを あつめて おみやげづくり>
<さいごのひには キャンプファイヤー>
……などなど。
最後のページは見開きで、
ページいっぱいに以下のような絵が描かれている。
<ぼくらは あおのはまべを つきのかげにそって>
月が照らす夜の青い浜辺に、ろうそくを持って並び、
大きな砂の城に向かって歩む人影がぽつぽつと並んでいる。
「注視、引き出しを開ける」⇒(棚の引き出し)
引き出しを開けると、小さな貝殻の飾りがついた、
淡い色の砂でできた、紐で首にかけられるホイッスルが出てくる。
ホイッスルには、「Hanalei」と刻まれている。
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大きな倉庫へと入れば、釣り竿や釣り餌、ルアーなどの釣り道具、
ダイビングスーツと酸素ボンベ、バナナボートなどが並んでおり、
BBQ用の道具なども完備されている。
他にも、海で遊ぶために必要な道具ならなんでも揃っているだろう。
(GMはPCの希望する道具を提供してあげてください。)
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頬を撫でる海風が君たちを迎え、浜辺へとさそいこむ。
青く透き通る海は、太陽の光できらめいており、
さざ波がひいては寄せる白い砂浜を歩けば、心地よい柔らかさだ。
空は真っ青に広がる晴天だが、不思議と過ごしやすい温度に感じるだろう。
(※海や浜辺では、様々なミニゲームで遊ぶことができます。
ミニゲームの種類とルールは【11.ミニゲーム一覧】を参考の事。)
◎skill情報--------
「注視」⇒(周囲)
浜辺の近くには桟橋があり、そこから少し歩いた距離に、海の家も見える。
海の家の近くは広場になっていて、掲示板が打ち立てられている。
また、浜辺の向こう側には、大きな砂の城が建っているのを見つける。
「注視」⇒(広場の掲示板)
浜辺に打ち立てられた、木製の掲示板だ。
・はじめてここへ来た人へ
・「宝物」をあつめよう
・桟橋について
……と、いくつか張り紙がしてある。
・はじめてここへ来た人へ
ここは 追憶の浜辺
心の疲れを いやす場所です
滞在できる時間は3日間
現世のあなたの 一晩の眠りのあいだ
あまり長居をしても いけません
帰り道は、砂の城にあります
たくさん思い出を作って 帰ってくださいね
・「宝物」をあつめよう
海であそんでいると ときどき宝物が届きます
あつめた宝物で お土産をつくるのもいいでしょう
そのうちのひとつだけ、不思議なちからが宿ります
楽しい思い出といっしょに 持ち帰ってくださいね
・桟橋について
桟橋に流れつく手紙は 現世の人々の心のわだかまり
ここは そんなひとたちの 流れ着く思いを
受け止める場所でも あるのです
もし、あなたにも どこへも届けられない 思いがあるのなら
瓶に手紙をいれて 海へ流すのもいいでしょう
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海の家へ入ると、中はとても広く、のびのびと過ごせそうだ。
一通りのキッチン設備に、カウンターには大きな鉄板があり、
大容量の冷蔵庫には、肉や魚、野菜や果物など、新鮮な食材が豊富に揃っている。
冷凍庫にはきんきんに冷えたアイス、もちろんかき氷用の道具もある。
休憩スペースには、椅子とテーブルがいくつか設置されている。
◎skill情報--------
「注視」⇒(周囲)
周囲を見渡せば、流し台に氷水で冷やした、
丸々と大きなスイカを見つける。スイカ割りに使うにはぴったりのものだろう。
「技術_料理」⇒(食材)
豊富な食材を使って、自由に料理ができる。
判定の有無なども自由だが、スキルを使用してダイス判定し、
そのうちのひとつでも成功した場合、食事が終わった後に
カウンターの隅に小さな宝箱があらわれる。中を覗くと……?
