藤田
◆陣営 : Justice
◆名前 : 藤田
◆性別 : 男
◆年齢 : 外見30歳
◆身長 : 183cm(自在)
◆体重 : 70kg(自在)
◆ステータス
【HP/6(+15)、攻撃/10、魔適/4(+8)、耐久/7、魔耐/5、敏捷/10】
◆装着スキル / SP : 300(+470)
◆
個人ページ
もさりとした柳染色のセミロング、睫毛が長いややつり目、
伏せ眼で菖蒲色の眼の男…だが時折身体がぶわりと影のようにゆらぎ、
自由自在に姿を変えられるようだが上記の姿を取りたがる。
夜色の外套を肩に引っ掛けた寒色色の書生服を着こなすが洋服もそれなりに着るようだ。
右側に太刀、脇差しを帯刀している左利きだが
右でも十分生活及び戦闘が出来る程に「慣れている」。
長身で筋肉質だがすらりと手足が長くガチムチには見えにくい。
身体は純粋な生身ではなく「影」で出来ており
不安定な影をまとめて人型を保つ、時々ぶわりとゆらぐ。
吸血鬼の分類だが牙はなく舌がヒル状になっておりそこから吸血する。
弱ったり、血が足りない時は40p程度のゆるキャラのような姿になってしまうようだ。
表情は基本無表情だが喜怒哀楽は存在し
楽しければ笑い怒る時には怒るし哀しい時は顔を歪める。
非常に整っており美形の部類に入る、本人はそういった事にはあまり興味がないようだが。
性格は無愛想で威圧感を感じさせるがノリは良いので
つるんだりするのは結構好きだったりする。
仲間想いだが仲間が死んでもどこか慣れたように行動をするため
冷徹という誤解を招きやすい。
勿論助けを求められたらどこまでも相手の味方にはなってくれる。そんな男だ。
また子供の面倒を見るのが実は好きで、頼まれれば面倒を見て遊んでくれたりもする。
少し古風な口調で喋る、好意的な相手には少しばかり口調がくだける。
「俺は藤田だ、好きに呼んでくれて構わん」
「魑魅魍魎がわんさかと、ちと面倒だな…」
「アンタはアンタだろ、それ以上でもそれ以下でもない」
記憶を無くした事に関しては首を傾げている。
自分は何故人ではないのだろうと、はて?と思っている。
無くしたのならいつかは戻ってくる、それまではここで御厄介になろうとは前向きのようだ。
◆返還記憶-----
鬼と呼ばれようと、悪魔と呼ばれようと手を緩めず率いるアンタが好きだった。
俺もアンタのような、貴方のような人になりたかった。
でも叶わなかった、俺はアンタのようにはなれなかった。
不器用な、作り物のような化け物に成り果ててしまった。
それでも俺はアンタに憧れてる、今もずっと。
アンタのような鬼に、俺はなりたくて。
「────日野さん」
俺はあの人の懐刀だった、頼まれれば密偵だろうと暗殺だろうとやった。
そして今も俺は密偵で暗殺をしていた、穢れを呪詛を行う者、法で裁けない者を殺す立場だ。
黒い狼と呼ばれ俺は与えられた任務をこなしていた。
関わりのない人々にはこの事は黙っている、今もこれからもだ。
…すまないな琥葉、皆。俺は「黒い狼」だ。
先生、なんかじゃないんだ。
この名前は本当の名前じゃない、偽りの名だ。
あれもこれも全て棄てて、名乗って、棄ててきた。
山口一、山口次郎、一戸(一瀬)伝八、斉藤一、そして…この名前だ。
誰ももう呼ぶことのない、はじまりの名前。呼ばれる事もおそらく無いだろう。
それで良い、その男はもうとっくに……………。
付喪神「琥葉」を思い出しました。
愛しい、俺の教え子。
一緒に走った浅葱の仲間達を思い出しました。
楽しかった、苦しかった、哀しかった…。
