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透明な時の空
0.はじめに
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陣営:制限なし
推奨人数:1人
推奨スキル:なし
時間:2〜3時間
GMボーナス:ステータス成長3pt
ダンジョン「透」専用シナリオです。
探索のみのシナリオとなります。基本シナリオ失敗は無いと思われます。
同ダンジョンシナリオに行ったことがある場合は、その記憶がダンジョン内にて蘇ります。
◎制限時間はなし。
※シナリオに書かれていない情報については、GMの裁量にお任せいたします。
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1.シナリオクリア条件
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空を廻らせて、NPCと共に帰還を迎える。
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2.舞台情報
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『透(とおる)』
世界の一枚向こう側、認識できない壁の先。
世界中にある時間、時空の隙間に存在していて、時の干渉を受けない。
そこに住む者は皆、『透』と呼んでいる。
透明な壁、透明な床、どうやって造られたのか、人工物や自然など。
皆当たり前の顔をしているのに、意味や言葉は比喩ばかり。
※よくは分からない、世界のもう一つの側面のようなものです。
当シナリオで行くことはないが、
街がある。ビルの多い、綺麗な街。住人がいる、学校もある。
洞窟がある。透のどこかから入り、別のどこかに出られる。
他の建物や、自然的な場所も当たり前のように存在している。
透を歩いていると、ぽっかり空いた穴が時折見つかる。
床だったり、建物だったり、人工物や地面に空いているようだ。
覗いても深淵、底が分からない闇、透の住人にとってそれだけの何か。
※当シナリオ内では基本出てきませんが、
もし落ちそうなことになれば、風を吹かせる等のアクションで助けてあげてください。
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3.NPC情報
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『空(そら)』
空の表情を浮かべる。性別はなく、その見目は不思議と印象に残らない。
ほの暗い、なのにどこか眩しい笑みや目だけが、はっきりと頭に残るだろう。
正体は、『彩』という神が作っている世界の空だ。
人の姿を取って、ちょっと抜け出してきたのはいいものの、帰れなくなってしまった。
いつも人間達のことを見ているが、喋ることは叶わず。
自分の正体が『空』であることは伝えない。
世界の一部で、呼び名は沢山あっても、定まった名はない存在だ。
"あいきゅーす"と呼ばれたこともあるらしい。(aikyus=空)
※形態に拘らず、GMが思い描くままの『空』で動かしてください。
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4.シナリオの流れ把握(GM情報)
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NPCと会話を楽しむ、束の間のシナリオです。比喩要素や心理隠喩を含みます。
探索者が導かれるまま窓の"一枚向こう"に訪れると、NPCと出会います。
何処を見ても広がる夕空、透明な地面、見目が印象に残らないNPC。
不思議な体験の中で、NPCは探索者に「私と一緒に時を過ごしてほしい」と頼みます。
どんな空なのかを探索者目線で表現してもらう。
→空の感想を述べる。(どんな心理が含まれているか、あるいは素直な感想)
→そのまま会話を続けるなど、時間を過ごす。
→一区切りした所で、次の空に移る。
夕方から廻り、朝になった所で帰還ができるようになります。
NPCはお礼を言って、どの空が一番良いかを探索者に尋ねます。
この空が記憶報酬となるでしょう。
NPCの正体が明確になったところで、クリアです。
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5.導入
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探索者は自室にいる。ふと、窓から小さなノック音が聞こえた。
呼んでいるかのように、一定のリズムを鳴らしている。
窓の外を確認すると、そこは木々も地面もない、一面の夕空が広がっていた。
何者かの姿さえそこにない。
探索者が見た夕空は、一体どんな姿をしていたのだろう。