(GMは「宝物」をそれぞれのPCにひとつづつ用意してください。)
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海辺に設置された、小さな桟橋だ。
周りには、様々な色合いの小さな瓶いくつか浮かんでいる。
瓶の中には、紙のようなものが入っており、
どうやら流れ着いたボトルメールのようだ。
内容はさまざまあるようで、ひとつひとつ違う文面が書かれている。
ボトルメールは拾って、中の手紙を読むことができる。
GMはシークレットダイスを振り、以下の表に応じて、
拾ったPCに秘話で内容を開示する。
schioce[1,2,3,4,5,6]
1:「捨ててしまえたら、どんなに楽だろう」
2:「君の背中を追うことに、疲れてしまった」
3:「失くしたものは、二度と戻らないのだろうか」
4:「いつかの約束は、果たせないままだ」
5:「どんなに願っても、この手は届かない」
6:「さよならも言えずに、彷徨っている」
同じように自分の行き場のない思いを手紙に書いたり、
拾ったボトルメールに対して返事を書いて、この桟橋から海に流すこともできる。
その翌日(最後の日であればクリア後)、
枕元に贈り物が届き、以下のアイテムを得ることができる。
▼アイテム「彷徨う船」
セッション中、1度まで。1d100<=80に成功することで、
使用した相手の「隠された思い」を知ることができる。
GMはおおよそ1行で収まる程度の、ささやかな情報を秘話で開示すること。
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手のひらに乗るほどの、古ぼけた小さなボトルシップ。
曇った海の上で、船がゆらゆらと揺れているさまは、どこか寂しげだ。
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遠目にそびえたつ、大きな砂の城を目指して浜辺を歩いていけば、
白い珊瑚でできた門と、その奥に続く砂の階段へたどり着く。
ざりざりと、砂の音をたてて階段を上がれば、城の入口だ。
それをくぐれば、ぐるりと周囲に砂の柱が円を描いて立っており、
その中心に、ほのかに色づく小さな貝殻と砂でできたらせん階段がある。
階段を上へあがりきると、ぽっかりと開いた窓が囲む空間に出る。
窓からは、海辺の様子を一望することができる。
そよぐ海風もあって、爽やかな景色が楽しめるだろう。
◎skill情報--------
「注視」 ⇒(周囲)
白い砂の壁には小さな貝殻や珊瑚が埋まっており、
部屋の中心には、いくつか火をともせそうな台のついた、
特別大きな珊瑚のオブジェが置かれている。
その背後、連なる窓の中心には、白いアーチが設置されており、
開いた天井の向こうには、青く晴れた空が広がっている。
(※夜であれば、開けた天井には
星空が見え、壁の貝殻や珊瑚たちは淡く光っています)
「注視」 ⇒(白いアーチ)
連なる窓の中心に置かれた大きなアーチだ。
下を見れば、深くて青い海が波をたてている。
柵などはないため、注意しなければここから落ちてしまいそうだ。
▼キャンプファイヤーを終えて、火を蝋燭で運びオブジェに灯す
⇒【シナリオクリア条件/Ending.1「紺碧の夜に」へ】
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追憶の海辺で遊べる各種ミニゲームのルールを記載しています。
だいたい2つ3つほど遊んだら、夕暮れの時間が来ます。
ここに記載されている以外の遊びを、即興で作っても構いません。
ミニゲームの終わりには、各PCに「宝物」が届きます。
・中に小さな貝や花びらが入ったビー玉
・絵柄の入った小さな金貨
・流木や貝殻でできたビーズ
・白くてなめらかなサメの牙
・淡い色のシーグラス
・様々な形や色の貝殻
・透き通った、様々な色や形のうろこ
※一例です。色や形、貝殻の種類などの詳細はPCが決められます。
これ以外にも、素敵な宝物があれば贈ってあげてください。
コテージで見つけたホイッスルを鳴らせば、
「キューッ!」という鳴き声が海から聞こえる。
鳴き声がしたほうへ目をやれば、海の中を泳ぐ影が
ぐんぐんと近づいてきて、やがて君たちの前で高くジャンプし、
身体に三日月の模様が入ったイルカが、その姿をあらわすだろう。
イルカはとても人懐っこいようすで、
君たちの周りを遊んでほしそうにぐるぐると泳ぎ出す。
(ホイッスルに刻まれた「ハナレイ」という
名前を呼べば、イルカはキュウ!と鳴いて返事をします。)
まずは、はじめましての挨拶。交流タイムです。
イルカと自由にコミュニケーションをとって、遊んであげてください。
十分に仲良くなったら、イルカとの「親密度」をダイスで判定します。
<1d30+(10から30程度の固定値)※交流ロールの内容により上下)>
これを各PCが振ってください。出た数値は各々コマにメモなどを残すこと。
さて、本番です。
1.イルカを呼んでこっちにきてもらう
2.背中に乗ってサーフィン
3.イルカの口に足をのせて一緒にジャンプ
合計3回イルカとのシンクロ率を判定します。
こちらは、イルカ(GM)と、PCがそれぞれ1d100を振り、
その二つの出目の差異が、設定されている値の範囲内であれば、
その判定は成功となります。
例)イルカがの出目が10、PCの出目が30の場合、差異は「20」。
設定されている値の範囲が「50以内」であった場合、成功。
イルカとPCの出目が決定した時点で、
メモしておいた「新密度」の数値を使って、
+-補正をすることができ、差異を縮めることができます。
新密度は+-したぶんの数値だけ消費されます。
1回で使うもよし、3回に分けて使うもよしです。
例)イルカの出目が10、PCの出目が50。
成功範囲が20以内だが、親密度を20消費すれば、成功となる。
消費する前の親密度が50だった場合、消費したぶん、残りは30となる。
▼手順 ※各判定に成功するたびに、親密度はさらに+5されます。
イルカを呼んでこっちにきてもらう(成功範囲:80以内)
イルカはぐんぐんとスピードを上げて泳ぎ出す。
ペースを合わせてもらえるように、声を上げて呼んでみよう!
