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悪魔の巣/裁判の詳細な背景(GM情報)


今回行われる裁判の背景には、レサトの「悪魔の巣の乗っ取り」
というかねてからの野望が主な動きとしてあります。

本来行われるべき秩序期から混沌期への転換は、
秩序派の圧政により延ばされます。
混沌派への餌/ガス抜きとして戦乱を起こし、
混乱に乗じて混沌派の有力者の力を奪うなどの策を講じた
秩序派には、おそらく有能な先導者がいたのでしょう。
長い時を経て古いしきたりを変えようとする姿勢は、秩序派も変わらないのです。

不利な立場に置かれた混沌派の悪魔たちを見て、
レサトはこれは好機だ、と、秩序派の打倒を掲げ、混沌派の支持を集めます。
秩序派の先導者と、対立する混沌派の先導者としてレサトは動き始めます。

それを危惧した秩序派は、レサトを無理やりにでも排除するために、
彼の母である魔女の行いや親友のファウストの立場を材料に処刑すべきだと訴えます。
しかし、彼を支持する混沌派の悪魔たちの妨害、
そして女王の"物珍しいものを面白がる"ような、レサトへの特別視などにより、
思うように事態は進まず、しかし巣全体の興奮は高まっていきます。

裁判というよりは、選挙だといった方がわかりやすいかもしれません。
とにかく、事態の収束を図るため、互いに野望を秘め、自身を勝利へと導くために
二つの勢力がぶつかり合います。

レサトは、処刑のための材料として揃えられた証拠を、
親友の立場すら利用して乗っ取りを企てます。
彼がそのすべて事実を知った時から、彼の計画は始まっていたのかもしれません。
しかし、秩序派もただでは倒れません。長く続いている政治でもあるとおり、
支持者も多くいます。それを自身の弱みを
利用して転覆させようというのは、彼の言う通り「賭け」です。

レオンハルドは、あらゆるものを利用して伸し上がろうとする父の姿に、
少しの疑問と反抗心を抱いています。
彼の幼く揺れやすい心のままでは、試すという動機で
有罪に投票する場合もあります。家族を失い酷い目に合うのも自分でしょう。
けれど、それから逃れるために無罪に投票する自分に、罪悪感と、
「自分も父に利用されている一人なのではないか」という
わずかな恐怖感、不信を抱えています。

探索者が裁判を見て思うことはそれぞれでしょう。
最終的な判決は探索者の行動にゆだねられます。

これらの情報は、裁判の前の悪魔との会話や接触で、
噂話として探索者に提供するのも良いです。探索者の行動を見て提示してください。
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