縁
◆Image◆
◆陣営 : Justice
◆名前 : 縁 (エニシ)
◆性別 : 男
◆年齢 : 22
◆身長 : 171cm
◆体重 : 55kg前後
◆ステータス
【HP/10、攻撃/10(+11)、魔適/3(+3)、耐久/9、魔耐/9、敏捷/8】
◆装着スキル / SP : 300(+150)
◆
個人ページ
フルネームは「四ツ谷縁」(ヨツヤ-)。
血の様な赤色の髪に、青の瞳を持つ青年。和装。
右手首に傷があり、包帯で覆い隠している。
色彩こそ鮮やかなものを持つが、見せる表情はまるで悲哀を映すよう。
大人しい性格だが、思考は後ろに向きやすい。
相対する相手を見つめることもあまりなく、その双眸はいつも薄く伏せられている。
紡ぐ言葉も、明るいものではけしてなく、後ろ暗い気持ちと相手に対する不信感が仄めく。
昇り来る朝陽よりも沈み行く夕陽が好きで、
袋を開けるときより中身がなくなる手前が好きで、
生きているモノよりも、死んだモノのほうに、
生きているモノでも、人間よりもそうでないもの、それに近いものに、愛着が湧く。
理解を示してくれる、あるいは心を開いた相手であれば、
柔らかい表情を見せるだろうし、目を見て話すこともできる。
反対に、理解を示さない、信用の置けない相手であれば、それの代わりに距離を置き、
わかりやすく拒絶も見せる。それで済まなければ、殺意さえも滲ませるだろう。
どちらかといえば、人間よりもそうでないものの方につきたがる傾向がある。
生まれつき痛みを感じることのできない体質を抱える。
左利きを矯正され、基本的には右を利き手としているが、
とっさの行動で左手を出してしまうこともある。
桜餅が好物。なぜか動物が寄ってきやすく、霊感も強いほう。
一人称 : 「わたし」
二人称 : 「貴方・貴女(様)」/(名前または苗字)+「様」、
身内や親しい間柄のみ呼び捨てにする。
記憶をなくしている現状については、
「なるようになる」より「身を任せるしかない」と考えている。
何かをしようとしていた、という感覚だけを持っている。
その何か、――目的が、抜け落ちた状態だ。
思い出したくないものがひとつ、ふたつ、あるいはそれ以上あるような気がしている。
けれども、抜け落ちたものを再び構築するには、それも取り入れるべき要素なのだろう。
――自分の中に、だれかがいるような感覚がある。
◆返還記憶-----
『總てはわたしの空想に過ぎません。
空想を羨むほど愚かしい行爲をするのは、わたしくらゐのものでせう。』
遺書を書いていた。
短い言葉で、率直に、世辞にも似た文句を連ね、……
何も信じられない。もう、つかれた。厭になってしまった。
深雪、
わたしは、貴女のことを好いていた。けれども、
わたしは異常で、ふつうでは、なくて、
貴女まで不信になりたくはない、だから、
だからもう、眠らせて下さい、
貴女を、“ひとでは無いなりに、”愛していました。
……伝わっていたかは、知り及ぶ所では、ありませんが、――
《鳴呼、鳴呼、丸で子供の悪戯の様では御座いませんか。
筆を執り、気の向く儘に滑らせ、走らせ、繋ぎ紡ぎ合わせ、
出来上がった物に名を付けて。
×××。
次いで、告げる、継ぐ為のもの。
「わたし」が「わたし」で無くなった跡の「貴方」。
此の場所で、好きなだけ、遊んで構わないのです。
其の為の貴方なのですから。》
来る朝陽よりも行く夕陽が好きで、
満ちた物より無の手前が好きで、
生きているモノよりも、死んだモノを好むわたしが、
わたしが嫌いなわたしが、わたしを好きになれる、
だなんて。
鳴呼、可笑しくて、堪りませんね。
「――ええ、余りに滑稽で、愉快な御話に御座いますね」
「貴方様が仰るのなら、存分に遊ばせて戴きましょう。」
「其の為の、某なのですから」
『「そうか其れなら辞めて終おう」』
『そう考えた彼は、少しずつ少しずつ、自身を消して行きました。』
『名を 友を 恋人を棄てて、』『名を遣って、こころを遣って、』
『一つずつ自分を殺して行き、すっかり何も無くなった彼は、眠る事にしました。』
『つくりあげた空想へ、総てを託して。』
だれにもみせない だれにもおしえない
「人間らしく」なれなかった わたしの
ないしょないしょの おはなし
生も死も無く、存在そのものが種になり、
芽吹き、花が咲くのなら。
なんて幸せなことだろう。
なんて不幸せなことだろう。
そうしたら、
世界を傷付け続けるような真似を。
このわたしがする事だって、出来るのでしょうね。
原因を助成して結果を生じさせる条件や事情。
そのようになる巡り合せ。関係を作る切っ掛け。
血縁的、家族的な繋がり。人と人との関り合い。
また、物事との関り合い。関係。
――そう云えば、祖父の名前は自分と同じものだった。
此の家は、隔世で「縁」の名を継ぐ慣わしがある。
自分の孫も同じ名を持つ事になるのだと聞かされた。
///
《わたしが「名を継ぐ」なら、……貴方も、矢張りその様でなくては》
……。
《ねえ、そうでしょう? “ ”》
総てはわたしの空想に過ぎません。
空想を羨むほど愚かしい行為をするのは、わたしくらいのものでしょう。
それでも、それでも。
彼の様に生まれ付けていたならば、何れ程良かったのだろうか。
わたしは、「人間」に為りたかった。
わたしが、どんなに祈ったって、どんなに願ったって、
唯の一度さえも救ってくれやしなかった。
信じる者は救われる等と云う、ふざけた言葉が罷り通っているというのに。
あれは信者を裏切る事こそが仕事で、其れでも、あれは平気な顔をして、
今日も、今日も、かれらの中に、生きて、生きて、生きて、
鳴呼、
気持ちが悪い。
詰りはわたし自身の矜持が其を良しとし無かったのだ。
一切のことがらについて、
臆せず、
形振りも構わず、
其のたった一言が口に出来て居たならば――
こんな処まで、歩んで来て終う事も無かったのだろうか。
否、鳴呼。
そう吐いた処で、如何為ると云うのか。
どうせ耳障りな鳴声としてしか届かないのだろう、
もう好い。沢山だ。
……もう好い。此処には何も無い。
後は眠るだけで良い。
撒き散らす不幸せに染まらぬ、あの深い雪の幸いだけを、祈りながら。
「××××××××」