どんな色味で、雲はあったのか、陽光や星、月などは見えたのか。
探索者の記憶や心に沿ってイメージロールをしてほしい。
空は窓の外で、探索者を待っているかのよう。
探索者が窓から降りると、透明な地面があること気付くだろう。
柔軟な踏み心地は、空中にひかれたマットのような。あるいは雲の上を連想させるような。
※今回のダンジョンの入口は窓です。
※探索者が降りない場合、声や何らかのアクションで誘導しても良い。
※部屋から出て行こうとしても、ドアを開けた先も空だけが広がっている。
※窓から降りた後、気付かない内に窓やドアは消えています。空だけが在る。
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6.出会い
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探索者は空の中を歩いていく。
やがて、とある存在を見つける。
性別はなく、その見目は不思議と印象に残らない。
ほの暗い、なのにどこか眩しい笑みや目だけが、はっきりと頭に残るだろう。
存在は最初に空の感想を告げ、探索者が何者であっても出会えたことに喜ぶ。
探索者が人の形をしているのであれば、人間に出会えたと喜ぶだろう。
※このNPCを写真などで留めようとしても、空が映る。
探索者と二人で撮っても、そこに写っているのは探索者と空だ。
十分朧気な存在だったのに、
レンズ越しに見ると更に曖昧で、まるで空に溶け込んでいるかのような透明感。
NPCが与えられる情報は以下の通り。
・私は世界の一部で、呼び名は沢山あっても、定まった名はない。
・ここは世界の一枚向こう側、私達は『透(とおる)』と呼んでいる。
・私は『透』にある街からここまで来て、朝と共に帰れる筈だった。
・『透』は世界中にある時間、時空の隙間に存在していて、時の干渉を受けない。
だから、いつまで経ってもここに"在る"空は廻ることがない。
・『精神の時間』を私に分けてほしい。
一緒に束の間を過ごしてくれるだけでいい。『精神の時間』で順に廻っていける筈だ。
・世界の時が止まっても動ける者がいるとする、その者の経過こそが『精神の時間』。
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7.廻り出す空
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『夜』
話をしていると、空に経過が訪れる。それは、夜へ。
見ている空はどんな姿に変わったのだろう。あるいは、変化が乏しかっただろうか。
→その空に対し、感じたままをNPCで表現してほしい。
哀しい、綺麗など、率直な感想でも良いだろう。
その後、少し会話を楽しんでもらいたい。
『夜明け』
空はまた経過する。廻り、進んでいく。――夜明けだ。
探索者の夜明けとは、どんな姿形をしているのか。
→その空に対し、感じたままをNPCで表現してほしい。
哀しい、綺麗など、率直な感想でも良いだろう。
その後、少し会話を楽しんでもらいたい。
『朝』
"朝が来た"
透けるような声が探索者に届く。
探索者は一体、どんな朝の空に出会えたのだろう。
→その空に対し、感じたままを表現しても構わない。
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8.帰還
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NPCは探索者にお礼を言い、最後にどの空が一番良いかを尋ねてくる。
※どれでもいいなど、選ばなかった場合は、GMやNPCが提供すること。
※この空が記憶となる。今までの空でなくても構わない。
返答を聞いた後、NPCは下記のことを探索者に告げるだろう。
お礼に、私も分けよう、過ぎ去った私のひと時をあげる。
私は世界の一部だから、私が帰宅まで廻ったように、空の記憶を廻らせてみよう。
それが、過去からか、このひと時からかは、私には分からない。
もうお別れだけど、透明な時のどこかで、見つけた時は見守っているから。
ふと、世界の外側から、天から、声が聞こえた。
"お帰り、空"
空は探索者から遠ざかっていく。
・・・
・・
・
探索者は窓の傍で目を覚ます。
今は探索者が選んだ時間帯、窓の一枚向こう側には空が広がっている。
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9.クリア後
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●PL報酬
「(選択した空)」に関する記憶の一部分
※当NPCとの記憶でも構いませんが、その姿は分かりません。
GMが記憶の名を埋めてあげてください。
できれば、夕、夜、など、"空"がつかない形で。
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