成功すれば、ペースを合わせて隣を泳いでくれる。撫でてあげると喜ぶだろう。
失敗すると、イルカはずっと遠くにはしゃいだまま泳いでいく。
みんながいないことに気付くと、慌ててこちらへ戻ってくるだろう。
背中に乗ってサーフィン(成功範囲:60以内)
イルカはひとりづつ背中に乗せようと、みんなのそばに泳いでくる。
うまく息を合わせて、イルカの背に乗って海を走れるかな?
成功すれば、ぐんぐんと楽しそうに泳ぐイルカの背の上で、
水しぶきをあげながら風を切ってサーフィンができるよ!
失敗してしまうと、背中に乗るときに足を滑らせて、
海へ勢いよく落ちてしまう。イルカはキューッと鳴いて、君を心配するだろう。
イルカの口に足をのせて一緒にジャンプ(成功範囲:30以内)
イルカは、君の後ろに回るようにして泳ぎ、
鼻先に君の足をのせてぐんぐんとスピードを上げる。
水しぶきがばしゃばしゃと上がって、気持ちいいね!
そして、いよいよジャンプ!
成功すれば、イルカは思ったよりもずうっと高く、青空へ跳ね上がり、
一緒にジャンプした君は勢いよく海に飛び込む。とっても爽快だ!
失敗すると、うまく飛び上がることができないけれど、
ばしゃばしゃと水面をかき回すのが、ひんやりと心地よく感じるだろう。
気に入ったサーフボードをもって、海に駆け出そう!
GMはダイスを振り、波の大きさ(3段階)を決めます。
PCは、スキル「技術_操縦」で、波に乗れたかどうか判定します。
5回までチャレンジできるよ!
5回目は必ずビックウェーブがきます。
連続成功すれば、そのたび成功率は上がります。がんばって!
choice[小さい波,小さい波,小さい波,中くらいの波,中くらいの波,ノリノリのビックウェーブ!]
・小さい波
操縦の出目に+10 成功で次の出目に-5
・中くらいの波
操縦の出目に+15 成功で次の出目に-10
・ビックウェーブ
操縦の出目に+20 成功で次の出目に-15
※出目への−補正は、失敗するまで蓄積されます。
例)小さい波と中くらいの波に連続成功した場合、次の波乗りの出目に-15
スイカまでの距離を「3マス」として、ターン制で進行します。
8ターン以内でスイカにたどり着けば成功。
スイカの位置を通り過ぎてしまうと失敗となります。
敏捷値にかかわらず、スイカを割るPCが一番手になります。
割る人は、自分のターンが来たら、choice[右,右,右,左,左,左,前進,前進,前進]を振り、
結果の方向に「1マス」移動することになります。
そして、スイカを割るPC以外のターンが来たら、
そのPCはスイカを割るPCの応援や指示のロールをします。
指示や応援によって、スイカを割るPCのchoiceダイスの選択肢のうち、
スイカがある方向以外の選択肢をひとつ削ることができます。
例)スイカが前方にあり、3人から応援を受けた場合
choice[右,右,左,前進,前進,前進]
スイカを割る人は、そのターンのすべての応援が終わり、
choiceダイスを振る直前に、1d100<=50を振ることができます。
これに成功した場合、スイカがある方向の選択肢をふたつ増やすか、
「右斜め前」などの特殊な選択肢をひとつ増やすことができます。
例1)先ほどのダイスに、スイカの方向の選択肢をふたつ増やした場合
choice[右,右,左,前進,前進,前進,前進,前進]
例2)先ほどのダイスに、特殊な選択肢をひとつ増やした場合
choice[右,右,左,前進,前進,前進,右斜め前]
砂浜に立てたフラッグを、誰が一番に取れるか競います。
PCはそれぞれ<1d敏捷>を振り、走る速さを判定します。
その後、一位から順番に以下のダイス判定を行い、
「フラッグを掴めたか」を判定します。
一位:1d100<=65
二位:1d100<=55
三位:1d100<=45
四位:1d100<=35
成功者が出た時点で、そのPCが勝利者となります。
全員がフラッグ回収ダイスを失敗した場合、一位のPCが勝利となります。
例)
一位のPCが、フラッグ回収ダイスを失敗した。
二位のPCにフラッグ回収ダイス権が渡り、それに成功した場合二位のPCが勝利する。
二位のPCもフラッグ回収ダイスを失敗した場合、三位、四位……と移っていく。
2:2のチームに分かれて対決します。
打つ玉によって、ダイス判定が発生します。
以下のルールにならい、GMが設定したポイントを先取したチームが勝利します。