それらの思い出は確かに大事な時間だった。
咳が、止まらない。何度か咳した後にごぼりと血を吐いた。
意識はまだハッキリしているが、俺には解る。今日が最期だと。
老いた自分を鏡で見る、老いて病んで弱々しくなった自分。
妻を呼び寄せて、墓はやっぱり会津に建ててくれと。頼んだ。
護れなかった城(ばしょ)、護れなかった…後悔ばかりだな。
せめて、そこで眠りたいと我儘を伝えた。
そして
「五郎さん、五郎さ、ん」「はじめさん!!!!!!」
大正四年九月二十八日──俺は死んだ。
任務とはいえ俺は人を殺しすぎた。
裁判するまでもなく、俺は地獄送りになった…が、直ぐに呼び戻された。
「君の腕は処刑で鈍らせるには惜しいから、任務を与えるよ」
そして、俺は現世に戻る事になった。でも。
「人であることを辞めてもらうよ」
化け物にならねばならなかった。
化け物になる途中、思わぬ事が起きた。
影化していく自分の身体にヒルの怪異がずるりと入ってきた。
周囲のものが止めてももう遅くて、漸く終わった頃には…。
俺は血を吸わねば身体を保てぬ影の化け物となっていた。
吸血鬼…か、お似合いだな。
ハロウィン!to ラヴィル・デスヴェーズで「柚井瑞希」と過ごした事を思い出しました。
慣れない子供の姿だったけどとても楽しかったし、少し悪い事をしてしまった。
でも、信じてくれたのは嬉しかった。
レーヴェトワールで「柚井瑞希」と過ごした事を思い出しました。
自分が少しだけはしゃいでしまった事、自分の名を明かした事…色々思い出した。
あと「うさぎさん」………。フッ
真っ暗で、何も視えない。
此処は何処だと聞けば、冥府だと彼は答えた。
今から俺は「藤田」として現世に戻らねばならない。
最後に、家族と対面をした、まだ皆生きてはいたが妻はそう長くないと彼は答えた。
妻は、やとは、老いてはいるが気丈な女だった。強い女だった。でもこの時だけは強がらず、泣いていた。
「私は、そう長くないです。だからきっとこっちに、冥府に来るのも近いでしょう、でも」
「貴方は私で悩んでは駄目、貴方には御役目があって貴方はもう罪を背負わなきゃいけないの」
「どうか、私が待っていると思ってはいけないわ、貴方は死んでしまったのよ」
「どうか御武運を、貴方」
待ちたくて、待ちたくてたまらないような顔だった。
だが冥府の掟には従わないといけない。巡らないといけない。
だからこれっきり、最期だと。
解った、としか俺は答えられなかった。
どんな戦にも、俺は生き残った。
運が良く、幸運だと皆は言った。
仲間が目の前で血の海になっても生き残る俺が幸運であるものか。
ずっと、ずっとそう思っていた。
…生きてる、…生きて、いる。
あの大戦で生きていた、家族には会えないと思っていた大戦で生きていた。
これほど自分の運に感謝した事はなかった気がする。
妻に怒鳴られて、子に泣かれておかえりと何度も言われて。
ああ、生きているんだ、と改めて思った。
俺は…此処にいたかったんだ、な。
気づけば、血潮に塗れた道を俺は進んでいた。
皆、地に伏して動かぬ石のようになっていた。
慣れた光景だ、簡単に散るような世界。
貴方が向かう先を、俺はただ背中を見送って
俺はあの場所を護る為に、貴方のように鬼となった。
そして気づけばこの道にいた。
さて、俺はいつ死ぬのだろう。
そう身構えてはいたが、気づけば生き残っていた。
時代も変わって、俺も変わってしまっていた。
「生きるさ」
それしか言えなかった。
信仰で生きる神々、妖、人々が住む都。
「平安京」「帝都:武蔵」を思い出しました。