久々津
◆陣営 : Evil
◆名前 : 久々津 (くぐつ)
◆性別 : 男
◆年齢 : 外見二十代中盤
◆身長 : 170cm
◆体重 : 44kg
◆血液型 : 不明
◆ステータス
【HP/8(+5)、攻撃/8(+5)、魔適/8、耐久/2、魔耐/8、敏捷/9】
◆装着スキル / SP : 300(+130)
◆
個人ページ
◆概要(容姿や性格、口調等)
漆黒の外套、漆黒のスーツ、漆黒の帽子、漆黒のブーツ、
それとは真逆の純白の手袋をしている。
まるで喪服のように見えるそれは大正時代のようなレトロさを感じさせるだろう。
外套にはポケットがいくつかあり様々な物が入っている。
非常に華奢で折れてしまいそうな手足、腰、首の細さだが本人は全く気にしていない。
灰色の左分けの前髪、ざっくりと切った後ろ髪、眼は普段は閉じているが
戦闘時、時々気まぐれに開くだろう。血の様に真っ赤な瞳、鋭い三白眼だが両眼共義眼。
手も足も生身に見える義肢で
まともな生身は頭と胴体しかないが着込んでいるので殆ど気付かれない。
顔も整った美人寄りではあるが三日月のような不気味な笑みを浮かべた口と
深くかぶった帽子で好印象を持たれる事は少ない。
性格は愉しけりゃ手を貸し気が向けば優しく、
つまらぬ事柄は捨て置くし殺しもするだろう。
何が彼をそうしたのか一言で言えば「狂人」だが常識も知っている。
先程までは拒んでいたのに経てば協力したりと気まぐれのような判断をする時がある。
「面白い」相手には好意を向ける傾向のようだ、さぁさもっと愉しませて下さいな。
「私は久々津、傀儡師の久々津です。覚えていなくても覚えてしまってもどうぞどうぞ」
「あんさんて面白い人ね、逃げろってわざわざ忠告したのに…嗚呼面白い」
「目障りな蝿程仕留めるのは難しい、ほらあんさんらの出番やろ」
「くっく、くく、面白い、面白いなあ、良いでしょう手を貸します」
京訛りに無理やり敬語を混ぜ込んだような変わった口調のようだ、
一体何処から彼は来たのだろう。
それを聞いても恐らく彼は「さてさて、覚えてませんので」と笑って首を傾げる。
それは誤魔化しなのか、本当なのか誰にも判らない。
記憶に関してはどうやら傀儡師(にんぎょうし)だったらしい事くらいしか覚えていない。
はてさて、何故記憶がすっからかんなのか、と不思議そうにしている。
危機感とか焦りといった感情はないようだ、私は何処に居たのだろう?
そして私は何故眼、手、脚がないのだろう、不思議ですなぁ不思議ですなぁ!実に滑稽!
◆返還記憶-----
お腹が空いたら畜生の臓物を頂くのは古来より行っていた事ではありませんか。
でしたら寒くなって畜生の毛皮を剥いで暖を取るのは当たり前の事。
不便だと感じた芋虫さんは手と足を得るために
枯れた枝からぱきりぱきりと折って拝借したので御座います。
どうせ枯れてしまうのなら、枝など、花など、葉すらもいらんのでせう?
だったら頂く他ありません、タダ程安いものはないのです。
おかげで芋虫から蜥蜴になれました、これで一安心。
蜥蜴と言えどまた欠けてしまったら芋虫でしかないのです。
だから私はそうならぬように、お山の枯れ木で蜥蜴を保つのです。
…ああ、こら、動くなったら。
お願いします、殺さないで下さい。
今日は、父上様の誕生日なんです…だから、早く帰らないと。
何でもします、お参りだって、祠だってちゃんと、ちゃんと
『…何でもします、って?』
はい、はい、何でも、何でもしますから…!!!
ころさ、ないで
『いいとも』
良かった、良かった、ありがとうございます…ありがとうございます…
『その眼、綺麗だから――――――』
お馬鹿な子!獣に言葉で訴えるような無意味さだ、お馬鹿な子!!
キャーキャーと猿のようにはしゃぐ愚鈍な輩共がおりました。
芋虫ではなかった私は愚鈍ですから軽率に乗りまして様々な遊びをしました。
そして滑稽な芋虫になってしまった私、うねうねうごうご気持ち悪い事何の事。
芋虫になってしまえば猿は同じ速度では歩けぬ芋虫を放るのは容易く想像出来るものです。
無様に私は川でびしゃりと濡れて転がり猿がキャーキャーと去るのを見送りました。
川は絶えず私ごと流れていきます、嗚呼、こんなのと私は同化してしまうのか。
私は嫌でした、嫌だったのです、嫌悪ですこれは。
だから私は川に流されるより、流す側につこうと判断しました。
結果大成功、猿だって花だってなんだって川には流れるのですから。
ざあざあ、だぶだぶ、どろろ
はてさて私が泳ぎ煽る市松模様の世界では神という人でなしがいました。
何をする訳でもなくただただ猿に生かされる人でなし、
働く者もいれば働かず名を轟かす人でなしの皆様方。
特にただぴかぴかしただけだと言うのに祀られた人でなしもおりました、
それくらい私もやりかねない所業です。
くだらぬ理由であります、猿は両手を上から手を合わせて
ありがたいありがたいと平和に包まれる。
私はそんな世界が面白いのでちょっかいをかける事に致しました。
猿というのは酷くちょろいものです。
そして私もちょろい芋虫で御座います、思い立ったが吉日決行は何時でも何処でも。
この世界は実に滑稽で美しく愚かなものです。
ああ、今日も誰かが手を合わせていく。
しかし、そこの人でなしは…。
山を作るのが大好きなお茶目さんにも構わない貴女
川を流すのが大好きなお転婆さんにも構わない貴女
おっかないものを掲げ、木偶をここにちょんとおいて
煩く喧しいこの太鼓を破り棄てて下さるんでしょう。