【サーブ】1d100<=80
お互いのチームの代表者が1d敏捷で競い、
出目が大きかった方にサーブ権が得られます。
成功した場合、打ったPCと同チームのPC二人に、
次の判定の出目を一度だけ-10する補正を得られます。
失敗した場合、相手に1ポイント加算され、サーブ権が相手に移ります。
【レシーブ】1d100<=75
球を受け、相手側にボールを打ち返します。
成功したPCには、次の判定の出目に-5のボーナスがつきます。
このボーナスは、判定に失敗するまで蓄積されます。
失敗した場合、同じチームのPCが1d100<=65で支援することができます。
それも失敗した場合、相手に1ポイント加算されます。
【アタック】1d100<=65
勢いよく相手側にボールを打ち付けます。
成功した場合、相手のレシーブの出目に+20の補正を与えます。
失敗した場合、相手に1ポイント加算されます。
豊富に種類がそろった花火セットで自由なロールで遊んでみよう。
そして、〆といえばこれだよね!ということで、線香花火のミニゲームです。
ルールはシンプル。各PCは「1d100<=90」から期待値を-10ずつしていって、
失敗した時点で線香花火の玉が落ちてしまいます。
つまり、一番長く成功回数が続いた人が勝利です!がんばれー!
コテージの倉庫にある釣り道具を使って、釣りを楽しむことができます。
判定は「技術_釣り」で行います。
出た出目に対応するchoiceダイスを振って、釣れた魚を判定します。
【30以下】
choice[イシダイ,アンコウ,カレイ,シーラカンス]
【31から70】
choice[マアジ,スズキ,ブリ,アオリイカ]
【70以上、または失敗】
choice[ながぐつ,あきかん,タイヤ,ホオジロザメ]
魚に詳しくないシナリオ作成者が作った一例なので、
GM判断で内容を変えたり、足したりすることは可能です。
その他、ハプニングなどでダイス判定をするのも自由です。
釣った魚は美味しく食べるもよし、海へ返すのもよし。
コテージの倉庫にあるダイビングセットを装着して、
真っ青な海へもぐることができます。
ダイス判定は特にありません。海中散歩をのびのびと楽しんでください!
(GM判断で珍しい景色などが見れるかどうかや、
ハプニング発生などの判定で遊んでも良いです)
きらきらと日の光が差す浅瀬へもぐる。
ひんやりとした冷たさが身体を包むのが心地よい。
砂の上に広がる、水面模様がゆらゆらと揺れている。
身体が海になれたら、もう少し深く潜っていくことができそうだ。
浅瀬より少し深いところまで泳いでくると、
小さな熱帯魚のすがたがちらほらと見かけられる。
色鮮やかな彼らの姿に目を奪われ、心が躍るだろう。
ゆらゆらと揺れる、ユニークなイソギンチャクの姿も見ることができる。
さらに深く潜っていけば、前方に大きな影が見えてくる。
そちらに向かって泳いでいけば、ゆったりと海を渡るウミガメの姿を見れる。
ウミガメが泳いで行った先には、珊瑚が集まってできたアーチがあり、
揃って泳ぐ小さな魚の群れ、その鱗がてらてらと輝くのを見ながら、
彼と一緒にそれをくぐってゆくことができるだろう。
珊瑚のアーチを抜けたさき、さらに奥へ深く泳いでいけば、
深い青の海にぽっかりと口を開けた、洞窟のような場所にたどり着く。
その中にもぐりこんでいくと、一層暗く、濃く青く、しんと広がる海の闇のなか。
そして、気づくだろう。洞窟のドーム状の天井部分、そこに空いた穴から、
光が差し込む場所があり、水面から青い光がぼうっと届いている。
それによって、暗い海中に美しい青のグラデーションができており、
とても神秘的で、美しい光景だ。
青の世界のなかで見たそれは、忘れられない思い出になるかもしれない。
コテージに用意されている薪を組んで、キャンプファイヤーができます。
明るい昼間のうちに準備をするのがベストですが、夜になってからでも大丈夫です。
火が大きく灯ったら、その周りで談笑するのもよし、なにかゲームをするもよし。
願い事を書いた紙を火にくべれば、夜空の星たちに届くそうな。
筆記用具はコテージにあるので、用意して行くのもいいかもしれません。
クリア後に、この願い事に"関する"記憶(GM判断)を得ることができます。
コテージにある蝋燭を持って、この火を砂の城まで運べば、
いよいよ、つかの間の夏休みはおしまいです。
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海辺で遊んで集まった「宝物」で、お土産を作ることができます。
お土産はいくつでも作れますが、
(以下の例外を除き)効果付きになるのはそのうちの一つです。
PCそれぞれに、どのお土産を効果付きにするか、宣言を貰ってください。
お土産づくりは、技術_工作を使ったロールで判定をします。
出目が45以下だった場合、効果なしのお土産にもささやかな効果が付きます。
失敗しても、お土産をつくること自体はできます。
工作の道具は、コテージにある籠の中の道具箱に一式がそろっています。
飾り紐や小さな金具、写真立て用の台、穴あけ用のキリ、接着剤やペンチetc...
つまり、だいたい必要なものはあるので、PCに必要なものを提供してください。
★アイテム「海風に誘われて」※作ったお土産のうちのどれかひとつ
1セッションに3回まで。
ダイス判定時、判定の直前に以下のchoiceダイスを振り、
選ばれた効果を適用できる。
choiceダイスは二種類あり、好きな方を選択して使ってよい。
【A】choice[自動成功,出目-5,出目-5,出目-5,出目-10,出目-10,失敗したら1回振り直し]
【B】choice[出目2倍,固定値+3,固定値+3,固定値+3,固定値+6,固定値+6,2回判定して良い結果を適用]
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(PLがアイテムの形状に合わせたフレーバー文を記入)
★アイテム「海のお守り」※工作で45以下の数値が出たアイテム
所持している時、セッション中3回まで、任意のダイスの出目を-5できる。
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(PLがアイテムの形状に合わせたフレーバー文を記入)
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ひとしきり浜辺で遊んで、君たちが一息ついているころ、
どこからかカモメが一羽飛んできて、小包を届けてくれる。
麻の布で包まれたそれには、小さなメモ書きが一枚と、
砂で出来たカメラが一台入っていた。
メモの内容は以下の通り。
「つかの間の夏休み 満喫できましたか?
最後の夜には キャンプファイヤーがおすすめです
願い事を書いた紙を火にくべれば 夜空の星に届くかもしれません
そして 火を蝋燭ではこんで 砂の城の像にうつしてみましょう
お別れの合図に きっと素敵なものが見えますよ
P.S.
砂のカメラは つかえるのは1度だけです
とっておきの一瞬を おさめてくださいね」
※砂のカメラは、PCたちが前に並べば勝手に写真を撮ってくれるので、
全員が写ることができます。
撮りおわると、さらさらと崩れて風に攫われていくでしょう。
そのあとに、砂色に褪せた写真が、人数分残ります。
★アイテム/「追憶の浜辺にて」
セッション開始時、PCの「心に残る思い出」を一つ決める。
この思い出は、現時点でPCの記憶のうちにあるものに限る。
その思い出に関連するスキルを、SP消費無しでひとつ装備できる。
また、この思い出に関連する出来事に直面したとき、
あるいはそのスキルの使用時に、
GMの判断で、ささやかな補正を得ることができる。
(例:ダイスの成功率UP、追加情報の開示など)
また、「追憶の浜辺」で過ごした記憶を、覚えておくことができる。
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砂色にあせた浜辺の思い出。
焦がれるような眩しさが、いつか波に攫われてしまっても。
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▽クリア報酬
ステータス3pt or SP30
(ミニゲームをすべてプレイし、
ひとつでも成功した場合の追加報酬:+2pt or +SP20)
+キャンプファイヤーで願い事をした場合、
その願い事に"関する"記憶の一部分
+任意で、シナリオ中で身に着けた「夏の装い」をアイテムとして入手可能。
フレーバー文はPLが各自記入すること。
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